- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 7の記事一覧

6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 7の記事一覧

蛋白質で筋肉をつける

2021.06.19 | Category: 骨格筋

筋肉を付ける時は激しいトレーニングをして、2~3日は楽なトレーニングをするハード・アンド・イージーが最も効果的と言われています。

トレーニングをして筋線維の微細な構造が壊れると成長ホルモンの指令により蛋白質を材料に修復されます。

この修復によって回復した筋肉は傷つく前より筋線維が太く筋力も前より強くなりますが、その修復には2~3日かかり、これを超回復と言います。

また材料となる蛋白質を摂る量や運動する時間も大切です。

蛋白質の必要量は通常体重1kgに対して1gとして考えますが、筋肉を付ける場合は約1、3~1.4倍が目安になります。

食物中に含まれる蛋白質が消化吸収されてアミノ酸に分解され、それが全身の組織に運ばれて、細胞内のDNAの指令に従って様々な蛋白質を合成しますが、その合成を促すのが成長ホルモンです。

成長ホルモンは運動という刺激で分泌が多くなるので、筋肉を付けるには食後3時間後に運動をするのが良いのです。

これは摂取した蛋白質がアミノ酸になって組織に行くに約3時間かかる為です(プロテインの場合運動直後)。

また成長ホルモンは就寝して間もなくが最も多く分泌されるので、寝る1時間前に蛋白質を摂るのも効果があります。

蛋白質を摂る時には体脂肪に注意し低脂肪、低エネルギーの食品を摂ります。

更に一日蛋白質を150g以上摂ると身体に過剰な負荷がかかり腎機能が低下するので注意が必要です。

筋肉と腱の断裂

2021.06.19 | Category: 骨格筋

筋肉両端の腱の骨付着部分を顕微鏡で拡大して見ると、まるで沢山の針の東が骨に突き刺さる様に食い込んでいます。

この形状は腱が筋肉の微妙な張力を骨に伝えるのに、腱線維1本1本の直径が小さければ小さいほど効率が良い為だからです。

また狭い範囲内で繋がる面積を広げ、総合力を強くする為でもあります。

筋肉は筋線維という細胞から出来ていてエネルギーを消費して収縮しますが、腱はコラーゲン緯線とその中に散在する線維細胞もしくは線維芽細胞からなり、強靭ですがほとんど収縮しません。

腱は栄養や酸素をあまり必要としないので、血痕の供給はほんの僅かで済みます。

ところで筋線維の束の幾つかが切れた状態が一般に肉離れと言われています。

急に走り出そうとした時に、ふくらはぎや大腿に激痛を伴い動かせ無くなる事があるのですが、原因は筋肉の一部が周りの筋との協調を無視して過剰に収縮して断裂してしまうからです。

筋線維は普通同じ高さで切れずに少しずつずれて切れるので、切れ口が解離すると言う事はありませんが、切れた部分では内出血を起こし後に炎症を起こします。

肉離れは手術を要する事はなく、安静にしていれば自然に治っていきますが、腱の断裂となるとそうはいきません。

腱は筋肉と違って線維が同じ高さで切れる事が多く、筋肉の収縮に引っ張られて断裂部が解離してしまうので、多くは手術をして繋ぎます。

運動会等でよく起こるアキレス腱断裂は、ウオーミングアップ不足か疲労による下腿三頭筋の異常収縮が原因です。

エネルギーと筋肉

2021.06.19 | Category: 骨格筋

筋肉の運動にはエネルギーの持続的な供給が必要です。

筋収縮の直接的なエネルギー源はリン酸化合物のアデノシン三リン酸(ATP)ですが、筋細胞内には極めて微量しかありません。

筋収縮を持続的に起すにはエネルギーをつぎ込んでATPを再合成する事が必要です。ATPの再合成はリン酸化合物のクリアチリン酸がクレアチンと燐酸とに分解する時に出るエネルギーを使っています。

また解糖系(乳酸系)では炭水化物(グリーゲンやグルコース)が解糖をするとATPと乳酸が生成されます。

この内クリアチリン酸と解糖系による再合成は酸素を必要とし無いので無酸素による筋収縮が可能です。この反応は細胞質で起こります。

しかし、無酸素系は持続時間としてはATP系は約8秒で解糖系が約33秒で合せても僅か約40秒程度に過ぎません。

ですから持続的な運動にはもう一つのエネルギー供給系である有酸素系がある訳です。

この酸化系ではもちろん酸素を必要としますので、有酸素系あるいは好気的エネルギー供給系と言い炭水化物や脂肪を二酸化炭素と水にまで分解する時に出るエネルギーを使ってATPを再合成します。

この反応は細胞内のミトコンドリア内で起こります。

筋肉の持続的な力はこの細胞内のミトコンドリアの数と大きさにより、持久力に優れた遅筋は速筋に比べてミトコンドリアの数と大きさがはるかに勝っています。

この三つのエネルギー供給系がバランスを保ちながら滑らかな筋肉の運動を支えているのです。

来談者中心療法

2021.06.19 | Category: メンタル

カウンセリングにおいて現在も影響力のあるのがアメリカの心理学者カール・ロジャースによる「来談者中心」と言う、非指示的なカウンセリング理論です。

それまでのカウンセリングは、何をすれば良いか、指示された課題を毎回こなし、その変化を見ると言う指示的なやり方でした。

彼は最初の頃、児童相談所において多動症の子供を持った母親を受け持ったとき、指示的なカウンセリングをしていたのですが、効果が出ませんでした。

その時、母親は自分の悩みや問題について話始め、それが子供に影響している事を母親は感じていたのでした。

その母親の問題を解決したら子供も落ち着いて来たのです。

その出来事が「あれこれアドバイスをしたがカウンセラーが考えているよりもはるかに深い問題をクライエントは知っているのだ」と言う事に気付かされたのでした。

「人間は成長力を内に秘めていて、自分の問題について自分が一番よく知っているのだ」として、カウンセラーが主導権を握るのは危険と考えたのです。

カウンセリングはクライエントの内的な問題を大切にする事で、その為に共感的理解、自己一致、無条件の肯定的配慮と言う態度が必要であると考えたのです。

更年期女性の身体と心

2021.06.19 | Category: メンタル

中高年女性の患者さんが訴える症状には、頭痛・肩こり・腰痛・関節痛・神経痛を始め、のぼせ・多汗・動悸・冷え・めまい・便秘・不眠等の自律神経失調症が多数を占めています。

40歳以上の女性が訴えるこれらの不定愁訴の多くは更年期障害だと考えられますが、患者さんは身体の不調は訴えても不安感やうつ・イライラ等の精神症状についてはなかなか伝えてくれないものです。

更年期障害の最も大きな原因は、卵巣機能の低下による女性ホルモンの分泌減少と言えますが、更年期は女性のライフサイクルから見ると、子どもの就職や結婚、老親の介護や死、夫の定年など心理的・社会的な変化やストレス、が非常に大きい時期に当たります。

子どもの巣立ちによる空疎感から起きる空の巣症候群を始め、閉経で女性では無くなったと言う疎外感、老いて行く将来への不安等、抑うつ感・無気力感や様々な心の症状が起きてきます。

頑固な身体症状がなかなか取れない、あるいは一時的に良くなってもすぐまた悪化を繰り返す様な場合、背景に心の問題が隠されている事が多いのです。

身体症状に惑わされて更年期のうつ症状を良逃してしまうと、そのまま老年期のうつに移行して重症化する危険があるので要注意です。

患者さんに心の問題を察知した場合には、心療内科や神経科での受診を勧める事が必要かもしれません。

ゲシュタルト療法

2021.06.19 | Category: メンタル

ゲシュタルト療法は精神分析医のフレデリック・パールズが提唱しました。

その元になったゲシュタルト心理学は形態心理学とも言い、人間は外部の世界をバラバラの寄せ集めとして認識するのでは無く、意味のある一つにまとまった全体(ゲシュタルト)として認識しているという考え方です。

ゲシュタルト療法はその考え方を元に、患者さんの主体性を尊重した自らの「気づき」(Awareness)に着目しています。

この「気づき」を促す為に、精神と身体の関係性に着目して、言葉だけで無く身体表現を療法に取り入れて発展させて来た事が特徴です。

この「気づき」を以下の3の領域に分けています。

身体の内側で起こっている感情、痛み、呼吸、姿勢等を意識化する「気づき」、身体の外部で今実際に起こっている事を視覚や聴覚や触覚など五感を通して感じる「気づき」。

そして頭の中で起こる想像、空想、思考や記憶が心の不安や悩みを引き起こしている事を自己洞察して、「なるほど、そうだったんだ」と納得する3つめの「気づき」です。

ゲシュタルト療法はこの3つの気づきによって、身体と心の全体性を確認して「今、ここ」をあるがままに受け入れる様にサポートします。

そのプロセスでは演劇、夢、自己との対話の技法など様々な技法が応用されます。

内観法と内観療法

2021.06.19 | Category: メンタル

内観とは吉本伊信(1916~1988年)が考え出した自己探求のやり方です。

内観には教育的な自己啓発と心の病を治す心理療法の両面があり、それぞれ内観法と内観療法と言います。

元々吉本自身、若い時から浄土真宗に傾倒し、厳しい修行(身調べ)の経験の中で阿弥陀仏によって生かされているという、深い宗数的な歓喜の体験をしています。

その体験(身調べ)は他力本願の浄土真宗では異端としているそうですが、自分の使命として多くの人にも同様の体験が出来ないものかと言う事から内観という方法が考え出されたのです。

それが心の病のある人達にも大変効果がある事が分かって来て、次第に心理療法の一つ、内観療法として認められる様になったのです。

内観のやり方は、基本的には過去の自分の歴史をたどり洞察して、新たな自己を発見する事が目的になります。

その中心になる発見は、愛されている自分、自己中心的な自分、そして問題や症状の原因になった事等です。

内観療法では、その人が今まで関わりのある人間関係の中から、人から世話になった事、人にしてあげた事、人に迷惑をかけた事の3点の具体的な事実を過去から現在まで年代を区切りながら詳細にたどっていきます。

過去から現在までの自分の歴史の中で「自分がいかに多くの人々の協力や愛情によって成長して来たかが自覚され、自分が不幸であると言う感情から解放され、高慢な気持ちが消え、感謝の気持が湧き、他者への奉仕の気持ちが生まれて来る」様に促していきます。

自律神経訓練法

2021.06.19 | Category: メンタル

心と体の筋肉を弛緩、解放させる事で自律神経系の安定をもたらす方法としてリラクセーションがあります。

その技法には色々ありますが、筋肉のリラックス、呼吸法、瞑想の3要素が大切になっています。

静かな室内で椅子に深く腰を下ろし、衣服を緩め、ゆっくりと筋肉の力を抜いて行きます。

日頃、緊張し身構えている状態が続くと全身の筋群は収縮していますが、この状態の人にいきなり、力を抜くように言ってもどうして良いか分かりません。

その為にそれぞれの筋肉をストレッチする事で身体を感じ、次に足の指、脚、腰、背、首と体の隅々にまで意識を向けさせ、身体を気付かせるのです。

この様な方法で無理な場合は逆に筋肉を緊張させて、その緊張の感覚を味わいながら力を抜き、その緊張がほぐれていく感覚から力が抜けるという感触を得る段階的リラクセーションという方法もあります。

筋肉をリラックスする事で、大脳皮質の覚醒レベルが鎮静化して緊張や興奮を下げるのです。

次に呼吸は息をゆったり吐きながら、吐く息に意識を向けます。自律神経は自分の意志でコントロールする事は出来ませんが、この中で意図的に操作する事が出来るのが呼吸なのです。

その呼吸をゆったりしたリズムで行う事で、身体の興奮を静める事が出来るのです。

その時雑念や想念を無理に追い払おうとせず、意識を吐く息に注意を向けるようにします。

雑念が浮かんでも意識を吐く息に向ける事を繰り返す事で、全身の緊張が緩んで行くのです。

その効用は精神的に不安定な時でも精神統一、冷静へと容易に切りかえる事が出来る様になり、ストレス、不快感、イライラ、敵意を抑制でき、心身症や神経症にも効果が期待出来ます。

心身症の患者さん

2021.06.19 | Category: メンタル

整体院にいらっしゃる患者さんの中にはストレスが身体症状を表す心身症の患者さんは多いものです。

はっきりとした神経症やうつ病では専門の受診か必要ですが、心身症ではストレスのコントロールが大切になります。

心身症と神経症との違いは、心身症もストレスによるものとは言え、検査などによって異常が見られるものですが、神経症は医学的な異常が見られないのに身体症状が続くものです。

心身症は社会に過剰適応した状態である反面、自分の感情には気付きにくい失感情症的な傾向があります。

多くは頑張り屋さんで、感情を表に出さない事に満足感や安心感があります。感情を表に出す事を恐れていると言い換える事も出来るでしょう。

こういう患者さんには「ストレスがありますか」と聞いても否定的な答えが返って来ます。むしろ「疲れていますか」と言う様な問い掛けによって患者さんのストレスが浮き彫りに出来るでしょう。

こうした患者さんには始めから感情に的を絞ったような接し方ではなく、まずリラクセーションの方法を学んでもらう事が第一です。

呼吸法や自律神経訓練法等を学んでもらって身体の緊張を自覚してもらうのです。

それによってストレスに自覚的になり、身体症状がそのバロメータになっている事が理解されていきます。

高齢者の心理

2021.06.19 | Category: メンタル

高齢者は、身体機能が低下して病気になりやすくなります。

また、配偶者や友人との死別、子供の巣立ち、定年退職、家庭での役割の変化等人生で得た色々なものを徐々に失っていきます。

健康、経済的基盤、人間関係等が喪失する老年期は、この為に自らが無力化していく状態を感じやすいのです。

この状況が大きなストレスとなり、心の変化として現れることがあります。

不安や寂しさから、自慢話、昔話、愚痴等の話をしたがる、頑固になり自己中心的にもなる、被害者意識が強くなり、ひがみっぽくなる等。

この心の変化が身体にも影響し、めまい、頭痛、肩こり、不眠等の自律神経症状や、循環器系、消化器系、呼吸器系など非常に多様な症状が現れて心身症になる事があります。

高齢者は心の底にある死への不安から、体の状態に強い関心を持っているので、コミュニケーションをとる場合はその心理状況を踏まえて配慮する事が大切になります。

また高齢者の中には自分を大変低く評価し自信を無くしている人があり、「私の様な年寄りの話はつまらいない事ばかりで、聞いて貰っても対して役に立た無いだろう」と思い込む場合もあります。

話しをする時は、相づちを打ったり、話しを要約して返したり、相手の感情を正確に把握して、その感情を言葉で返す等、聴き手が関心と敬意を払って白分の話を聞いてくれていると感じれる事が出来れば、それが患者さんの生きる自信を持つ事に繋がります。

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