- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧
6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧
中高年になってからは普段余り運動をしないと言う人は、少し激しく体を動かしただけで息が荒く心臓の動悸がなかなか治まら無かったりしますが、これは加齢による体力低下で心配の無い物です。
また運動していない安静時、心臓に「ドキン」「ドドドッ」「脈が飛ぶ」といった症状があると誰でも不安になりますが、こう言ったたまにある期外収縮による不整脈も多くは放置して置いても大丈夫です。
この種の不整脈の回数が正常の脈拍の10%以下なら全く問題なく、若い女性や神経質で完璧主義の人に出やすい傾向があり、ストレスが多い人にも見られます。
回数が多く息苦しいと言う場合は、念のため検査をした方がいいでしょう。
また動悸や息切れが起こるので病院で検査をしても何の異常も見つから無いと言う場合、よくあるのが更年期に多い自律神経失調症によるものです。
のぼせやほてり・発汗を伴うなど、人によっては毎日朝晩問わず症状があり、多くの場合は更年期の割と早い時期に起こって一定期間を過ぎれば良くなります。
日常生活に支障がある様なら、漢方療法・自律訓練法等が有効です。
風邪を引いた時、特にインフルエンザにかかって1週間位の間に、心臓がドキドキし息苦しいといった症状が現れたら要注意です。
インフルエンザのウイルス感染によって起こる急性のウイルス性心筋炎で、ショック状態や失神等の危険な状態になる場合もあります。
軽く済んで治ったように見えても、不整脈が後遺症として残る事があるのです。
更年期障害というのは閉経前後の時期に、器質的な原因が見当たら無い様な不定愁訴を中心とした症候群と言う事が言えます。
自律神経症状や精神症状が絡み合って表れるので、これらを区別するのは難しい所があります。
こうした更年期障害の度合いを指数にして評価する方法はいくつかありますが、この調査票は日本人女性に即した調査票になっており、筒単なので患者さんの状態を把握する助けになるものです。
合計点が25点以下なら異常無し、50点を超えたら更年期障害、66点以上であれば受診が必要と見なされます。
患者さんにも診る側にとっても症状を客観的に捉える事が出来る上に、受診前と受診後との比較も出来ます。
ただし、症状の強度が非常に強くても症状の種類が少ないと点数も低くなるので、その点では注意が必要です。
血液が酸性の状態(アシドーシス)になるのは、過労に陥った時、あるいは細胞が老化した時です。
要するに身体の老廃物が血液に沢山含まれている状態といえるでしょう。
当然、不定愁訴も出て来やすいと言えます。ところが、このアシドーシスは食べ物の影響で一時的に表れる事があります。
砂糖、あんこ等の糖類、肉類等の蛋白質、いわゆる酸性食品を沢山食べると血液は酸性に傾きます。
この状態では骨や歯のカルシウムが血液中に溶け出て来る事も明らかになっています。
ですから血液を酸性にする様な偏った食事を常に摂っていると倦怠感等の不定愁訴も出て来やすい事になります。
食事の方はいわゆるアルカリ性食品と言われている新鮮な野菜や海藻や柑橘系の果物をバランス良く摂る事で血液を酸性にしない様にする事が必要な訳です。
血液がアルカリ性の状態(アルカローシス)は休息を充分に取った時、また細胞が若い状態の時と言われています。
血液がこの状態であれば不定愁訴は起きにくいのです。
アルカリイオン水と言う物がありますが、厚生省が承認している医療用物質生成器で作られたアルカリイオン水の効能には、胃酸過多、消化不良、慢性下痢、腸内異常発酵の予防としていますので、血液をアルカローシスにする事は不定愁訴の予防になる訳です。
最近、睡眠にまつわる不快を訴える人が多くなっています。
日本人の睡眠障害に関する調査によると、不眠は男性で17.3%、女性で21.5%にものぼります。
また睡眠の質の悪さでは男性17.8%、女性20.2%と、5人に1人は睡眠障害を抱えて睡眠薬の使用率男性3.5%女性5.4%という結果が出ています.
特に最近注目されているのが睡眠時無呼吸症候群と言われる物で、睡眠時に呼吸が止まる無呼吸型、換気量が半分以下に低下する閉塞型、それらの混合型等があります。
いずれも10秒聞、1時間あたり5回以上、1晩で30回以上起これば睡眠時無呼吸症候群と見なされます。
睡眠時の無呼吸は心臓や循環器の疾患と結び付く事が多く、閉塞型の無呼吸症候群では半数が高血圧となっています。
これと言って原因がなく、ただ高血圧の症状だけがあると言う本態性の高血圧では3割に睡眠時無呼吸が発生が発生しているとも言われています。
また睡眠時には不整脈が起こりやすくなります。
無呼吸が起こると呼吸が再開する時に微小覚醒が起こるので、睡眠が分断された状態になります。
したがって日中に居眠りをしたり、単純作業の時に注意が瞬時的に低下する等の影響が生じてしまいます。
また抑うつ気分になったり焦燥感、不安感、更には無分別な行動や猜疑心等精神的な変化が起こる場合がある事も報告されています。
男性、肥満、加齢が危険因子ですが、閉経後の女性でも危険度は高まります。
いびきをかくと指摘される人は、無呼吸が起こっていないかを家族に観察してもらうと良いでしょう。
ホットフラッシュというのは更年期の不定愁訴の中でも最も多い症状で、更年期障害の人の7割にみられます。
突然起こる身体の熱感で、顔面、東部、上胸部などの中心部から末梢へ広がります。
持続時間は2~3分で、同時に汗をかく事が多いのですが、必ずしも発汗を伴う訳ではありません。
また回数も強さもまちまちです。更年期にはエストロゲンが減少しますが、その為にエストロゲンを増加させようとして下垂体機能が充進し、ゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を沢山分泌するようになります。
こうした内分泌のバランスの混乱が自律神経系にも影響を与える事が原因とされています。
しかし最近では自律神経の末端から分泌される神経ホルモンの一つ(CGRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)がホットフラッシュに関係していると言う事も分かってきました。
エストロゲンには血管の拡張維持の働きもあるのですが、エストロゲンの低下によって末梢の循環が悪くなって冷えとして感じられます。
するとCGRPが分泌過多になり反応しやすくなって今度はホットフラッシュとして感じられるのです。
つまりホットフラッシュと冷えはひとつの出来事の裏表として考えられる訳です。
ただし、ホットフラッシュや冷えを始めとする更年期の不定愁訴はエストロゲンの減少だけで説明出来る物では無く、心因的なストレスとも密接に関係しているので心身両面からの対処が必要です。
人間の身体の60%は水です。その・内訳は細胞内に72%、細胞外に20%あります。
骨でさえその30%は水なのです。乳幼児では体重の80%が水分ですが、老人になると50%以下に低下しています。
段々水気が無くなる事が老化だという事も出来ます。
つまり老化によって身体の新陳代謝が衰えると、体内で作られる水の量が減少して、消化器での水分の吸収効率も悪くなり、おまけに水分は尿として出て行きやすくなる為に、益々体内の水分が失われる事になります。
その過程で水分不足から来る血液濃度の高まりが血液を流れ難くさせ、それに伴って不定愁訴も起こる訳です。
また、その様な状態が長く続くと血管壁も硬化しやすくなります。老人の不定愁訴の裏にはこの慢性的な水分不足が隠れている事があります。
特に喉の渇きに鈍感になり、水分補給を怠る傾向があります。
寄生虫の研究者として知られている藤田紘一郎さんは、世界中の水を実際に飲んで研究していますが、「良い水」を補給して老化を防ぐ事を提唱しています。
良い水の条件は、有害な物質を含まない。ミネラル成分をバランス良く含む。水の硬度は極端に高過ぎない。酸素と炭酸ガスが充分溶け込んでいる。弱アルカリ性の水。水分子のクラスターが小さい。酸化・還元電位が低い事をあげています。(クラスターとは水の構造の最小単位の事。水は現在5~10個の水分子が水素結合で結ばれていると考えられています)
太陽はl1年周期で活動が活発になると言われて活動が活発だと、紫外線の量もかなり多くなります。
紫外線にはA(400~321)B(320~281)C(280以下)の3種類の波長があり、オゾン層を通過して地表に来るのはA・B波です。
紫外線の多い地域では皮膚癌が増えている事は疫学的に判っていますが、特に皮膚へのダメージが強いのがB波320~281ナノメーターの中波長です。
皮膚のDNAを損傷する力が強く、皮膚癌を引き起こします。オゾン層の破壊が進み、波長の短い紫外線(260~320ナノm)が漏れて来ています。
オゾン層が1%破壊されると地上に到達する有害紫外線が2%程度増え、皮膚癌が14%程増えると言われています。
特に注意しないといけないのは、高血圧、心臓病、抗癌剤、抗性物質等を長期間服用している人です。
薬の代謝産物が皮膚に沈着して紫外線と化学反応を起こして日光過敏症になり、それから皮膚がザラザラする日光角化症に移行し、それが癌化する確率は服用していない人に比べ10倍高いと言われています。
薬を長期間服用している人は紫外線対策を欠かせません。
「肌をさらさない事」が原則で、つばの広い帽子、サングラスの着用、袖の長い衣服でなるべく肌を覆う事です。露出する部分は、日焼け止めクリーム(UVクリーム)を塗ります。
サプリメントは生活の中に定着していますが、飲み方のタイミングで、より効果を上げる事が出来ます。
基本的に、サプリメントは食後に飲みます。食後は消化液も沢山出ているので成分もより吸収されるからです。
ビタミンA、D、Eは脂溶性で、体内に留まるので1日に1回でも良いのですが、ビタミンCやB群は水溶性で3時間もすれば余分な量は排泄され始めます。
ですから1日の内でも分散させ、少量を毎食後に飲むのが理想です。
飲み合わせの点で言えばビタミンB群はどれもが協同して働きますから、B1だけとかB2だけと言うよりもB群が万遍無く入っている物が良いでしょう。
又ビタミンA、C、Bは協同して抗酸化の力をより発揮しますから一緒に取りましょう。
その時、鉄剤はビタミンEと一緒に摂ると効果を消し合ってしまいます。両方飲んでいる人は8時間以上の時間以上の時間差を取って飲むべきです。
もっとも鉄剤は自己判断で飲むミネラルではありません。
鉄の過剰摂取は免疫を傷め、癌の発生に関係するのであくまで医療上必要となった場合にだけ飲むべきです。
カルシウムの場合は午前中と寝る前に飲むのがベターです。
ビタミンCやビタミンDと一緒に摂るとより効果的ですが、ビタミンDはあえてサプリメントとして摂る必要は無いでしょう。
全体にミネラルは食物繊維と一緒だと吸収され難くなりますが、これはサプリメントの成分だけで無く食品の場合でも同様です。
運動は誰にとっても必要ですが、若い人と高齢者では条件や、やり方が違います。
体の機能としては高齢者では脚筋力、柔軟性、歩行能力、持久力、平衡機能等の衰えが目立ち、特に下肢の衰えは70代では20代の60%しかありません。
中でも股関節外転筋力、足関節の背屈力や底屈力が一様に低下しています。
平衡機能も低下し、閉眼片足立では若者の20%しか出来ません。
従って高齢者では体力向上を目的とするよりもQOLを高める事に重点が移ります。
つまり筋力増強その物を目指すと言うよりも、神経筋回路を剌激したりバランス感覚を高める事で転倒(→寝たきり)を予防したり、全身の恒常性を維持する事が期待出来るのです。
また運動機能の高い高齢者ほど意欲や根気、勇気等を持っていて、不快、苦痛、不満、恐怖等に対する抵抗力も高いと言われているので精神面に与える影響も見逃せません。
運動としてはやはりウォーキングが一番ですが、やや早歩きを目指すのが良く、1週間当りの歩行距離が長いほど脚筋力は高くなります。
その場合、歩幅を広くすると地面からの反発力が大きく、膝や足関節に与える衝撃が大きいので初心者は無理に歩幅を広くしない様に気を付けなければなりません。脚筋力が付いて来ると自然に歩幅は広くなります。
不老長寿の研究人の細胞を培養すると、約50~60回の分裂で寿命が来て活動を停止します。
染色体の両端にテロメアと言うDNAと蛋白質の複合体があり、細胞が分裂して染色体が複製される度にテロメアが短くなって行きます。
短くなり過ぎると細胞が不安定になり、細胞が自衛の為分裂を止めてしまうので、テロメアの事を「命の回数券」と呼ぶほどです。
赤ん坊から老人まで様々な年代の人の細胞を調べてみると、テロメアの長さは赤ん坊では長く、老人では短くなっています。
しかし生殖細胞や癌細胞の様に無限に増殖出来る細胞はテロメアが短くなりません。
テロメアの短縮を抑えるテロメラーゼと言う酵素を備えているからです。
普通の細胞にテロメラーゼの働きを持たせれば細胞は死な無くなり、癌細胞からテロメラーゼの働きを奪えば癌の増殖を抑える事が出来ます。
1998年アメリカのベンチャー企業のジェロン社が、遺伝子操作でテロメアを長くしたり、テロメラーゼの働きを抑えたりする事に成功したと発表、同社の株価が急騰して取引停止となる騒ぎが起こりました。
アメリカ国立老化研究所は老化した細胞を分裂させた若い細胞に置き換えれば平均寿命を120歳まで延ぱせると見ているそうですが、一つひとつの細胞を不老不死にしても長寿にはなら無いとの見方もあります。
寿命は細胞の寿命だけで無く遺伝的素因のホルモンや免疫の働き、環境要因の活性酸素など様々な因子が絡んでいるからです。
特に活性酸素はテロメアを傷つけると言う報告があります。