- Blog記事一覧 -性の記事一覧

性の記事一覧

眠りには性差がある

2021.06.16 | Category:

女性の眠りは男性の眠りとかなり違っています。

生物にとっての優先課題は子供を作る事ですが、この課題の大半は女性が分担しています。

ヒトの女性は思春期から更年期まで月経があり、生殖活動に伴って脳下垂体ホルモンと女性ホルモンの分泌が盛んになります。

睡眠を管理する脳の一部は生殖機能をコントロールする脳の近くにあって、互いに連携しているのです。

2種類の女性ホルモンの内卵胞ホルモンには眠気を抑える効果があり、逆に黄体ホルモンには眠気を促す効果があって、排卵期を境として月経から排卵までは活動的で眠気が少ないのに対し、排卵後月経前は比較的だるかったり眠くなりやすいのです。

一方、男性ホルモンは睡眠にはほとんど影響を及ばさないので、男性の眠りに変化はありません。

哺乳類は子宮内で胎児を育て、出産し保育するという一巡の作業が必要ですが、それを側面から支える為睡眠を増やす様脳にプログラムされています。

妊娠すると黄体ホルモンの分泌が著しく増えるので、非常に眠くなります。

胎児のいる母親が活発に動き回って余計なエネルギーを消耗せず、外敵に出会う機会や心配事を滅らし、流産しない様に筋肉の緊張を緩めるには眠る事が最良の方法となります。

ちなみに哺乳期にはプロラクチンと言う催乳ホルモンが睡眠中に分泌されるので、母親はよく眠った方が乳が出やすい仕組みになっています。

性同一障害とセックスチエック

2020.08.24 | Category:

今まで使われていいた性同一障害という呼び名も障害と付く差別用語だとの意見から【性別違和】に変更されました。

性同一障害の方の心の中は複雑で以前NHK教育テレビで性同―性障害の元女性の現在男性の方と作家の乙武洋匡との対談で乙武さんがサリドマリドの体を受け入れているのに対して、その方は自分の体が許せないと強く言い張り乙武さんが「そうかな~どうしても受け入れられないのかな~」と平行線で対談が終わる番組がありました。

LGBTは思春期の頃より精神と肉体の性の不一致、性同―性障害に悩んでいて最近は性転換が増加しています。

しかし一見極普通の男性・女性でも体細胞の染色体を調べてみると、数%ずつ混じっている事があります。

臨床的な意味ではセックス・チェッグといえば、性の分化の異常(半陰陽、性腺形成不全)などの検査を言います。

学問的には染色体の性、性腺の性、性器の性に分けられ、性の決定は分化の過程で環境やホルモンの影響を受け多様に変化するのです。

オリンピックや世界的スポーツ競技会で女性として登録されている選手が、特に性別に問題が無いかと言う事を検査するのがフェミニティ・コントロールです。

厳密に性を決定するには性腺の存在、性染色体の確認が必要で、選手の口腔内粘膜の剥離細胞等を染色して、核の中の性染色体の出現率を計算するのです。

男性固有であるY染色体が女性選手に確認された場合には更に性腺の確認が行われています。

当院のスケジュール