股関節痛には複数の原因があります。
股関節の関節窩の形成不全や変形等がある場合は治癒率は下がりますが、通常の股関節痛であればほぼ99%の改善率が期待できます。
人により大腰筋、大腿筋膜張筋、殿筋、股関節アライメント等原因が必ずありますのでその原因を取れば痛みは消失します。
変形性股関節症が難問で軽度であればよいのですが、臼蓋がすっかり浅くなり大腿骨頭が半分押し出されてしまっている人は深刻です。
多くは股関節痛と運動機能低下の為に体重増加している女性がほとんどです。標準体重よりも重くなればなるほど大腿骨頭は上方に押し上げられて関節唇を痛め悪循環になり進行をして行きます。
医者から体重の事は聞いているけれどなかなか減らないとのお話がよく出ますし、私も病院勤め時代に骨切り形成→人工骨頭→人工関節の患者さんの流れをみてきましたのでできるだけ早期に施術して手術を避けなければなりません。
股関節にはオステオパシーが一番有効で痛みの軽減は確実にできますが、股関節は臼蓋の中に肉芽組織ができてテクニックで楽になっても関節自体が浅くなってしまっているケースもあります。体重減は重要で私は何人もの女性に減量をさせてまいりました。かなりの重度の変形性膝関節や変形性股関節も10キロ20キロの減量効果は大きく、手術にならないで済んだケースがあります。
私は高校大学とアマチュアボクシング競技をしましたので減量を何度もしてきました。
また減量に対するダイエット指導も行って美容目的をしたものよりも手術回避を目的にしてきました。特にまだ年齢が若い時期に人工骨頭をしてしまうと人工骨頭→人工関節の流れとご自身の寿命との関係があるので、仮に手術をする事になったとしても5年後10年後に行えば手術法と余命との対比ができるようになるのです。
よく医者が中殿筋、大殿筋の体操のパンフレットを患者さんに渡して指導して大腿骨の上方移動を防ぐ指導をしていますが、私はそれでは不十分で進行を止める効果はゼロに近いと思っています。
変形性股関節症の人は骨頭が押し出されているために関節可動域が狭く運動法のレンジ幅が狭いのです。その幅で低下した筋力で中殿筋の外転運動をしてどれだけの筋トレの効果が望めるでしょうか?
当院では骨盤の位置関係を整えます。
大腿骨と腸骨は大腿骨がL字型をして横から寛骨に収まっていますが、形状は真横から貫入しているわけではありません。
確かに外側から触診しますと大転子は真横にありますが、進入角がそこには存在します。進入角と臼蓋の中心のセンター部分がピッタリと合った状態ですと最短距離となりますが、僅かでも進入角に寛骨が前方にあるとそこに僅かな距離が生まれ骨頭の入りが浅くなる現象が生じるのです。当院では前方にスライドして脊柱を支えている寛骨を後方移動させて最短軸を体にとらせるようにします。もちろん診察して寛骨が単純に前方移動だけでなく仙腸関節を中心に大腿骨は上下に移動します。つまり短下肢側が前方にある事になるのです。ここから先は3Dでその個人の体形や体重頭の位置などが関係、腓骨の下がり等も関係していて施術師の私にお任せください。