-体の歪みと悪影響

まず最初にもみほぐしやマッサージでは腰痛は対処療法で一時的なもので改善しない事を最初にお伝えします。歪みのメカニズムを無視して解決はありません。

その理由は腰痛に対してその原因を考える必要があります。実際腰部に付いた筋肉、靭帯、脂肪は腰にしか痛みを起こさない事は実験によっても分かってきています。
筋肉のコリや固さが腰痛の原因であるならほぐしをしなくても2日程度で回復してしまうでしょう。そうはならないのは違う原因があるからです。

一時的な腰痛であれば腰周辺の筋肉を緩めるので今だけ一時的に少しは楽に感じるかもしれません。(実際は解決等してなく先送りして将来の負の貯蓄をしているだけですが)

ほぐしをうけても一向に腰痛が改善しない、またはその場だけ楽になるだけで翌日にはまた腰痛です。腰が痛くなる原因を考えないと一時的な施術に頼り続ける事になるだけです。

一例をあげると本来は骨盤前傾と腰椎伸展にあります。この状態で上半身の重心が股関節の真上にあると腰のアーチが適正なので多裂筋腸腰筋に負荷がかからず関節ににも負担がかからない状態です。

しかし骨盤が前にあり腰椎が伸展である場合股関節重心よりも前に重心が移動します。結果腰部を安定させる多裂筋、腸腰筋が効きづらいポジションとなります。

腰が前に出ると背中の腸肋筋、最長筋といった脊柱起立筋が代わりに支えようとします。すると肩が後方に移動して長い脊柱起立筋の引っ張りで背中は丸くなり頭は前方に移動してきます。

そうなると背中の痛み、首肩のコリ、腰痛などが起こってきます。これを解決するには腰椎進展骨盤前傾させ頭部前方移動、腰椎前方変位を再構築させる事が必要です。

ではどうすればよいのか腰椎進展骨盤前傾位にするのには短絡的には逆方向への押圧でしょう。ですがこれには腰痛の多裂筋、腸腰筋、腰椎椎体に負荷がかかりますし可動性も変わらずに一時的な矯正にしかすぎません。これらの関連した筋肉の伸長、収縮・関節の可動性の大幅な増大・歪みの個体差に合わせたストレッチメニューの反復・腹筋群を中心とした弱った各部分の筋トレこれらがすべて反復継続する事で各部分の歪みが矯正されて行きます。姿勢とは歪みが一つでは無く複数であり、いくつもの歪みがつながり連結し共同連鎖した結果姿勢の悪化となっています。

統計上は頭部前方変位とその重さをカバーするために腰部前方移動が日本人の多くに該当します。。これが原因で多くの患者さんが腰痛だけでなく肩こりやストレートネックをもっています。

この他にも頭部前方変位までは同じですが、前かがみの姿勢の方もいます。前方に荷重がかかるので、前方に対する力に対してわずかに膝を曲げて肺筋群が強く緊張する姿勢を取ります。

骨盤は後傾をして姿勢を維持しようとします。頭部前方変位に合わせた腰部前方移動が負のスパイラルと働き頭が出てそれに合わせて腰部前方移動が起きて、更に頭部が前に出てを繰り返す内に腰部は強い後湾を形成して姿勢による椎体の前が狭く後が開く形になり椎間板ヘルニアを起こす形になっていきます。

骨盤の後方変位が腰椎の後湾を加速させるのは事実ですが、かといって骨盤の後方変位を取れば腰椎の後方変位が解決すると短絡的に思いがちですが、それは誤りです。そもそも股関節が前方にいどうした結果重心位置を横からみて後傾しているのですから股関節がなぜ移動が起きているかの原因を理解する必要があるのです。

骨盤を原因としてますが骨盤に責任は無いのです。例えるなら花火大会などの人混みで後から強く押されて転んだとします。責任は後にいた人と思いその人に対して「私を急に押して転んだんです、何をするんですか!」と怒鳴ったとします。後にいた人は「私は押してません。後から押されて転びそうになり貴方をおしてしまいました」と答えました。そこでその後ろの人に「じゃあ貴方が押したんですね、貴方のせいですね」と問い詰めると後の人は「私は知りません。後から押されて私も転びそうになりました」と答えました。

その場合だれに責任があるでしょうか?姿勢は結果であり歪みの複数積み重なった姿勢オブジェです。これは歪みの補正にどう体がさらに歪んでゆくかによって決まります。釣りをする人やゴルフをする人だと分かりますが、竿にはどの部位が曲がる仕組みかで先調子元調子があります。大物釣りは先調子でばらける繊細な魚は元調子等と使い分けていますが、人の体も脊椎の後傾は人それぞれ違います。

脊椎の生理的湾曲のずれの多くは頭部前方変位に事をなします。背が丸くなりその延長先にある頭部は背中が上方ではなく前方にベクトルが向いているので前に移動します。

頭部が前に移動すると斜角筋などの前面にある筋は伸長する事がなくなり次第に短縮に向かい始めます。

この状態がストレートネックとなります。ストレートネックは頸椎の前方変位の結果起こるのです。

ストレートネックの場合は頸椎の可動性が制限が生まれます。特に側屈には制限が起こります。当院では頸椎の6方向の可動域テストを行いますが、1ヶ月後の明らかな可動域変化がみられます。

可動域制限は次第に起こっていますので患者さんの自覚が無い場合が多いのです。しかしこれは進行して首の痛みや肩のコリや手の痺れの形に表れてきます。

後屈をした場合斜角筋で前方に引っ張られる形で頸椎は前に傾斜していますが、それを後に傾ける事は頸椎を圧縮する形になります。更に前方に引く力と後方に傾けるモーメントの相反が生じせん断力が更に関節面にダメを与えます。

特にThoracic胸椎は可動性が少ないので頚椎Cervica 7番の固定が生じc6-c5間c5-c4間に動きが大きくなり過可動性となります。

このようにカイロプラクティックの考えでは動きが少ない関節面をサブラクセイションと呼び過可動性をハイパーモビリティと呼びます。

これらは姿勢により構築されてそれによりサブラクセイションの個所が起こってきます。その結果その動きを関係する関節が常時動きを行いハイパーに移行します。

 

再構築にはマッサージ、ほぐし、等では不可能です。一時的なものであれば変化は起こります。丸くなった背中をほぐしたり、後傾になっている骨盤をWPIとしてアジャストしたり、後弯した腰椎をランバーロールテクニック等で可動性を出したり等これらはすべて一時的には可能です。ビフォアフターであって真の改善ではありません。そもそもビフォアフターは一か月後に施術前にまったく同じ条件で行うものでなければまったく意味がありません。

多くの整体院が行っている施術前と施術後検査になんの意味があるのでしょうか?施術後で姿勢や関節可動域写真を撮ったら変化しているのが当たり前です。変化していない方が不思議です。そんなのは翌日や2日後には戻っています。それらはすべて一時的な結果です。

しかし当院では一時的な変化を求めていません。しっかりと一か月後には明らかな姿勢に変化があり6か月後には大きな姿勢改善が起きます。

それを証明する当院の姿勢検査はすべて検査は施術前に行い一か月で比較をします。検査はpeak a bodyを使用しています。そもそも論ですが、全ての姿勢解析機を調べて現時点でこれが一番高い価格機であり、その分正確であるからです。peak a bodyであっても左右横方向の場合誤差がでるので当院ではこだわり特注機能で手動にしてKinect計測の誤差を無くし正確性をより高度にしています。

股関節や頭部の位置関係(その他複数の計測地点)をミリ単位で計測していますが、変化が無かった事はありません。一時的な変化では無く確実な姿勢矯正に特化したプログラムですので毎月の施術前の検査で変わっているのです。これが本当の姿勢の変化と呼びます。

一時的なほぐしによる腰の痛みの改善でないので仕事や姿勢による腰の負荷が発生しない為継続した筋肉の緩みが永続に起きて腰痛が無くなっていくのです。

 

 


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