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神経の記事一覧

脳に匹敵する腸

2021.01.30 | Category: 神経

腸は神経細胞数では脳に負けますが、その産出される伝達物質の量だけでいうなら相当量の為第二の脳どころか主にメンタル自立機能を働く神経系です。

内臓は独自に動き腸は蠕動運動を行い胃が働き消化されると十二指腸に送られ胆のうが収縮して胆汁が放出される一連の動作がすべて自立的に行われています。大腸は特にメンタルな臓器と呼ばれ神経量が多い臓器となっていて、それを裏付ける様にストレスが加わると蠕動運動に異常が起きて便秘になったり下痢になったりします。

一般に女性は便秘になり男性は下痢をする方が多い傾向にあります。ですが下痢と便秘は全くの正反対の物ではなく蠕動運動がストレスによって異常運動をしている状態なのです。便秘は蠕動運動が弱まり下痢は高まった状態になり過敏性大腸炎等に進行していきます。

胃もストレスに影響を与えるのはてきめんで漢方でも安中散などを処方したりします。肝臓もメンタルな影響を受け機能低下をして、心臓もとすべての臓器がメンタルな臓器なのです。

邪気ネガティブエネルギーはお腹に溜まります。胃がん、大腸がん、肺がん、と内臓のがんは一般的ですが、筋・骨格系のがんはまれです。これは内臓にエンテロピーが溜まる理由によります。上腕二頭筋のがん、大腿四頭筋のがん等あまり聞いた事がありませんよね?思い煩うエネルギーは内々に入って溜まりそして緊張を起こし硬結化して腫瘤を形成するのです。

これからも大腸がんは増え続けるでしょう。食生活の欧米化で脂質量の増加繊維の含む食品の摂取量の低下といわれていますがそれは要素でしかありません。細胞が正常でなくなりがん化するのには強いストレスが細胞に加わった時です。その強いストレスエネルギーは脂質の比率ではなく強いストレスエネルギーは精神的ストレスなのです。

ストレスは日常化しているとストレスをストレスと感じなくなりこの状態が平常時なのだと認識していくのです。しかし内臓は脳の一方的な解釈での状況解釈は受付てくれません。どんどんと邪気が溜まり続けて行くのです。

現代人は口臭が強い人が増えています。これは胃腸の悪い人が多いからだと思ったり。歯周病の人が多い為だと思われがちですが。悪臭は邪気の発する為だと言われ腹にたっぷりと邪気を溜め込んだ中年男性中年女性は口臭が強いです。老人は一般に口臭が義歯や口腔環境で強いと思われがちですが私が41年臨床経験で多くの人達と接してきて年をとっても爽やかな方は息も爽やかです。

糖尿病合併症ー神経障害

2020.04.20 | Category: 生活習慣病,神経

糖尿病の三大合併症のひとつに、「神経障害」があります。これは高血糖が長く続く為に毛細血管が障害されたり、大小の動脈の硬化症によって神経が障害を受けるからです。

初期の頃は、末梢神経の中の知覚神経が異常を起こします。起こる部位としては血流の悪い足から起こって来ます。

特に、足先が冷たかったり、痺れたり、感覚が鈍くなったり、反対に足先が熱くなったり、異常に敏感になったりします。

加えて、筋肉のこむらがえりや萎縮等も起こっていれば、まずは糖尿病を疑います。それに、糖尿病の神経障害の特徴として、両側に同じ程度に起こる事が多いので、それも他の疾色と区別する時の目安です。

その状態がもっと悪化すると、症状は全身に広がっていきます。眼球を動かす脳神経の障害(物が二重に見える)や発汗異常(下肢の無汗症と上半身の多汗症等)や便秘、下痢、インポ、膀胱機能障害等の自律神経系の障害が出てきます。

血糖値の高い方は足の症状には要注意です。

大腸の独立性

2020.04.17 | Category: 神経

大腸は中腔臓器であり、腸内には沢山の細菌が常在しています。

口から肛門まで、腸管は丁度ちくわの内側がそうである様に身体の中の外部環境である訳です。

口腔には、粘膜細胞やアデノイドや扁桃腺がある様に大腸にも外敵からの侵入を防御する為のリンパ組織が粘膜の下に沢山あります。そればかりで無く、大腸には腸神経系と呼ばれる神経細胞の集まりがあり、網の目のように張り巡らされています。

また、腸の粘膜には、脳下垂体や膵臓で作られるホルモンと同じ作用のあるセロトニンやソマトスタチン等の腸内分泌細胞があります。

これらの働きによって、日々複雑に変化する腸内の状態を一定にしているのです。腸の蠕動運動、水分のコントロールや様々な腸内殺菌による化学的な変化に対応する様子は、さながら、脳による身体のコントロールに匹敵する様に見えます。

正に神経系、ホルモン系、免疫系を備えた大腸は身体の中の独立組織であると言っても良いでしょう。

神経系と免疫系との繋がり

2020.04.13 | Category: 神経

従来、免疫系は自律的で他の影響を受け無いと言うのが定説でしたが、神経と免疫の関連に注目した「精神神経免疫学」という分野があります。

その研究者のデビット・フェルトンは牌臓の回りにある免疫系の細胞の広がりの中に、一束の神経線維を発見しました。

研究を進める中で、他の部分でも同じ事が分かり、神経線維が実質的に免疫系の全ての器官に通っていて、免疫系の細胞と接触している事を明らかにしました。

また免疫系の細胞の表面には、神経伝達物質のレセプターがある事は、以前から分かっていましたがどうしてあるのか謎でした。

この事から、脳と免疫系に繋がりがある事、精神的な要因が免疫系の活動に影響を与え、更に免疫系の作り出すものが脳にも影響を与えるという考えが成り立つと言うのです。

腸は神経の網タイツを履いている

2020.04.12 | Category: 神経

臍下丹田とは、生命の元気が宿っているとも言いますが、この位置は、腸がある所です。

この腸は、不思議な事に脳死状態になっても働き続けてくれるのです。

これを「腸の自動能」といいますが、腸は食べ物の吸収ばかりでなく、その化学成分を認識して、肺臓、肝臓、胆のうなどに指令を出したり、食べ物を肛門に向かって移動させる為に蠕動運動を起させたりしているのです。

この腸壁の粘膜や筋の層の中には神経線維が縦横に張り巡らされていて、まるで網タイツの様であると形容している専門家がいるほどです。

その神経線絡の結び目には神経細胞があり、腸全体では億単位に昇るとも言われています。

この数は脳には遠く及びませんが脊髄全体の数を凌ぐ程あるのです。

正に腸は「小さな脳」と言われる事もうなずけます。神経系の進化という面からヒドラのように脳の無い生物は、神経細胞は腸の回りに散在しています。

ヒルやミミズに進化すると、腸の始まり(食道)の回りに、神経節が現れます。この神経節が次第に追加され、上に行ったのが脳であるとも説明出来ますし、丹田気が宿る所です。

周波数の使い分け

2020.04.11 | Category: 神経

神経に刺激を与えて興奮を起こさせるとそれからー定期間次の刺激に対して興奮を示しません。

これを不応期といい、これにはどんな強い刺激にも反応しない絶対不応期と、また興奮している時でも正常よりも同値が高く、発生する興奮の大きさも小さい相対不応期があります。

絶対不応期は1000分の1秒(1シグマ)といわれ、この問は興奮性が無くなります。低周波器で周波数の上限が1000Hzになっているのはこの為で、それ以上の刺激が来ても反応しないからです。

改善を必要とする神経は不応期が長くなる場合があり、それに応じて周波数を変える事になります。

周波数が1~250Hzの場合は運動神経を介して麻痺筋の運動練習をします。

慢性化した痛みを取る場合も低い周波数の方が、モルヒネ様物質が多く出るといわれ、改善の後の後効果が長いといわれています。

250~600Hzでは機能促進、鎮静作用。600~1000Hzでは疼痛除去、鎮痛を目的に使われます。神経の伝導が遮断され痛みに対して即効性があります。周波数はその症状に応じて何を期待するかにより使い分けられる事になります。

神経細胞の働き方はたった三つ

2020.04.10 | Category: 神経

神経細胞は、シナプス結合で神経伝達物質によって情報を伝達します。

その伝達のやり方は複雑に見えますが、基本的には3種類です。まず相手の標的細胞を興奮させるか、抑制させるかの2種類の伝達方法が基本的なものです。

そしてもうひとつの働き方として、興奮を伝える神経細胞にシナプス結合して、興奮を伝える神経細胞を抑制する、つまり興奮の効率を下げることで興奮を伝えにくくするという「シナプス前抑制」というタイプの働き方をします。

神経伝達物質の種類は沢山ありますが、その働き方はこの3種類に過ぎません。

人の体では生体の恒常性を維持するのは(排卵や出産などを除いて)負のフィードバックが基本ですが、神経の情報伝達もこの例に漏れず、負のフィードバックが基本となっていると言えます。

この場合、(少数の例外はありますが)同じ神経細胞が抑制性や興奮性のシナプスを作る分けでは無く、ある神経細胞は興奮性のシナプスばかり、別の神経細胞は抑制性のシナプスばかりを作る、と言う様に分担をしています。

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