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環境の記事一覧

紫外線に要注意

2021.06.20 | Category: 環境

太陽はl1年周期で活動が活発になると言われて活動が活発だと、紫外線の量もかなり多くなります。

紫外線にはA(400~321)B(320~281)C(280以下)の3種類の波長があり、オゾン層を通過して地表に来るのはA・B波です。

紫外線の多い地域では皮膚癌が増えている事は疫学的に判っていますが、特に皮膚へのダメージが強いのがB波320~281ナノメーターの中波長です。

皮膚のDNAを損傷する力が強く、皮膚癌を引き起こします。オゾン層の破壊が進み、波長の短い紫外線(260~320ナノm)が漏れて来ています。

オゾン層が1%破壊されると地上に到達する有害紫外線が2%程度増え、皮膚癌が14%程増えると言われています。

特に注意しないといけないのは、高血圧、心臓病、抗癌剤、抗性物質等を長期間服用している人です。

薬の代謝産物が皮膚に沈着して紫外線と化学反応を起こして日光過敏症になり、それから皮膚がザラザラする日光角化症に移行し、それが癌化する確率は服用していない人に比べ10倍高いと言われています。

薬を長期間服用している人は紫外線対策を欠かせません。

「肌をさらさない事」が原則で、つばの広い帽子、サングラスの着用、袖の長い衣服でなるべく肌を覆う事です。露出する部分は、日焼け止めクリーム(UVクリーム)を塗ります。

秋に起きやすい季節病

2021.06.19 | Category: 環境

夏の太平洋高気圧が弱まり、大陸からの移動性高気圧が張り出してくると、地上は涼しくなってきます。

移動性高気圧と高気圧の間に気圧の谷間が出来、寒冷前線となって天気は崩れ、このパターンが繰り返されて、秋は次第に深まっていきます。

秋の天気はこの様に高気圧と前線の移動に伴い、急激な気温と気圧の変化をもたらし、これが生体に強いストレスとなるのです。

気温や気圧の急激な変化が病気を引き起こすのは、気温の変化で交感神経が刺激を受けて、自律神経のバランスが崩れる為だと考えられています。

気圧の低下では、軽いうつ状態に陥って精神不安定になり、問題解決の能力や判断力が鈍ると言われています。

秋の季節病と言われる物には、リウマチ、関節炎、古傷等の痛み、精神不安等があります。

急に気温が下がると気を付けなくてはなら無いのが、高血圧と心臓血管系の持病を持っている人です。

脳卒中の起きやすい気象データによると、前日よりも気圧が下降し、雨の日よりは晴れた日で、1日の温度差が出やすい午後3時から6時の間で、湿度が60%以下の時に多いそうです。

この気象条件は、秋が深まって寒冷前線が通過した直後の、寒波襲来の時に一致します。

また秋に多発する喘息の発作は、以前は秋雨前線の影響だと思われていましたが、逆に移動性高気圧が来た秋晴れの日の方が、多いと言う事です。

ペットのいる環境

2021.06.11 | Category: 環境

ペットブームが衰えません。最近では犬、猫だけで無くハムスター、フェレット、ウサギ等室内で飼われる事が多くなり、接触する機会が増えています。

しかし動物は人間には無い細菌を持ち、その菌が原因で人畜動物感染症(ズーノーシス)を引き起こす事を理解して、過剰なスキンシップには注意する事が大切です。

特に抵抗力が弱い高齢者や幼児、免疫性疾患のある人は注意が必要です。

感染経路は水や食物の経口感染、糞や尿等が乾燥して浮遊し吸い込む経気道感染、かみつきや引掻き、ノミ、ダニ等による経皮感染が考えられます。

厚労省の調査では犬75%、猫100%で口の中にパスツレラ症の菌がいる事が分かっています。また猫の20%は爪にも保有しているので、咬まれたり、引っ掻かれたりして感染すると、赤く腫れ上がる事があります。

顔を舐められたり、菌を吸い込んだりして呼吸器感染も多い様です。更に犬・猫の糞のからは犬・猫回虫、猫ひっかき病、トキソプラズマ症、鳥からはオウム病、ハムスターやウサギ等のげっ歯類からは皮膚糸状菌症等があります。

投薬として抗生物質を服用する事になります。またペットの唾液、毛、フケ等がアレルゲンなりアレルギーを発症する場合があります。

ペットと付き合う場合は、過剰な触れ合いは控える、口移しで餌を与えない、ベッドでー緒には寝ない、唾液や粘液に触ったら必ず手を洗う、動物の身の回りは清潔にする、糞尿は早く処理する、室内飼育では換気を心がける、等十分に注意する事が大切です。

快適な睡眠環境は

2021.06.11 | Category: 環境

快適な睡眠を得るには、寝室の睡眠環境を整えると随分違ってきます。

寝室の保温・保温・遮光・遮音・防風・防臭・防塵・防虫等、五感に刺激を与えない様に工夫をすれば良く、物理的にも心理的にも安全だと思えないと熟睡できません。

音では、屋外からの騒音もありますが、家庭内の物音も問題です。時計の音等、いつも出ている音は慣れますが、中高年はトイレを流す音等の急な物音で目が覚めたりします。

寝室を遮音する為には、床にカーペット、壁に遮音材、窓や出入り口に厚手のカーテンをする等の工夫が有効です。

温度・湿度は、夏と冬では異なりますが温度は布団の中で33度、湿度は55%が快適だとされています。

温度が5度高くても低くても、徐波睡眠という深い眠りが2割も減ってしまいます。

電気毛布やエアコンを使うと温度管理はできても湿度が低くなり過ぎて、喉が乾いたり、高齢者では脱水を起こす危険があります。

マットレスが柔らかい場合、腰部と肩甲骨が沈むと腰椎が反り返るので、腰痛のある人には負担となります。

逆に硬過ぎる場合はクッション性が弱いため、肩甲骨や腰骨、踵等が圧迫され、どの姿勢も長く続けられないので深い眠りが訪れません。

特に高齢者では背中の筋肉が薄くなっていて、出っ張った骨の部分が床ずれを起こしやすいので要注意です。

ウォーターペッド、エアークッション、最近流行りの体圧分散機能を持つマットレス等試してみるのも良いでしょう。

枕では6~9センチの高さが最も安眠できるというデータがあり、材質も頭が沈み込むパンヤでなく、ある程度の形が保てるビーズやパイプ等がいいのです。

タバコの副流煙

2021.06.11 | Category: 環境

ガン、循環器疾患など、タバコが健康に及ぼす悪影響は確実です。唯一アルツハイマーの発症を抑えるかもしれないとのタバコの効用も最近の疫学調査で否定されてしまいました。とはいえ、喫煙は個人の問題といえますが、喫煙が作る環境、つまり受動喫煙となると、話が違ってきます。ご存知のようにタバコの煙には主流煙と副流煙があります。主流煙とは喫煙者がタバコの煙を吸い込んだ時の煙で、副流煙は喫煙の合間に手に持ったり灰皿に置いたりした時に出るタバコの煙の事です。主流煙より副流煙の方が有害だという情報はよく知られる様になりましたが、今でもまだ無頓着な場合が多い様です。実際主流煙と比較しても副流煙はー酸化炭素で4.7倍、タールで3.4倍、ニコチンで2.8倍、二酸化炭素で1.3倍、ホルムアルデヒドで50倍、ニトロソアミン52倍にもなります。主流煙に対して副流煙の化学物質が多いのは、吸い込まれる主流煙は燃焼温度が高く、フィルターを通して吸い込まれるのに対して、副流煙は燃焼温度が低い為に有害物質が濃い状態で発生するからです。実際喫煙習慣を持つ夫の非喫煙妻は肺がんにかかる率が有意に高く、夫の喫煙本数が増えるに従って高くなります。夫の喫煙本数が20本以上だとそうで無い人に比べて2倍近くにもなります。もっと影響が大きいのが妊婦や乳幼児に対してで、分娩異常や胎児の成育に影響を与えたり、乳幼児も気管支炎や肺炎になりすい事が分かっています。過度な嫌燈の主張は人間関係もギクシャクさせますが、喫煙者は家庭や職場、公共の場などで副流煙の害を無くす努力をする事は喫煙者のエチケットといえます。

紫外線は危険

2021.06.11 | Category: 環境

今や紫外線は危険だという事が分かってきて、紫外線対策は徐々に浸透しています。

1998年からは母子手帳から赤ちゃんの日光浴のすすめが削除されています。

紫外線が危険なのは、一言でいえば活性酸素を発生させ、繊維組織やDNAを傷つけ損傷させるからです。

紫外線には波長の違うA波、B波、C波の3種類があって、地上に届くのはA波(320~400m)とB波(280~320nl)の紫外線です。

A波は紫外線のほとんどを占めていて、メラニン色素を増やしたりコラーゲンを壊すので皮膚の老化を進めてシミやシワを作ります。

皮膚を黒くする(サンタン)のはこのA波、皮膚を赤くする(サンバーン)のはB波のせいです。

B波は量的には全体の3%位ですが、サンバーンカはA波の1000倍以上もあり、サンバーンが免疫を抑制し皮膚がん等の原因となります。

日焼けをしてすぐに黒くなる人よりも赤くなる人の方がB波の影響を強く受けている訳で、日に焼けたとき赤くなりやすい人は特に対策を講じなければいけません。

UVカットをうたったローションや化粧品が出回っていますが、その効能の度合いを表すがPA十とかSPF10などの文字です。

PAはB波を、SPFはA波をブロックします。

普段の生活ではPA十、SPF10で十分ですが、戸外でスポーツしたり太陽光に対してデリケートな人はPA十十十、SPF50を選べば良いでしょう。

その他に紫外線から身を守るには長袖を着る、帽子を被る、サングラスをつける等も有効です。

また10時から15時の紫外線は15分被曝するだけで朝、夕の3時間分もの影響があります。

また紫外線の半分以上は散乱光なので、日陰にいるから安心ではなく、日焼け対策は日陰でも必要です。

カビは除湿と換気で

2021.06.11 | Category: 環境

カビすなわち真菌が生育する場所はダニの繁殖にとっても好条件です。

カビもダニも湿度が50~80%、気温が25℃~28℃が最適な環境なのです。

この条件では人間でも快適であると感じるところが一部ダブってきますので、機密性の高い住居ではカビもダニも油断するとどんどん繁殖してしまうのです。

カビが原因で起こる物を真菌症といいますが、カビの毒による食中毒を起こすもの、水虫やおむつかぶれ等を起こすもの、アレルギー性の鼻炎や時には肺炎を引き起こすカビもあります。

また、カビはダニの絶好の餌になるので、ダニによる病気を起こす手助けをしているのです。

アレルギーの原因の一つと考えられているヒョウヒダニもカビが好物なのです。

ですからご家庭でのカビ対策はダニ対策でもあるわけです。カビの繁殖を防ぐ最大の防術策は室内の湿度を下げる事です。

その為には、エアコンや除湿機を利用するのが最も手軽で一番効果があります。

ただし、エアコンも最初に可動する時に、カビが繁殖している事もあるので、窓を全部あけて30分程度送風する事が大切です。

特にエアコンのフィルターはカビの発生源ですのでこまめに掃除する事が必要です。

できれば梅雨時は使用前とスイッチを切る前に送風運転をして内部を乾燥させる事も有効です。

また浴槽には水を張らない、観葉植物を置かない様にすると、そこからの水分の蒸発を防ぐ事ができます。

天気の良い日は窓を開けて室内の空気を入れ替える等、換気を心掛けてください。

風の入り口を狭く、出口を大きく開けると空気の流れが良くなり換気の効果も一段と高まります。

カビとダニ対策には温度計と湿度計は必ず室内に置く事をお勧めします。

病気と気象

2021.06.11 | Category: 環境

自然現象が心身に色んな影響を及ぼす事は昔から知られています。

例えば、低気圧が通過する前には神経痛やリウマチが出やすいとか、木の芽時には精神が不安定になるとか、引き潮の時に人は死ぬと言われてきました。

日本では気象庁の天気予報で春先花粉予報、紫外線情報、また光化学スモッグ予報等を報道する様になりました。

また厚生労働省はインフルエンザ予防情報も出しています。

気象医学の先進国のドイツでは春先は地域事のフェーン現象の予報を流しています。

そして、この予報では自動車運転は気を付けようと注意を呼びかける事までしているのです。

つまりフェーン現象下では、労働災害や事故件数が増加し、また精神的に不安定になり自殺者も増えるという統計的なデータがあるからです。

この様な研究は日本でも進んでいますが、環境適応には個体差があります。

現在気象情報は有料化によって細かい領域に限局して情報を提供するビジネスが一般化し利用されています。

問題なのは地球全体の温暖化と都市のヒートアイランド現象による亜熱帯化やエアコンなどの人工的な環境による影響です。

このような生活環境の変化がマクロ的にもミクロ的にも生態系を変えてしまい、今までには無かった病気が現れる可能性があるのです。

しかし、我々の環境適応の生体システムはそれに充分対応できずにいます。

このように二重の環境の変化に生体の適応力や防衛的な抵抗力にも狂いが生じています。

激増する花粉症は人為的な杉の過度な植林や温暖化による花粉の増加とも言われています。

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