- Blog記事一覧 -衛生の記事一覧

衛生の記事一覧

あなどると恐ろしいカビ

2020.06.16 | Category: 衛生

カビが最も発生しやすい場所は、風呂場です。繁殖しやすい温度、湿度で、人の垢や石鹸カスが栄養源になります。

それ以外では洗面所と台所ですが、暖房器具を使う居間でも多く発生しますし、寝室、押し入れ、結露を生じやすい北側の壁や窓、家具の背面やじゅうたんの裏、換気扇等至る所カビだらけです。

カビは悪食で植物系はもとより合成樹脂、接着剤、有機素材など家を構成している素材の大部分が好物なのです。

また、このカビを大好物にしているのがダニですので、快適な居住空間を維持するためにもカビは大敵です。カピとダニは繁殖条件が大変似ていますし、人体に及ぼす影響も似ています。

どちらも喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎等を起こします。

対策として防カビ剤は多くの種類が市販されていますが、だいたいフェノール系殺菌剤で、アレルギーや皮膚障害を起こしやすく、さらに発がん性を指摘する報告もありますので、かえって危険です。

断熱性と気密性がよくなった最近の住居は、どうしても高湿度になりますので、対策としてこまめに掃除と換気をする事や布団などは温床になりますので日干が大切です。

また、カビ(真菌)が原因の真菌症は皮内真菌症と内蔵真菌症がありますが体力の弱っているお年寄りと乳幼児にとって内臓真菌症は致命的な危険がありますので、とくに注意が必要なのです。

エイズ統計動向

2020.06.15 | Category: 衛生

保健所や役所に置いてあるパンフレットや小冊子の中に必ずあるのがエイズ関係のものです。内容としては感染予防の実際的なやり方やエイズにたいする言われない偏見や誤解をなくすために書かれています。

2021年の新規報告数は, HIV感染者742(男性712, 女性30), AIDS患者315(男性300, 女性15)です。

とはいえこれは届け出た数ですので、潜在的な患者数はこの数倍、数十倍とも言われています。最近の傾向として日本人の男性の国内感染が増えている事からも潜在的な患者数も増えていることが想像できます。

感染予防は簡単です。不特定多数との性交渉をしない事です。仮に相手がまだよく分からない間は必ずコンドームを使用します。

しかし万一感染が疑われる様な事があれば、ためらわずに保健所が医療機関で検養を受けることが大切です。エイズ検査の判定に腐して秘密は守られていますし、検査は匿名で受けられます。

またエイズ相談の内容についても秘密は完全に守られます。保健所で行われるエイズ検査はほとんどの地域で無料です。

世界のエイズの現状 UNAIDS(国連合同エイズ計画)とWHO(世界保健機関)は、2021年末現在、世界のHIV陽性患者数は3840万人、新規HIV感染者数は年間150万人、年間65万人がエイズによって命を落としたと報告です。近年感染者、死者数共減少傾向にあり正しい知識を持てば、なにも恐れる事は無いとも言えるのです。

抗菌グッズ

2020.06.11 | Category: 衛生

世の中の清潔志向で、巷には抗菌グッズが溢れています。台所用品は言うに及ばず、レストランのメニュー用紙にも抗菌作用のある材料が使われる様になりました。

これらの抗菌剤は化学物質ですから、それ自体の環境ホルモン的な作用が心配されています。

しかしそれと共に抗菌剤で細菌をコントロールすると言う事自体、大きな問題を抱えていると言えます。

そもそも抗菌剤を添加したからと言って、感染症が減るという確証はありません。

しかし、その抗菌剤によって細菌叢に変化が起こる危険性が高くなる事は確実です。

抗菌剤に弱い細菌は抗菌剤によって排除される事になりますが、抗菌剤に耐性を持つ細菌と競合していた場合、その耐性菌の繁殖を促す事にもなります。

その耐性菌が病原性の物であれば、病原菌だけが生き残る事になるのです。そうなればその抗菌グッズ自体が病原菌の温床となる訳です。

しかも、抗菌剤に耐性をもつ細菌遺伝子には同時に抗生物質の多剤耐性菌である事が多いので、抗菌剤にも抗生物質にも耐性のある細菌が生き残ってしまう事もあり得るのです。

そもそも生活の中から全ての細菌を取り除く事等は不可能なのですから、病原菌を除きつつ無害な細菌との共存を考えた方現実的かつ健康的だと言えます。

HACCP

2020.06.09 | Category: 衛生

日本では食品衛生法において厚生労働省が「危害分析重要管理点」と訳したが、海外の事情に詳しい専門家は「危害要因分析必須管理点」と訳している。

食品の安全性を向上させるのに、アメリカの宇宙開発で生まれた高度な衛生管理システムの国内普及を支援するする法案が、平成10年5月(7月1日施行)に5年間の時限法として制定され、平成15年6月に更に5年間延長する改正法が公布された(平成15年7月1日施行)このシステムを導入する食品加工メーカーに低利融資等を行うことになっています。

そのシステムは「HACCP(ハサップ又はハセップ)といい、93年には国連食料農業機関と世界保健機関が開いた国際食品規格委員会がこの方式を噂入導入するガイドラインを決議し、今では世界の主流になっています。

このシテムは原材料、工程、製造環境、従業員、保管等のそれぞれの過程で、細菌汚染等「危害」に結び付く項目を全て特定して発生を防ぐ管理手続きを定めて監視する事です。

例えばハンバーグを加熱する現合、中心温度が75度で1分間加熱 すると病原性大腸菌は死滅します。

それをひとつずつ検査するわけにはいきません。ハンバーグの厚さを1㎝、鉄板の温度を120度、焼くのは3分と決める事で、中心温度が75度になる事が分かれば、それを重管理点として守る事で品質管理をするのです。

調理や保管温度などの作業ごとの細かな基準をつくり、チェック表に記録し厳しく管理するシステムです。

メーカーにとってマニュアルを作る作業にはかなりの費用が負担になりますが、安全な食品を提供して行く上で徹底すべきです。

ゴキブリ

2020.06.07 | Category: 衛生

嫌われ者の害虫の筆頭にあげられるのが、ゴキプリでしょう。3億8千万年前から地球上に生息していて「生きた化石」といわれ、その形態は先祖からほとんど進化せずに今日も繁栄し続けています。

高温多湿のジヤングルに適応、夜行性で暖かくて水と食物の豊富な所ならどんなと所にでも巣くうのですが、現代の日本のように冷暖房力行き届き冬でもそれ程寒くならない土地ではゴキプリも大変住み良い様です。

ことに地球が温暖化傾向にあり、昔なら南の土地にしか居なかった種のゴキプリが北上傾向を見せています。

調理台の引き出しや開き、流しの下や冷蔵庫の央、テレピやパソコンの中、等にも潜みます。

ゴキブリの体に付いている病原菌を調べた所、コレラ菌,赤痢菌,サルモネラ菌,ポツリヌス菌・大腸菌等非常に多くの病原菌が見つかっていて、食中毒の権化のような存在なのです。

対策としては、台所を綺麗にし、寝る前に食器や生ゴミを片付け、流しを乾燥する様にすればゴキプリも住み難くなります。

ゴキプリ捕獲器にかかりにくい時は、他に美味しい物がある筈なので点検をしてください。。

ホウ酸ダンゴは乳幼児やぺットのいる家は誤食の危険性があります。

ゴキブリ対策の薬では米国のサイアナビット社が開発したヒドラメチルノン(商品名コンバット)で、フィプロニル(商品名コンバットハンター)が効果的です。

食品の調理に関するWHO黄金律(ゴールデンルール)

2020.06.04 | Category: 衛生

O-157による食中毒が毎年発生していますが、食中毒の原因はO-157だけではありません。給食等の集団食中毒ではマスコミにも報道されて注目されていますが、大事に至らなかったり報告がなされない家庭での食中毒はもっと頻繁に起こっていると考えられます。

中でも腸炎ピプリオ菌やサルモネラ菌による食中毒は特に多いものです。ましてや世界中で見ればまだまだ致命的な病気である事には変わりありません。

そこでWHOでは「食品の調理に関するWHO黄金律(ゴールデンルール)として10のルールを提唱しています。

特に幼児、老人、妊婦、免疫が低下した人に対しては十分守るべきだとしています。どの項目も当たり前の事の様ですが、ついおざなりになりがちな事でもあり ます。

しかしこれが食中毒から最も確実に身を守る方法だと言えます。

1,安全性に注意して加工処理された食品を選ぶ。
2・食品を徹底的に調理する食品の全ての部分が70℃以上になるような調理。
3・調理された食品はすぐに食べる。
4・調理された食品は慎重する。4~5時間以上の保存は60℃で以上か10℃以下で保存する事。
5・調理済みの食品は完全に再加熱する。
6,生の食品と、調理済みの食品との接触を避ける。ただ触れるだけでなくまな板や包丁による媒介も注意 。
7・繰り返し手を洗う
8・台所の全ての表面を常に清潔に保つ
9・昆虫とネズミと他の動物から食品を保護する
l0・安全な水を使用する

当院のスケジュール