- Blog記事一覧 -7月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

7月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院の記事一覧

大腸がんと食物繊維

2020.07.31 | Category: がん

食生活が高脂肪食になるにしたがい、大腸がんが増加傾向に転じています。

高脂肪の食事をすると、脂肪を分解する為に胆のうから胆汁が出ます。

胆汁酸の大部分は小腸から再吸収されますが、約10 %は大腸に行き、そこで悪玉腸内細菌が作用してがん促進物質に変貌させ、大腸の粘膜を刺敵するのです。

脂肪の多い食事をするとそれだけ胆汁が多く出て、大腸に行く胆汁も多くなるのです。

その予防には食物繊維を多くとる事です。

食物繊維とは人間の消化酵素では消化されない多糖体の事で、野菜や豆類に含まれるセルロース、ヘミセルロース、リグニ ン、果物ではペクチン、海藻類に多いアルギン酸などがあります。

水分を吸収して便を柔らかくし便通を良くする働きがあります。

また食物繊維の多い食事はおおむね脂肪も少ない事と便通を整えるので便が大腸に滞留する時間を短くさせる事でがん物質の働きを無くす事ができます。

また食物繊維は善玉腸内細菌のビフィズス菌や乳酸菌のエサとなり、その菌を増やします。

その菌は腸内の代謝改善、胆汁酸の分解を高めます。肉類などの脂肪を好む人は食べ合わせに食物繊維を必ず摂るようしてください。

p53遺伝子

2020.07.30 | Category: がん

がんを分子レベルでみると、複数の遺伝子の変異が体細胞に起こり、その結果として細胞の増殖制御が効か無くなる遺伝子疾患、という事ができます。

その遺伝子の中でもp53が注目されています。このp53は1979年にDNA腫瘍ウィルスの蛋白質と結舎する細胞内蛋白質として発見されました

80年代には人のがん細胞にp53遺伝子がある17番染色体短腕が高頻度で欠落している事が見つかりました。

更に、その後がん細胞を増殖させるp53遺伝子は変異していて、正常型は逆に細胞増殖を抑制する機能がある事も分かったのです。

最近、このp53遺伝子が転写制御因子として多くの標的遺伝子の発現制御を行っている事が明らかにされています。

更に、この異常によりがんの悪性度、抗がん剤、放射線療法抵抗性、転移、血管新生結にも関わっている可能性があると見られてきました。

分子レベルでがんの予後が分かり、変異が高頻度のがんは悪く、放射線や化学療法に対する効き目が低く、変異の少ないがんは逆に効果が高い事が明らかになりました。

がんの診断や遺伝子療法の分野でこのp53伝子の更なる解明により、飛躍的な発展の可能性が出てきています。

微弱直流の威力

2020.07.29 | Category: がん

我々の施術法にも,微弱電流を流すハリ通電や低周波施術等がありますが、がん医療にもこの通電療法があります。

話しは結構古くスウェーデンの医師が35年前に最初に試みました,

腫瘍の中心部位に直接、一本の白金のハリの電極を差し込み、他の一本は腫瘍近くにいれ・数ミリアンぺアという微弱な電流を流すというものでした。

肺の転移性悪性腫瘍と肺がんに試みています。ハリの本場の中国でも89年に導入されて患者さんに実施しています。当時中国ではその成果は完全消失も含めて、7O%以上の有効率を示したと誇張して報告しています。

日本では、90年代に名古屋大学医学部の伊藤医師によりラットによる動物実験がおこなわれて、16匹中は13匹で腫瘍が消失、縮小した報告があります。

通電するとなぜがん化した細胞だけが消失したり縮小したりするのか科学学的根拠は明らかではありませんが、通電によって正常細胞の成長を早めたり遅らせたりできる事が1950年代から分かっていました。

またがん細胞に通電するとアポトーシス(細胞の自殺メカニズム)が動作することが実験では明らかになっています。我々の施術とも深く関わりのある微弱電流が、がん医療の分野でも利用されているのです。

活性酸素とがん

2020.07.28 | Category: がん

体内ではエネルギ一代謝の過程で活性酸素が発生しますが、この物質はたいへん活性の高い物質です。

体内に細菌などが侵入してくると白血球がこの活性酸素を放出し、その侵入者を溶かして身体を正常に保つ生体防御システムがあります。

この活性酸素はタバコ、放射緯、紫外線、化学物質、ストレスなど環境因子によっても発生します。

身体の中で殺菌的に働きますが、その因子が継続的に続く事によって活性酸素が過剰に作られると、DNA、核酸、蛋白賈、脂質などを破壊し人体に害を与える事でがん発生に深く関与していきます。

ですから、この活性酸素を無毒化する抗酸化作用の働きががんの予防には重要なわけです。スーバーオキサイド, ディスムターゼSOD、カタラーゼの高分子抗酸化物、カロチシ、VC・VE,フラボノイドといった低分子抗酸化物があります。

この中で-番強力な抗酸化物はSODですが、年齢と共に出る量が減る事から、高齢者にがんが多いのはこの為で、寿命を伸ばすにはSODの量を多くする事が重要なわけです。

しかし、早期老化症の一つであるダウン症候群のSODの油性化は正常の人の1.5倍と高いとか、活性酸素を無害にすると言われているのに、SODが反応性の高い油性酸素であるヒドロキシラジカルを形成するという報告もあり、過剰摂取にも問題がある様です。

がんの予後と性格

2020.07.27 | Category: がん

がんになりやすいかどうかは、性格がかなり影響しているという考えはこれまでにもよく指摘されてきましたが、がんを発症して何らかの改善をした後の生存率と性格との関係についての研究はあまりありませんでした。

神奈川県立がんセンターの岡本臨床主任研究員らとQOL(生活の質研究会が、喉頭がん頭頚部がんの患者96人に 対し、入院時に質問紙エゴグラムで性格を判定し、9つのタイブ別に患者の生存率を調べました。

その結果、責任感は強く几帳面だが自己中心的で思いやりに欠けるタイプ7と、過保護で自己主張が弱く冗談や遊びが下手なタイプ8の患者は生存率の低下が早かったそうです。

さらに進行がんの患者57人をタイプ別に調べてみると、タイプ7と8のほとんどが2年以内に、他のタイプは半分が4年間生存しました。

特に、わがままだがあけつひろげで自分の意見を医者や看護婦によく伝える気楽な性格の患者では、5年間の生存率が80%近くになり、やや神経質で悩み事を抱えやすい患者の生存率は中間でした,

がん患者は不安や悩みをため込まずにどんどん医師や看護婦に話し、ストレスを解消してリラックスした方が良く、その後のQOLにも格段に差が出るようです。

なぜがんになる

2020.07.26 | Category: がん

脳や心筋の細胞以外は増殖したり死んだりを繰り返していますが、その細胞も無限に増値するわけではなく、ある回数しか増殖しません。

当然細胞は自分が何回複製したのか記憶しておかなければならないのですが、その記憶場所は遺伝子のしっぼにあります。

遺伝子の未端にあるテロメアとよばれるDNAの断片がそうで、染色体の端を守っているといわれています。

テロメアは細胞が複製される度に短くなり、ある程度短くなると自らの遺伝子をばらばらにして自殺してしまう、つまりアポトーシスを引き起こすのです。

また決まった回数を複製していないDNAに傷がついたりしてもアポトーシスを引き起こして自殺し、個体を守るのです。

ところがこのアボトーシスを引き起こす因子(p53など) が不治性化したり、アポトーシスを上手くかわすことのできるタンパク質(Bcl-2など)を過剰生産する事によって細胞はテロメアが短くならずにアポトーシスから逃れる事ができるようになり、それががんとなるのです。

放射線療法や化学療法の多くはがん細胞にアポトーシスを起こきせる事を目的としたものでずが、アポトーシスから逃れる能力を獲得したがん細胞はこれらの療法に 抵抗力を持つ事にもなり、がん医療としての効果が出ない事が多いのです。

発がん性添加物の対処法

2020.07.25 | Category: がん

現在、食品の保存や流通の面で食品添加物は欠かす事ができなっています。

その添加物にはがん性、アレルギー性など健康脅かす物質が含まれ、細胞の中の遺伝子に作用してがん化させるイニシエーターやプロモーターが多数ある事が分かってきました。

食品に色を付けるタール色素着色料、ハム、ソーセージ、タラコ、イクラの変色防止と保存に使う発色剤として亜硝酸ナトリウム、輸入柑橘類の防カビ剤など837品目の食品添加剤があります。

私達は食品と共に添加物を毎日必ず摂取しています。完全に逃れる事は難しいかもしれませんが、この添加物そのものを減らす方法はあります。

ハムやウィンナー、等は湯通しをする。麺類は茹でこぼしをする。漬物の場合は汁に添加物が溶け出しているので捨てる。

食パンはトーストにすると臭素酸カリウムが分解される。また添加物の毒性を減らす方法としてはVC, VEを努めに摂取する事で、食品添加物の化学物質による  発がん性を抑える事ができます。

しかし最も良い簡単な方法はよく噛む事です。よく噛む事で唾液に含まれるパロチンが発がん物質に作用してその突然変異能力を激減させる事が報告されています。

腫瘍マーカー

2020.07.24 | Category: がん

体内にがんができると、正常の時には極微量しか含まれていない特殊な蛋白質が異常に増える場合が多く、尿や血液に混じったそれらの蛋白質を調べてがんがあるのかどうかを調べる事ができます。

これらを腫瘍マーカーと言い、現在36種類以上が発見されています。ほとんどのがんで増える蛋白質もありますが、特定の臓器のがんだけで増加する蛋白質もあるので、目的によって使い分ける事になります。

ただ、がん以外の病気や喫煙によっても影響されるので一つの検査で陽性と出ても必ずしもがんがあるとは限りませんから普通は数種類を併用します。またがん手術後の経過を診るのにも利用されています。

代表的な腫瘍マーカー
AFP(α-フエトプロテイン)
原発性肝がん一正常値10ng/ml以下
CER (がん胎児性抗原)
大腸がん他一正常値 2.5ng/ml以下
CR19-9
膵がん一正常値25U/ml以下
NSE(ニューロン特異性エステラーゼ)
神経・内分泌計、小細胞肺がんなど
一正常10ng/ml以下
CA125
卵巣がん一正常値40U/ml以下

がん予防は野菜で

2020.07.23 | Category: がん

発がんの原因の35%は食物によると言われています。と言う事は当然食べ物によって発がんが抑えられる事も考えられます。

ただ、食品は調理によって成分が変化しますし、唾液を始め胃、腸などの消化酵素によっても、更に腸内細菌でも代謝されて様々な物質に変わります。

しかも大抵は多くの種類の食物が一緒に摂られますから、更に複雑な反応が起こっていますし、個体の条件によっても働きは大きく違います。

にも関わらず疫学的には特に野菜が発ガンを抑えるという事は間違いが無い様で、実験レベルでもその疫学結果を確認する様な結果が続確認されてもいます。

よく知られたビタミンA、C、Eだけで無く、栄養的にはあまり価値が無いと考えられていた化合物がどんどん再評価されています。

これらの効果は抗酸化の働きと共にがん物質を不治性化したり、解毒作用を持つ酵素等を誘導することで発ガンを予防する事が期待されます。

一ガン予防が期待される成分一
インドール類・イソチオシアナート類
一アプラナ科一食道・大腸、肝臓、肺・前胃がんなど
クロロフィル類一緑黄色野菜
フラボノイド類一緑黄色野菜
ボリフエノール類一系、ハーブ、香辛料、豆、穀類、野菜・果物
アリル化合物一ニンニク、玉ねぎ等一皮膚、大腸、肝臓、肺がんなど
ただ、食品は調理によって成分が変化しますし、唾液を始め胃、腸などの消化酵素によっても、更に腸内細菌でも代謝されて様々な物質に変わります。

しかも大抵は多くの種類の食物が一緒に摂られますから、更に複雑な反応が起こっていますし、個体の条件によっても働きは大きく違います。

にも関わらず疫学的には特に野菜が発ガンを抑えるという事は間違いが無い様で、実験レベルでもその疫学結果を確認する様な結果が続確認されてもいます。

よく知られたビタミンA、C、Eだけで無く、栄養的にはあまり価値が無いと考えられていた化合物がどんどん再評価されています。

これらの効果は抗酸化の働きと共にがん物質を不治性化したり、解毒作用を持つ酵素等を誘導することで発ガンを予防する事が期待されます。

一ガン予防が期待される成分一
インドール類・イソチオシアナート類
一アプラナ科一食道・大腸、肝臓、肺・前胃がんなど
クロロフィル類一緑黄色野菜
フラボノイド類一緑黄色野菜
ボリフエノール類一系、ハーブ、香辛料、豆、穀類、野菜・果物
アリル化合物一ニンニク、玉ねぎ等一皮膚、大腸、肝臓、肺がんなど

がんは夜中に作られる

2020.07.22 | Category: がん

最近では遺伝子の研究の進展やコンピュータによる解析が進んで、生体リズムと時間の関が「時間医学」として発展しています。

生体リズムは1日のリズムが基本となりますが、中でもがんに関係する時間帯としては夜中の2時がポイントとなります。

1日の内で夜中の2時頃は成長ホルモンの分泌が最も盛んになっていますが、細胞分裂も最も盛んな時間で、現にがんはこの時間に多く発生します。

一方白血球やリンパ球は22時~0時頃にかけて最高になりますから、健康な状態では細胞分裂のがん化を阻止しているのかもしれません。

こうした生体リズムは出来るだけ一定に保つ事が大切で、特に体が谷底に来る午前2~3時頃に睡眠時間の中心を持って来る事が肝心です。

規則正しい生活のリズムを持っている人はがん免疫である白血球のCE4の値が高い事も分かっています。

がん予防には規則正しい生活も大切な様です。

当院のスケジュール