- Blog記事一覧 -感覚器の記事一覧
感覚器の記事一覧
内臓の痛覚受容器は比較的少なく、例えば肝臓等は沈黙の臓器と言われる位、痛覚受容器がありません。
胃や腸などの中腔臓器の壁の痛覚受容器は伸展に対して感受性が大きいので、炎症や充血などの刺激に対しては激痛を起こします。
ところで、内臓の異常によって、その臓器から離れた部位に痛みが出て来る事がありますが、これを関連痛と言っています。
内臓の異常は自律神経求心性繊維を通じて脊髄後根から脊髄内に入りますが、その分節内には、皮膚や筋肉等の体性感覚の求心性神経がありますので、それらは同一の感覚伝導路(外側脊髄視床路)ニューロンに収束された為に、投射が起こるからだと言われています。
実は関連痛が起こる機序は仮説なのですが、いずれにしても、関連痛はすべて発生学的な神経支配の走行に出て来る事が特徴です。
ですから元の痛みが発生した組織と発生学的に同じ体節または皮膚節に出て来ます。例えば、よく知られている心臓の異常が左腕の内側に痛みを感じさせるのは、上部胸髄神経支配が、腕の神経も支配しているからです。
食べ物の味を認識するのは舌に存在する味蕾細胞である事は知られていますが、実は舌だけでは無く実は喉の奥から食道の上部にも沢山分布しています。舌の上の味蕾はこの五味に反応しますが、水には反応しません。しかし、喉の奥にある味蕾は、水や二酸化炭素に大変良く反応します。ただ、その水に塩や砂糖が溶けていると反応無いそうです 。ですから、夏の喉が渇いているいる時に、水も美味しく感じるし、ピールは水と二酸化炭素の両方の味を喉越しで味わう事が出来ますから、尚更美味しく感じるのです。動物にとって味は、食べ物 を選択的に摂取するときの重要なシグナルになります。基本味 として五つに分類されます。甘味は糖、うま味は蛋白質、塩はミネラル、酸味は腐敗物、苦は毒物のシグナルとして受け入れています。ですから、家畜化されて無い動物は、決して酸味や苦味のものは食べ無いそうで。しかし、ハイエナやコンドルは死んだ動物の腐った肉を好んで食べますが、彼らは腐敗菌の出す毒素を解毒する強い免疫力があるからです。逆に食べられる植物の方も未熟な果物は酸味が強く、動物は敬遠します。植物は成熟して甘味を出した頃動物に食べてもらう事で子孫をばらまくチヤンスを増やす事が出来る分けです。人間は乳幼児の時は動物と同じですが、学習によって例外的にこの五味を全て摂取する、動物から見れば悪食と言う訳です。