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自律神経訓練法

2021.06.19 | Category: メンタル

心と体の筋肉を弛緩、解放させる事で自律神経系の安定をもたらす方法としてリラクセーションがあります。

その技法には色々ありますが、筋肉のリラックス、呼吸法、瞑想の3要素が大切になっています。

静かな室内で椅子に深く腰を下ろし、衣服を緩め、ゆっくりと筋肉の力を抜いて行きます。

日頃、緊張し身構えている状態が続くと全身の筋群は収縮していますが、この状態の人にいきなり、力を抜くように言ってもどうして良いか分かりません。

その為にそれぞれの筋肉をストレッチする事で身体を感じ、次に足の指、脚、腰、背、首と体の隅々にまで意識を向けさせ、身体を気付かせるのです。

この様な方法で無理な場合は逆に筋肉を緊張させて、その緊張の感覚を味わいながら力を抜き、その緊張がほぐれていく感覚から力が抜けるという感触を得る段階的リラクセーションという方法もあります。

筋肉をリラックスする事で、大脳皮質の覚醒レベルが鎮静化して緊張や興奮を下げるのです。

次に呼吸は息をゆったり吐きながら、吐く息に意識を向けます。自律神経は自分の意志でコントロールする事は出来ませんが、この中で意図的に操作する事が出来るのが呼吸なのです。

その呼吸をゆったりしたリズムで行う事で、身体の興奮を静める事が出来るのです。

その時雑念や想念を無理に追い払おうとせず、意識を吐く息に注意を向けるようにします。

雑念が浮かんでも意識を吐く息に向ける事を繰り返す事で、全身の緊張が緩んで行くのです。

その効用は精神的に不安定な時でも精神統一、冷静へと容易に切りかえる事が出来る様になり、ストレス、不快感、イライラ、敵意を抑制でき、心身症や神経症にも効果が期待出来ます。


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