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食べ物の味を認識するのは舌に存在する味蕾細胞である事は知られていますが、実は舌だけでは無く実は喉の奥から食道の上部にも沢山分布しています。舌の上の味蕾はこの五味に反応しますが、水には反応しません。しかし、喉の奥にある味蕾は、水や二酸化炭素に大変良く反応します。ただ、その水に塩や砂糖が溶けていると反応無いそうです 。ですから、夏の喉が渇いているいる時に、水も美味しく感じるし、ピールは水と二酸化炭素の両方の味を喉越しで味わう事が出来ますから、尚更美味しく感じるのです。動物にとって味は、食べ物 を選択的に摂取するときの重要なシグナルになります。基本味 として五つに分類されます。甘味は糖、うま味は蛋白質、塩はミネラル、酸味は腐敗物、苦は毒物のシグナルとして受け入れています。ですから、家畜化されて無い動物は、決して酸味や苦味のものは食べ無いそうで。しかし、ハイエナやコンドルは死んだ動物の腐った肉を好んで食べますが、彼らは腐敗菌の出す毒素を解毒する強い免疫力があるからです。逆に食べられる植物の方も未熟な果物は酸味が強く、動物は敬遠します。植物は成熟して甘味を出した頃動物に食べてもらう事で子孫をばらまくチヤンスを増やす事が出来る分けです。人間は乳幼児の時は動物と同じですが、学習によって例外的にこの五味を全て摂取する、動物から見れば悪食と言う訳です。
日本人の糖尿病の多くを占めるインスリ非依存型糖尿病は、高インスリン血症や耐糖能異常が進行してれっきとした糖尿病になりますが、それらの耐糖能異常などをもたらすべースになっているのがインスリン抵抗性です。現に肥満や高血圧の人の全てが糖尿病になる分けではありません。しかしこれらの人はべースにインスリン抵抗性を持つ事が多く、糖尿病にならなくても高脂血症や動脈硬化、高血圧等で心臓病や脳卒中を起こし易くもなります。これらの症状は組み合わされてシンドロームXと呼ばれたり、死の四重奏等と呼ばれたりしますが、大元になるのはインスリン抵抗性症候群と考えられるのです。つまり生活習慣病予防のターゲットはインスリン抵抗性の予防、解消にある分けです。そのインスリン抵抗性をもたらすものは何かと言う事は詳しく分かっていませんが、肥大した脂肪細胞、特に内蔵脂肪(腸間膜細胞)からサイトカインの腫瘍壊死因子(TNF)が分泌され、それが細胞内の糖の代謝の回転率を下げることが分かっています。また内蔵脂肪組織から脂肪を分解させまいとするインスリンの働きが弱くなる事で、遊離脂肪酸が血液中に多くなって筋への糖取り込みを減らすと言う事も分かっています。つまり脂肪がインスリン抵抗性をもたらすという意味でもやっばり肥満は大敵です。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染すると、胃粘膜が萎縮や腸上皮化生 (胃の粘膜が形態的・機能的にも腸の組織の性状を帯びる事)を起こし、胃酸の分泌が低下して消化下良なり慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因となる事は。広く知られる様になりました。そこからの問題ですが国立癌センターで開かれた第I1回国際がん研究シンボジウムで、大分医大の藤岡教授はピロリ菌に感染させたスナネズミに発癌性物質を投与すれば冑癌ができる事を発表しました。ピロリ菌が冑癌の発症に大きく関わっているとされたのです。また因果関係が明確で無いとする説もあります。欧米の疫学調査でも、ピロり菌の陽性率が低下すると共に胃癌の患者が急減したという報告があります。世界で約半数がピロリ菌の感染者だと考えられ、日本では約6千万人が感染しているとされています。特に50歳以上に感染者が多く、60%が感染者と推定されます。日本では毎年20万人から25万人が新たに胃癌と診断されています。6千万人がピロリ菌に感染しているのに、25万人しか胃癌になら無いのであれば、ピロリ菌と胃癌の関係を疑問視する声が上がるのも仕方ないのかもしれません。困った事に最近では薬剤耐性ピロリ菌が出現しています。とりあえず現状では1994年、ピロリ菌感染は胃癌の発癌因子であると世界保健機関(WHO)によって認定されています。
肺癌が最も現れる年齢は60歳台、次に多いのが70歳台で、次いで50歳台です。と言う事は、肺癌は高齢者ほど多いのですから、これから超高齢社会になれば益々増加する癌と言えます。既に、肺癌の死亡者数は男性では1位ですし、女性でも胃癌を追い抜き大腸癌の次に来ています。肺癌の一次予防といえば禁煙ですが、この喫煙で肺癌になるものは扁平上皮癌と小細胞癌です。しかし、煙草を吸わない人達が増加している現在、実は扁平上皮癌と小細胞癌の増加率は低下して来ているのです。それにも関わらず、肺癌が急速に増加している原因傾向との因果関係が溥いと言われている腺癌なのです。この腺癌は原発性肺癌の約半敬を占め、特に女性の肺癌では約 75%を占めているのです。この腺癌はほとんど肺末梢に発生して、肺門部発生は極めて稀なのです。また増殖速度も他の肺癌と比べるとゆっくりした物もあり、l年間でもほとんど大きさに変化の無い物もあります。この事からも、高齢者の肺癌が増えている事と、緩慢な進行を考え合わせると、呼吸器系に影響を与える安全基準の範囲と言われている環境汚染物質の影響も十分考えられます。とは言え、喫煙は今の所どの統計を見ても最も危険である事は変わりません。
足は第二の心臓 といいます。人間筋肉の約3分の2は腰から下に付いていて、足を使う事によってその筋肉を伸縮させる事で血昔の循環を促進させ、心臓を助けています。ですから身体全体の代謝にとっても足の筋肉は大変重要な働きをしている事が分かります。しかし、労働科学究所の調査では、20歳代の筋力は60歳になると背筋や腕力は70%の力を保っているのに、脚力はわずか40%になってしまうとされます。使わない器官は退化し萎縮するという汎用性萎縮の法則がありますが、現代人は足をしっかり使わない為にハッキリ退化して来ているのです。古代人と現代人の足形を比較すると、明らかに現代人は重心位置がしだいに踵寄りになっていると言います。つまり、そっくり返った姿勢になってきて、このまま重心の位置が更に踵側に寄れば、ちょっと押しただけで倒れてしまうかもしれません。この原因は、子供の頃から足指を使う事が無くなり、指がしっかり発達しないために前寄に体重を支えきれなくなって次第に重心位置がが後退してきたからです。1日1万歩で転ばぬ先の足を作る事がなにより大切です。
50歳を越えた男性の3人に1人は前立腺肥大症だと言われています。尿が出にくい、近くなったという症状のある人は肥大症の疑いがあります。前立腺肥大症になる原因はハッキリしていませんが、50歳過ぎると男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れる為だと考えられています。医療法としては薬物療法や外科的療法になりますが、この医療を行うと副作用の心配があります。特に外科療法では出血、逆行性射精(膀胱に精子が逆流する)、尿失禁、性障害といった事が問題になっていました。経尿道的前立腺切除術(TURP)は最もスタンダード的な医療法で特殊の内視鏡を用いて、経尿道的に前立腺の肥大した部分を切除する方法です一般にこの手術は少なくとも数日間、長くは2週間ほどの入院が必要となります。その為今では温熱療法を用いる手術もあります。この方法は尿道からアンテナ、冷却装置、光センサーの入ったカテーテルを入れて、アンテナから1296MHzのマイクロウェーブを肥大した前立腺の中心部に照射して、45度以上の熱を加えるのです。周りの正常な組織の温度が上がらないように光センサーによる冷却安置が働く様なコンピュータシステムになつています。この熱が加わると組織が変性して縮小を始め、それまでバンバンに張っていた前立腺の身が柔らかさを増し全体が縮む事で、尿道の圧迫も取れ尿が出やすくなります。その医療時間は1時間で、一度変性した組織は元には戻らないので一回の医療で完了し副作用も少ないそうです
1998年4月に米国で、ファイザ一社が 開発した経口インポテンツ(ED)医療薬バイアグラが発売され、爆発的な人気を呼び、バイアグラ、シアリス、レビトラなどのED薬の偽薬が問題になっています。多数の輸入代行業者がインターネット上で個人輸入を募ったりしていますがほとんどの業者は問題無いと思いますが中には悪徳業者が存在します。バイアグラの主成分はシルデナフィルで、これは本来心臓の血管を広げ血圧を下げる目的で開発されたのですがそちらの方の薬効はいまひとつで、「困った前作用」として報告された症状が薬効に昇格したものです。勃起のメカニズムは、性的興奮により大脳から陰茎中の化学物質サイクリックGMPを増量せよという信号が出されます。これは海綿体をリラックスさせ、GMPにより局部の動脈が広がり、一気に大量の血液を流れ込ませるのですが、静脈からは常に流出、しかし一時的に血液の流入の方が多い為に勃起が持続します。インポテンツの男性はGMPの分泌、が少ないのか、もしくGMPを破壊する酵素の分泌量が多すぎる為静脈から必要な血液が流れ出してしまうのです。バイアグラはこのGMP を破壊する酵素の的きを弱める事により、勃起を促進させるのです。日本ではバイアグラを処方箋で手に入れられますが中高年、高齢者が快楽追求の為規定量以上飲んだりするケースもあり、心臓疾患や高血圧の薬を服用しているのであれば、医師に相談のない併用は命取りになりかねません。
適度な運動をすると免疫力がついて風邪にかかりにくくなるという報告がある一方で、過度な運動をすると上気道感染症にかかりやすくなるなど、運動と免疫との関係は一面的には捉えられない様です。確かに運動をすると単球とかリンパ球などの白血球数が増加します。マラソンなどの超過激な運動に限らず、ある程度の運動をすると筋肉では多かれ少なかれ障害が起こりますがそれは筋が炎症している事を意味します。すると免疫システムは炎症を抑える方向に働く、つまり白血球の増加に結びつくのです。そして体は炎症を抑え、筋組織を修復していくのですが、それが連動を繰り返し行っていると、筋では酸化的な代謝が高まり、繰り返えされる筋障害に対してサイトカインが増加するなどして身体は予備能力を高めて予防体制をとる様になるのです。運動をしている時の免疫の反庇はトレーニングをしている人として無い人とでも似ていますが、トレーニングを積んだ人は身体に運動というストレスが 起きた時の免疫力を保持しようとする予備力を備える様になっています。ラットの場合ですが、持統的に運動をさせている老齢ラットでNK細胞が活性化したり、リンパ球が増値する力を亢進したり、マクロフアージの貧食能力が高まる事が確認されています。それは若いラットに近づくほどの活性化であるといいます。この時、蛋白質の量が少ないのは論外ですが、高蛋白であれば免疫力も付くのかと言えばそうでは無く総エネルギー中蛋白質は20%位で最も免疫力が高まったと言います。過激な運動というのは筋の障害下炎症が多くなる分けで、過激な運動で免疫力が落ちると言う事もこれでよく分かります。
木炭というと焼肉、焼鳥の燃料として人気がありますが、今ではこの木炭を使った環境健康グッズも人気があります。原発事故でも浄水場で大量の炭の使用が映し出されているテレビの映像をご覧になりましたでしょうか。木炭の様な自然の素材には多孔質と呼ばれるミクロ単位の細かい孔が無数にあり、木炭1g当たりの、その壁の面積を合計すると畳200畳分にもなると言われています。この孔に吸着力、濾過性、脱臭力の特性があり、不純物などの成分を除くのです。この木炭を水道水を入れた容器に入れて置くと、この孔に水道水に入っている塩素系の物質やトリハロメタンなどの物質が吸着します。更に木炭の中にミネラル分が含まれているので、そのミネラル分が溶け出して、喉越しの美味しい水を作るのです。また新築の家で問題になる化学物質も、壁や床下に木炭を入れる事で吸着の効果もあります。この他にも孔の表面にはマイナス電子がマイナスイオン環境を作り、木炭を部屋に置くだけでも精神的にリラックス出来るとか、テレビ、電子レンジ、パソコンを覆えば電磁波を遮断するそうです。自然の素材である木炭を使う事で生活環境はかなり改善される様です。
母乳のダイオキシンが海外よりも高濃度なのはご存知でしょうか。厚生科学研究所調査で神奈川県は25.6pg-TEQ/g fatですが県によってもばらつきがり調査によって50pg-TEQ/g fatを超えています。1桁台の国も存在する中日本が突出してます。一般的な結論としてはそれでも母乳のメリットは大きいと言う事で、短期間(3ヶ月間くらい)なら母乳での養育が望ましい事に落ち着いている様です。ダイオキシン類は物質として安定しいる為、土壌中での半減期は10年それが人体に入った場合なかなか代謝されず、血液中の半減期は4.1~11.3年、脂肪組織では2.9~9.7年です。その間も食事から入ってきますから加齢で体内のダイオキシンは増えていきます。90歳では10歳のときの8倍にもなるといいます。ところが女性の場合、妊娠・授乳によって体内のダイオキシンは40%に減ってしまいます。11ヶ月授乳すると乳児のダイオキシン血中濃度は母親の2.3倍にもなるのですが、これはそんなに汚染されていない人工乳で養育した乳児の場合の12倍に当たるといいます。しかも汚濃度が高い母親ほど乳児の甲状腺ホルモンのチロキシンが低くなって います。チロキシンはエネルギ一代や脳細胞の発育に形影響を与えるホルモンで、不足すると脳の発育低下や神経障害が起こってしまいます。また母乳保育ではアトビー性疾患の発症が増加する事も知られていて、免疫系へのダイオキシンの影響の一つであると考えられます。母乳のメリットが本当にダイオキシン汚染の危険性より大きいのか、評価が分かれるところです。