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肺がんと高齢化

2020.03.06 | Category: がん

肺癌が最も現れる年齢は60歳台、次に多いのが70歳台で、次いで50歳台です。と言う事は、肺癌は高齢者ほど多いのですから、これから超高齢社会になれば益々増加する癌と言えます。既に、肺癌の死亡者数は男性では1位ですし、女性でも胃癌を追い抜き大腸癌の次に来ています。肺癌の一次予防といえば禁煙ですが、この喫煙で肺癌になるものは扁平上皮癌と小細胞癌です。しかし、煙草を吸わない人達が増加している現在、実は扁平上皮癌と小細胞癌の増加率は低下して来ているのです。それにも関わらず、肺癌が急速に増加している原因傾向との因果関係が溥いと言われている腺癌なのです。この腺癌は原発性肺癌の約半敬を占め、特に女性の肺癌では約 75%を占めているのです。この腺癌はほとんど肺末梢に発生して、肺門部発生は極めて稀なのです。また増殖速度も他の肺癌と比べるとゆっくりした物もあり、l年間でもほとんど大きさに変化の無い物もあります。この事からも、高齢者の肺癌が増えている事と、緩慢な進行を考え合わせると、呼吸器系に影響を与える安全基準の範囲と言われている環境汚染物質の影響も十分考えられます。とは言え、喫煙は今の所どの統計を見ても最も危険である事は変わりません。


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