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運動と免疫

2020.03.01 | Category: 免疫

適度な運動をすると免疫力がついて風邪にかかりにくくなるという報告がある一方で、過度な運動をすると上気道感染症にかかりやすくなるなど、運動と免疫との関係は一面的には捉えられない様です。確かに運動をすると単球とかリンパ球などの白血球数が増加します。マラソンなどの超過激な運動に限らず、ある程度の運動をすると筋肉では多かれ少なかれ障害が起こりますがそれは筋が炎症している事を意味します。すると免疫システムは炎症を抑える方向に働く、つまり白血球の増加に結びつくのです。そして体は炎症を抑え、筋組織を修復していくのですが、それが連動を繰り返し行っていると、筋では酸化的な代謝が高まり、繰り返えされる筋障害に対してサイトカインが増加するなどして身体は予備能力を高めて予防体制をとる様になるのです。運動をしている時の免疫の反庇はトレーニングをしている人として無い人とでも似ていますが、トレーニングを積んだ人は身体に運動というストレスが 起きた時の免疫力を保持しようとする予備力を備える様になっています。ラットの場合ですが、持統的に運動をさせている老齢ラットでNK細胞が活性化したり、リンパ球が増値する力を亢進したり、マクロフアージの貧食能力が高まる事が確認されています。それは若いラットに近づくほどの活性化であるといいます。この時、蛋白質の量が少ないのは論外ですが、高蛋白であれば免疫力も付くのかと言えばそうでは無く総エネルギー中蛋白質は20%位で最も免疫力が高まったと言います。過激な運動というのは筋の障害下炎症が多くなる分けで、過激な運動で免疫力が落ちると言う事もこれでよく分かります。


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