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それでも母乳にするの

2020.02.28 | Category: 環境問題

母乳のダイオキシンが海外よりも高濃度なのはご存知でしょうか。厚生科学研究所調査で神奈川県は25.6pg-TEQ/g fatですが県によってもばらつきがり調査によって50pg-TEQ/g fatを超えています。1桁台の国も存在する中日本が突出してます。一般的な結論としてはそれでも母乳のメリットは大きいと言う事で、短期間(3ヶ月間くらい)なら母乳での養育が望ましい事に落ち着いている様です。ダイオキシン類は物質として安定しいる為、土壌中での半減期は10年それが人体に入った場合なかなか代謝されず、血液中の半減期は4.1~11.3年、脂肪組織では2.9~9.7年です。その間も食事から入ってきますから加齢で体内のダイオキシンは増えていきます。90歳では10歳のときの8倍にもなるといいます。ところが女性の場合、妊娠・授乳によって体内のダイオキシンは40%に減ってしまいます。11ヶ月授乳すると乳児のダイオキシン血中濃度は母親の2.3倍にもなるのですが、これはそんなに汚染されていない人工乳で養育した乳児の場合の12倍に当たるといいます。しかも汚濃度が高い母親ほど乳児の甲状腺ホルモンのチロキシンが低くなって います。チロキシンはエネルギ一代や脳細胞の発育に形影響を与えるホルモンで、不足すると脳の発育低下や神経障害が起こってしまいます。また母乳保育ではアトビー性疾患の発症が増加する事も知られていて、免疫系へのダイオキシンの影響の一つであると考えられます。母乳のメリットが本当にダイオキシン汚染の危険性より大きいのか、評価が分かれるところです。


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