- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 33の記事一覧
6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 33の記事一覧
現在まで肝炎を起こすウイルスはAからGまで7種類見つかっています。その中でも肝臓がんや肝硬変になりやすいのがBとC型肝炎ウイルスです。
以前からA型は経口感染、B型は性感染症として知られていましたが、C型は1989年にC型肝炎ウイルス(HCV)抗体測定試薬の開発から始まった、HCV感染者の実態調査で明らかになったウイルスです。
とくに中高年の感染率が高く、近年は肝臓と胆管のがんの死亡数が年々増加してきています。
このHCVは性感染症でもありますが、医原病といってもよく1960年代まで行われていた予防接種の注射針の使い回し、1989年以前に行われた輸血や血液製剤等による感染が明らかになっています。
このC型肝炎は一過性感染に終わる場合もありますが、急性肝炎を起した場合、50~80%は持続感染(慢性肝炎)に移行します。
また、C型慢性肝炎は感染してから10~15年はトランスアミナーゼ(GOT、GPT)は正常域ですが、その間も肝臓の線維化は進行しています。
その後肝機能の検査数値は異常を示す様になり、20~30年で肝硬変に移行し、肝臓がんの発症も増加していきます。
中高年者で若い頃に数ケ月の間しつこい風邪様症状、食欲不振、悪心、嘔吐が続いた経験を持つ人はC型肝炎が疑われますので検査をお勤めします。
どの型の肝炎でも慢性肝炎はトランスアミナーゼの数値が大きな変動を繰り返しながら、次第に肝硬変に移行していきます。
ただ、途中で進行が止まり鎮静化する事もありますが、それから肝臓がんに移行する事もありますので経過観察が必要である事は変わりません。
療法としてはとしてはインターフェロンや抗ウイルス剤のリバビリンなどでかなり改善するようになりました。
C型肝炎対策の一環として、インターフェロンの助成がありますので多くの方が治癒しています。
助成がいつまで継続するかは分かりませんので受診開始をお勤めします。
地球温暖化が進めば温帯地域でも熱帯、亜熱帯性の感染症が増加すると予測されていますが、その増加の要因として蚊の北上があります。
最近ではニューョークで鳥に寄生している西ナイルウイルスが蚊の媒介によって人に感染、発症し、死亡者が出ましたが、これにも温暖化が影響していると報告されています。
蚊が媒介する感染症にはマラリア、デング熱、黄熟、日本脳炎、フィラリア等があります。
その中でもマラリアが世界の最大の感染症で、人類の約半数はマラリアの汚染地帯に住み、毎年の感染者8億人、患者は約3億人、死亡者約200万人を出しています。
マラリアはマラリア原虫で発症し、ハマダラカ属の蚊によって媒介され、刺された時に感染します。マラリア原虫は15℃以下になると生活ができなくなります。
また、媒介するハマダラカの活動限界は10℃で、最も活発に動くのが25℃前後で、40℃になると蚊も原虫も活動できません。
WHOによると温暖化で気温が3~5℃上昇すると、流行の危険地域は2割拡大し患者は年間5~8千万人増加すると予測しています。
2050年には西日本地域や東京等の都市も平均気温が上がり、危険地域に入ると予測されています。
マラリアは蚊の中にあるスポロソイド(オーシストという原虫の卵の中にある胞子)が人体に侵入すると、肝臓に入り1~2週間潜伏して増殖後、赤血球に侵入し破壊し、再び新たな赤血球への侵入、これを繰り返し原虫が増加し、その時に発熱するのです。
一定量以上の赤血球が破壊されると黄疸を伴う貧血、破壊された赤血球の破片の増加によって肝腫、脾腫になります。
とくにマラリアの中でも熱帯熱マラリアは症状が急激に重症化し、発病後5日以内に受診しないで放置すると脳を含めた全身機能不全を起こし死亡します。
マラリアの薬、予防薬としてクロロキン等もありましたが、最近は薬剤抵抗性を獲得したマラリア原虫が出現してきています。
温暖化がどの様な感染症を引き起こすのか、今後は厳重な監視が必要になってきました。
輸入感染症とは海外旅行者や、輸入食品等によって外国から入ってきた感染症を指します。
最近ではそれに加えて赤痢や腸チフス等、途上国等から再上陸する感染症、更に外国で罹患したSTD(性感染症)等も含める様になりました。
先進国では衛生状態の悪さによる感染症は激減していますが、世界では現在でも毎年2000万人が感染症で亡くなっています。
その内呼吸器感染症は400万人、消化器感染症300万人、マラリアも200万人にも上り、多くは発展途上国の人々です。
一方、日本からの海外渡航者は年間1700万人、外国からの入国者も年間300万人と、地球上のあらゆる場所から人々が行き交い、そのスピードも益々早くなっていて、それは感染症も猛スピードで伝播される事を意味します。
中でも途上国での経口感染は、安全な食べ物や水に慣れた日本人にとって極めて多い感染症です。
A型肝炎、E型肝炎、ロタウイルス、コレラ、赤痢、腸チフス、パラチフス等がよく知られています。
海外旅行では生水、生肉・魚、生野菜は危険です。また蚊等の昆虫からはマラリアを始め、デング熟、黄熟、フィラリア症等沢山の発熱性疾患が感染します。
また日本では随分発症が無いので油断しがちなのが狂犬病で、狂犬病が発生していない国の方が極わずかです。
キツネやアライグマ、スカンク、コウモリ等が持っていて、噛まれたりして発症すれば100%死に至ります。
むやみに野生動物に近づかない事です。また川遊び等では住血吸虫に感染する事も。
海外旅行をする時は、旅行先の情報をしっかりと把握して重々油断しない事です。
インフルエンザは毎年、程度の差はありますが12月から3月にかけて必ず流行します。
医療機関で診察を受ける人が毎年数十万人はいます。その中で症状が重く入院する人も1万人前後になります。
ですから、症状の軽い人まで含めると数百万人が毎年発症している最も発症率の高い病気だといえます。
通常のウイルスだとー度発症すると身体に免疫抗体を持ちますから、二度はかかりません。
しかし、インフルエンザウイルスは表面の抗原の鍵穴を頻繁に変える能力がある為に、免疫が効かなくなり数年で再度感染してしまうのです。
もう1つの特徴として、流行規模の大きさが挙げられます。この大流行の原因は、意外にもインフルエンザウイルスその物は病原性があまり強くない事があげられます。
実はウイルスに感染しても半数の人は不顕性感染で、気付かずにウイルスを撒き散らしてしまうのです。
ところが、インフルエンザは発症すると数日間は高熱が続き、免疫力を著しく低下させる為に、抵抗力が弱いと肺炎を発症させる事になるのです。
特に高齢者にとっては非常に危険で、老人病院や老人施設等で集団感染で死亡者が出るのもインフルエンザウイルスの感染力の強さと病原性の低さが原因なのです。
ですから、元々免疫力が低い高齢者や乳幼児にとって、インフルエンザは大敵なのです。
インフルエンザの予防接種は高齢者にこそ必要なものでインフルエンザの死亡者の90%は65歳以上の高齢者です。
現在ワクチン接種の激減のためにワクチンの生産量も30分の1に落ちています。
もし、死亡率の高い新型のウイルスが現れても生産設備がない為に、日本は無防備な状況に陥っていると警告している研究者もいます。
一部にワクチンに効果はないという意見や副作用を心配する声もありますが、感染防御効果と病状を軽くする効果がある事は確かな様です。
また、バーキンソンの薬のアマンタジンがインフルエンザに効果があり話題になりました。
ノイラミニダーゼ阻害薬などの副作用の少ないタミフル等は有効です。
コンプロマイズド・ホストとは、本来ならばそうそう発症しないような感染症に、容易に感染しやすい人(=宿主)の事を指します。
感染症の発症は病原体と宿主との関係によって決まりますから、例え病原体にさらされても、全ての人が発症するとは限りません。
いわゆる免疫力に左右されるのです。ところが今の日本人は長寿になりましたが、コンプロマイズド・ホストは増え続けています。
老人は老化による免疫力の低下、乳幼児は免疫が未完成という事で病気にかかりやすいのですが、現代の日本ではその他にも様々なコンプロマイズド・ホストが生まれる条件力哺えています。
高齢である事に加えて、多くの人が持病を抱えていますが、なかでも悪性腫瘍、糖尿病、肝炎、HIV、免疫疾患等を持つ人が増えている事は感染症に弱い人が増加している事を意味します。
臓器移植を受けた場合もコンプロマイズド・ホストといえます。
また、本来の意味から外れますが、日本の社会自体がコンプロマイズド・ホスト化しているといえるかもしれません。
抗菌グッズの氾濫や過剰な清潔志向でかえって免疫が成立しなくなっている事が指摘されています。
東南アジアの旅行者でも日本人だけがコレラになったという話はその一例でしょう。また抗生物質や抗菌剤の多様で、強力な耐性菌を増やしていることも、相対的に感染によるダメージを大きくしている事になります。
これまで感染症といえば法定伝染病が定められていて、発症した場合は強制的に隔離されてきました。
これは1887年に定められた「伝染病予防法」によるもので、法定伝染病(コレラ、ペスト等11種)、指定伝染病(ポリオ等3種)、届出疾患(インフルエンザ等13種)が定められていました。
梅毒など4種の性病は性病予防法で、エイズはエイズ予防法によって対策がなされてきましたが、1999年4月から新しい法律が施行され、大きく変化しています。
「感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律」いわゆる「感染症新法」と呼ばれるもので、これによってエイズ予防法、性病予防法は廃止になり、検疫法と狂犬病予防法が改正されました。
結核法はそのままで、食中毒に関するものは食品衛生法なので行政の管轄は別です。
この新しい法律が必要になった背景には、新しい感染症の登場や環境の変化に対応する事が必要になった事があり、大きな違いとしては予防をより重視していることと、人権に配慮する様になった事です。
具体的には感染症を1類から4類に分け、1類や新しい感染症は入院しなければなりませんが、2類では感染の恐れがなければ通院も可能、入院勧告によって患者の意思が尊重され、強制入院は72時間以内というように、患者の人権に配慮されるようになりました。感染症の分類と対応の仕方は下表のとおりです。
感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律
第1類
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ熱、ラッサ熱、
危険性が極めて高い原則として入院
第2類
急性灰白姉炎、コレラ、細菌性赤痢、ジフテリア、腸チフス、パラチフス
危険性が高い状況に応じて入院
第3類
腸管出血性大腸菌感染症
危険性は高くないが集団発生の恐れがある特定業務への就業制限
第4類
アメーバ赤痢、エキノコックス症、黄熱、オウム病、回帰熱、急性ウイルス性肝炎、Q熱、狂犬病、クリプトスボリジウム症、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性連鎖球菌感染症、後天性免疫不全症候群、コクシジオイデス症、ジアルジア症、腎症候性出血性熱、髄膜炎菌性髄膜炎、先天性風疹症候群、A群溶血性連連鎖球菌咽頭炎、急性出血性結膜炎、水痘、手足口病、炭疸、ツツガムシ病、デング熱、日本紅斑熱、日本脳炎、乳児ボツリヌス症、梅毒、破傷風、バンコマイシン耐性陽球菌感染症、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、ブルセラ症、発疹チフス、マラリア、ライム病、レジオネラ症、インフルエンザ、咽頭結膜熱、感染性胃腸炎、急性脳炎(日本脳炎除)、急性出血性結膜炎、クラミジア肺炎、細菌性髄膜炎、伝染性紅斑、成人麻疹、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖形コンジローム、突発性発疹、百日咳、風疹、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、ヘルパンギーナ、麻疹(成人麻疹除)、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、メチシリン耐性黄色プドウ球菌感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性角結膜炎、淋菌感染症、流行性耳下腺炎
必要な情報を公開することで発生や拡大を防止すべきもの発生動向の把握・情報提供
未知の感染症は第1類に準じる
人体に必要なミネラルは30種類近くあって、どれが欠けても健康ではいられません。
しかし、ホルモンにとって特に関係が深いといえるミネラルがいくつかあります。
亜鉛、銅、マグネシウム、マンガン、ヨード、クロム等がそうです。亜鉛は200以上の酵素でも使われていて、インスリンの構成成分でもあり、インスリン濃度の調整をしています。
また卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの働きも助け、性の発達や生殖機能に欠かせません。
前立腺肥大を抑制するミネラルでもあります。マグネシウムは甲状腺ホルモン分泌に関与していますが、インシュリン抵抗性を抑える働きもします。
ヨードは特にチロキシン、トリョードチロニン等甲状腺ホルモンの構成成分である事はよく知られていますが、その甲状腺の作用でもあるアドレナリン、成長ホルモンの効果を強める働きをします。
ただし摂り過ぎは甲状腺のヨードの取り込みが障害されてかえってホルモンの生成が低下するといわれています。
ヨード中毒になる事もあるので、体に良いからと多量の昆布を食べ続ける事は良くありません。
またチロキシンから活性型トリョードチロニンに変換する時には銅と亜鉛が必要です。
マンガンはインシュリン、性ホルモン、チロキシン、アセチルコリンの生成に関与しています。
クロムはインシュリンの作用にとって欠かせません。不足すると血中インシュリン濃度が上がり、血糖が異常に上下します。それぞれ多く含む食品は以下の通りです。
亜鉛:牡蠣、かに、うなぎ、ナッツ類、カボチャの種
銅:牡蠣、レバー、ナッツ類、マメ類
マグネシュウム:玄米、ナッツ類
マンガン:抹茶、煎茶、大豆、ナッツ類、胚芽
ヨード:昆布、ワカメ、魚介
クロム:牛レバー、ハマグリ、牡蠣、玄米、胚芽米
若い人たちにもかなり蔓延している覚せい剤は、中枢神経や交感神経を興奮させるため、一時的な精力の増強、強い昂揚感、陶酔感を得る事ができます。
しかし、当然ながら無理な精神的興奮状態の次には反動として不快感や脱力感や疲労感が強く起こります。
この繰り返しが依存を引き起こし、薬物中毒へと転落していきます。そして、妄想や幻覚が次第に出てきて、最後は廃人になる大変危険な物質です。
しかし、安易な理由、例えば「痩せる薬」として若い人たちに広まってもいます。
この覚せい剤のエフェドリンやアンフェタミンは実はアドレナリンと同じような作用をしているのです。
アドレナリンは恐怖や興奮等で交感神経が緊張すると、それによって副腎髄質が刺激されるホルモンです。
アドレナリンが血中に放出されると興奮した状態が続き、心拍数は増加して血圧も高くなります。
通常は興奮が終われば副腎髄質からのアドレナリンの放出は無くなり興奮は収まっていきます。
しかし、覚せい剤はアドレナリンと化学構造が僅かな達いしかないのですが、体内でなかなか分解されずに長時間作用し続けてしまうのです。
ところで、アドレナリンの作用には緊急時の反応「闘争か逃走」に対応するわけですから、血糖値を上昇させる働きもあります。
満腹中枢は血糖値の血中濃度で刺激されるので、脳は血糖濃度が高いとみなして空腹感を感じる事がないため覚せい剤が「痩せる薬」というとんでもない話しになったものと考えられます。
覚醒剤取締法によって、かなり厳しく取り締まりを行っているにも関わらず、特殊な人達だけでなく主婦、若者、サラリーマンにまでじわじわ広まってきていて、戦後のヒロポン以来の深刻な事態にているそうでなってきす。
日本でホルモン補充療法といえば、更年期女性が対象の女性ホルモン補充療法(HRT)が行われていますが、本場アメリカでは抗老化医学が盛んで様々なホルモンが使用されています。
本来のホルモン補充療法は、文字通り人の体内に不足しているホルモンだけを補って、病気や老化によって低下した体細胞の生理的活性を健康なレベルまで回復させる療法ですが、アメリカでは病気の改善はもちろん、美容と健康の目的で生活改善薬としてドラッグストアで簡単に手に入るものも多く、インターネット販売で日本からの購入者も多いといいます。
実際にはアメリカ食品医薬局(FDA)が認めたエストロゲン、テストステロン、プロゲステロン、ヒト成長ホルモン(HGH)等があり、まだ認可されていないが薬局で入手可能なメラトニン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、プレグネノロン等があります。
ところがアメリカのホルモン補充療法の中で、最も多く使用され効果が高いとされてきたHRTに最近変化がみられました。
2002年7月に米国立心臓肺血管研究所を始めとする40の機関が5年に及ぶ臨床試験のデータを集めた結果、女性ホルモンを投与された人は何もしなかった人に比べて乳がんの発生が26%、血管系心臓病が29%、脳卒中は41%多く、肺血栓に至っては2.13倍も発生している事を発表しました。
HRTによって大腸がんや大腿骨骨折等が減る事は報告されていますがそれでも「リスクが利益を上回る」として、以上のデータを受けて05年まで続ける予定だった臨床試験を打ち切りました。
アメリカでは閉経後の女性の3人に1人約1400万人がHRTを受けていて、この発表後処方箋の発行が20%減ったという事です。
しかし身体に害があると分かってもなお80%の女性はHRTを受け続けてるという事です。
成熟した女性で3ヶ月以上生理のない状態を無月経といいます。 18歳を過ぎても初潮がない場合を「原発性無月経」、以前はあったのに途中で止まってしまった場合を「続発性無月経」といいます。
生理には、卵巣から出る卵巣ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが関係しています。
このホルモンは視床下部でコントロールされ、視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン→下垂体前葉から性腺刺激ホルモン→卵巣ホルモン→子宮のルートがあり、どこかが障害を起こしたとき、月経の周期は乱れるか、続発的に無月経となってしまいます。
子宮内膜症や子宮がん、卵巣がん等の器質的な病気で生理が止まる事もありますが、最近では視床下部のホルモン異常による無月経が増えています。
その原因として、仕事や人間関係、受験、身内の不幸等のストレスから、自律神経が乱れた事によるストレス性無月経、ダイエットや摂食障害によって体重が急激に減ることで、食欲中枢でもある視床下部にストレスとなることでおこる体重涙少性無月経があります。
また激しいスポーツによるストレスや、卵巣以外でも女性ホルモンを分泌する体脂肪が減少する事でおこるスポーツ性無月経等があります。
一度月経が止まると、元に戻すには止まっていた期間の3~4倍以上の期間が必要といわれています。無月経を3ヶ月以上放って置くと、子宮や卵巣が萎縮して機能が衰えてきます。中には、子宮が初潮前の小学生位の大きさになってしまう事もあります。
無月経には比較的程度の軽い第1度無月経と重症の第2度無月経があります。第1度であればストレスの原因を取り除いたり、ホルモン剤を投与する事で改善が可能なのですが、第2度になるとホルモン剤にも反応しなくなり、生理を起こす事が難しくなります。
とくに体重減少性無月経の場合約80%が第2度無月経といわれ、その30%はホルモン剤を投与しても生理が始まらないといわれています。
無理なダイエットはホルモン異常の原因となり、不妊の原因になるのです。とにかく月経が停止したら、専門家にみてもらうことです。