- Blog記事一覧 -ダイエットで不妊
成熟した女性で3ヶ月以上生理のない状態を無月経といいます。 18歳を過ぎても初潮がない場合を「原発性無月経」、以前はあったのに途中で止まってしまった場合を「続発性無月経」といいます。
生理には、卵巣から出る卵巣ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが関係しています。
このホルモンは視床下部でコントロールされ、視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン→下垂体前葉から性腺刺激ホルモン→卵巣ホルモン→子宮のルートがあり、どこかが障害を起こしたとき、月経の周期は乱れるか、続発的に無月経となってしまいます。
子宮内膜症や子宮がん、卵巣がん等の器質的な病気で生理が止まる事もありますが、最近では視床下部のホルモン異常による無月経が増えています。
その原因として、仕事や人間関係、受験、身内の不幸等のストレスから、自律神経が乱れた事によるストレス性無月経、ダイエットや摂食障害によって体重が急激に減ることで、食欲中枢でもある視床下部にストレスとなることでおこる体重涙少性無月経があります。
また激しいスポーツによるストレスや、卵巣以外でも女性ホルモンを分泌する体脂肪が減少する事でおこるスポーツ性無月経等があります。
一度月経が止まると、元に戻すには止まっていた期間の3~4倍以上の期間が必要といわれています。無月経を3ヶ月以上放って置くと、子宮や卵巣が萎縮して機能が衰えてきます。中には、子宮が初潮前の小学生位の大きさになってしまう事もあります。
無月経には比較的程度の軽い第1度無月経と重症の第2度無月経があります。第1度であればストレスの原因を取り除いたり、ホルモン剤を投与する事で改善が可能なのですが、第2度になるとホルモン剤にも反応しなくなり、生理を起こす事が難しくなります。
とくに体重減少性無月経の場合約80%が第2度無月経といわれ、その30%はホルモン剤を投与しても生理が始まらないといわれています。
無理なダイエットはホルモン異常の原因となり、不妊の原因になるのです。とにかく月経が停止したら、専門家にみてもらうことです。
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