- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 14の記事一覧

6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 14の記事一覧

高齢者の動脈瘤

2021.06.16 | Category: 老化

動脈硬化症によって出来る代表的な血管の病気が動脈瘤です。

統計的には欧米の10分の1程度と頻度は低いのですが、今後は確実に増加すると言われています。

血管の三層構造の動脈壁がすべて拡張する物を真性動脈瘤といいます。

この真性動脈瘤には胸部、腹部、胸腹部の大動脈や内臓動脈や末梢動脈等に発生します。

この中で最も多いのが腹部大動脈瘤で、次に胸部大動脈瘤です。

胸部大動脈瘤は50才~70才台の男性に多く、動脈硬化以外にも梅毒やマルファン症候群、動脈解離、大動脈弁拡張症等でも発生します。

症状はほとんど無症状であると言うのが特徴という恐い疾患です。

ただ、瘤が大きくなると気迫圧迫で咳、呼吸困難等があらわれ、食道圧迫では嘸下困難、神経圧迫でしわがれ声等になります。

また肩背部にこりの症状が現れがちです。

一方最近増加が著しい腹部大動脈瘤はやや高齢で60才~80才台の男性に多く動脈硬化による物が多いという特徴があります。

糖尿病や脳血管障害等動脈硬化による疾患を合併している事がよく見られます。

腹部動脈瘤は腎動脈分岐より下の腹部大動脈に現れ、丁度臍の周りに拍動するシコリとして触診する事が出来ます。

しかしこのシコリを確認出来るのは5cm以上であり、その様な時にはすぐに手術が必要です。

また、腰痛や腹痛などの症状が出て来たら、破裂寸前と言われています。

我々の立場からみれぱ、動脈瘤は地雷の様な物です。

ですから高齢者の肩こりや腰痛等では動脈瘤の有無を念頭にいれて施術しなければなりません。

眠りには性差がある

2021.06.16 | Category:

女性の眠りは男性の眠りとかなり違っています。

生物にとっての優先課題は子供を作る事ですが、この課題の大半は女性が分担しています。

ヒトの女性は思春期から更年期まで月経があり、生殖活動に伴って脳下垂体ホルモンと女性ホルモンの分泌が盛んになります。

睡眠を管理する脳の一部は生殖機能をコントロールする脳の近くにあって、互いに連携しているのです。

2種類の女性ホルモンの内卵胞ホルモンには眠気を抑える効果があり、逆に黄体ホルモンには眠気を促す効果があって、排卵期を境として月経から排卵までは活動的で眠気が少ないのに対し、排卵後月経前は比較的だるかったり眠くなりやすいのです。

一方、男性ホルモンは睡眠にはほとんど影響を及ばさないので、男性の眠りに変化はありません。

哺乳類は子宮内で胎児を育て、出産し保育するという一巡の作業が必要ですが、それを側面から支える為睡眠を増やす様脳にプログラムされています。

妊娠すると黄体ホルモンの分泌が著しく増えるので、非常に眠くなります。

胎児のいる母親が活発に動き回って余計なエネルギーを消耗せず、外敵に出会う機会や心配事を滅らし、流産しない様に筋肉の緊張を緩めるには眠る事が最良の方法となります。

ちなみに哺乳期にはプロラクチンと言う催乳ホルモンが睡眠中に分泌されるので、母親はよく眠った方が乳が出やすい仕組みになっています。

生まれ付きの性格とは

2021.06.16 | Category: 心とは

人間のパーソナリティは、生まれ付きの生物学的側面と、生まれてから学んで行く学習によって様々に形作られていきます。
その中でも新しいもの好きのノベルティ・シーキング(新奇性探求)の器質は生まれ付きによる違いが明らかな性格のひとつです。
ノベルティ・シーキングの強いタイプは衝動的で気まぐれ、短気で浪費家といえます。

カーレースやスキーなどのスピードを味わう物やバンジージャンプ等の刺激が大きい物を好み、強烈な刺激を求めるタイプです。
一方ノベルティ・シーキングの弱いタイプでは危険を冒すのが嫌いで、あまり環境の変化を好みません。

どちらかと言うとストイックで気長といえます。これらの器質の違いは神経伝達物質のドーパミンと関係があります。

ドーパミンは気分や意欲を高める神経伝達物質ですが、このドーパミンと結合する受容体の遺伝子に個人差がある為ドーパミンの作用パターンにも個入差が出て来るのです。
覚醒剤はドーパミンが絶え間なく出ている状態で、ハイな状態になりますが、ノベルティ・シーキングの強い人は常にハイな気分でいるのだと言えるでしょう。

凶悪犯罪者も研究者もこのタイプに属すると言います。

またー見格が違う様に見える夫婦でもノベルティ・シーキングは良く似ていると言う事が多い様です。

プリオンを覚えていますか

2021.06.16 | Category: 食事

BSE狂牛病は牛の脳がスポンジ状になって死に至る病気です。

原因になる病原体は異常な蛋白質プリオンで、人の範型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と関連があります。

このプリオンは通常の加熱調理や、沸騰した湯で30分以上煮ても感染力は失われません。

またホルマリン液に3時間つけておいても平気ですから、人間の消化酵素でも、ほとんど分解できないのです。

プリオンには、正常型と異常型があり、異常型プリオンが脳の神経組織に蓄積し、細胞を破壊するのです。

人や牛、羊といった哺乳類には、元々体内に正常型のプリオンを持っているのですが、その役割は分かっていません問題なのは、プリオンを構成するアミノ酸の80~90%が、どの動物でも共通している為に、生物の種を超えて感染するというのです。

ですからプリオン病で死んだ羊の肉等を動物性飼料として牛に与え、その感染した牛を人が食べてしまった為にこの悲劇が始まったと言われています。

狂牛病などのプリオン病の原因となるのはPrPと呼ばれています。

脳だけに限らなく臓器において発現が認められているが、特に脳、神経細胞において高い発生をする特徴があります。

発病を仮にした場合は神経組織にプリオンが溜まって未だに解決法は無く予後不良の死が待ち構えている恐ろしい蛋白質です。

実験では輸血で感染する可能性も指摘さています。

ショック症状

2021.06.16 | Category: 未分類

ショックと言う状態は、突然おこる身体全体の末梢循環不全によって起こる症候群の事を言います。

ショック状態の身体的症候としては四肢冷感、冷や汗、意識障害、チアノーゼ、頻脈、呼吸困難それに血圧低下等が現れます。

その原因、発生機序、血行動態等から次ぎの様に分類されています。

発熱、嘔吐、下痢、外傷、出血等で急激に循環血液量が低下する為に血液や 血漿の減少、脱水等によるものを低容量性ショックと言い出血性ショックがその代表です。

また心筋梗塞や重篤な不整脈が原因で心筋障害や心臓や血管の圧迫閉塞によって起こる心原性ショック。

主にグラム陰性桿菌のエンドトキシンによって起こる細菌性ショック、敗血症ショックとも呼ばれる事もあります。

また、循環血液量を超えた血管拡張が起こり、体内の血液分布がまばらになってしまい、相対的に循環血液量が低下してしまう血管運動性ショックがありますが、その代表的な物がアナフィラキシーショックです。

この血管運動性ショックを起こす中には麻酔や脊髄損傷、ワクチン、ペニシリン、更に消化管に出血を起こすワーファリン、ステロイド剤、アスピリン等の薬剤の服用でも起こる事があります。

更に急激な疼痛刺激によっても起こる事があります。

この疼痛刺激によってもショック症状が起こると言う事は、施術する者として常に留意する必要があります。

ショック症状が起こった時には、直ぐに呼吸、血流量、血圧等を安定させる事が必要なので、迷わず救急車を手配する事が重要です。

乾癬

2021.06.16 | Category: 皮膚

アトピー性皮膚炎と同じ様に免疫が関与していると考えられている皮膚病に乾癬がありますが、はっきりした原因は不明です。

乾榔には尋常性乾癬が最も多く、中には難病指定されている膿胞性乾癬があります。

患者さんは10万人と推定され、働き盛りの人に多く、2:1の割合で男性に多い疾患です。

乾癬は慢性非伝染性の皮膚病で、炎症性角化症の代表的なものです。

皮膚の真皮部分で起こる「炎症」と、皮膚の表皮や角層も分厚くなる「角化症」が同時に起こって来る皮膚症状を指します。

正常な皮膚細胞の新陳代謝は、約28日かかりますが、7~10倍の速さで分裂増殖し表皮が分厚くなります。

結果としてうろこ状の鱗屑(りんせつ・かさぷた)が形成される事になります。爪を含む皮膚の全ての部位に現れ、特に症状が出やすいのは、肘、膝、腰、頭等です。

激しい痒みと、ボロボロと剥がれ落ちる鱗屑を伴う赤斑あるいは平らな盛りあがりを特徴として、痛みを伴う場合があります。

最近の研究で角層を調べたところ、そこに白血球を引き寄せる活性物質を沢山見つけたのです。

この物質は免疫反応の結果できる「活性ペプチド」という物質である事が分かり、そこで臓器移植の際に拒絶反応を抑える為に使われる免疫抑制剤「シクロスポリン」が、この病気に効く事が分かり免疫が関与していると考えられているのです。

働き盛りの男性に多いこの疾患は症状が人目に付きやすい割にはあまり知られていない為、社会的な偏見が生まれがちです。

アレルゲンを食べて改善

2021.06.16 | Category: 食事

その昔、中国の漆職人は子供の頃から毎日漆を舐めて漆にかぶれ無い様な体質を作ったと言われています。

医学知識が無くても経験に基づく知恵で、アレルギー物質を経口で摂取するとアレルギー反応が出にくいという「経口免疫寛容」を利用していたのです。

]腸管は食べ物の栄養を吸収し同時に病原体は排除するという相反する働きがあります。

食餌として摂られた蛋白質は異物ですが、腸粘膜から吸収される時は過剰な免疫反応を抑える抑制T細胞が働き、lgE抗体や感作リンパ球が作られない仕組みになっています。

食品アレルギーはよく乳幼児に見られますが、乳幼児の腸管免疫系は充分に完成していない為、免疫系に存在するアレルギー抑止機構が上手く働かないのです。

アレルギー疾患の問題に取り組む東大医学部の奥平医師は、この「経口免疫寛容」を応用して、気管支喘息の患者17人にダニ成分入りのカプセルを経口投与する実験を行いました。

約12週間毎日飲んだ思者たちの半数が喘息発作を起こさ無くなり、後の半数も症状が軽くなったと言います。

アメリカでは慢性関節リウマチや多発性硬化症といった自己免疫疾患の患者に自己抗原の経口投与を行い、FDA(米国食品・医薬品局)の認可も下りて本格化しています。

ダニの様な原因物質丸ごとで無くても、抗原を細分解し部分に手を加えた人工物質でも同様の効果があるのです。免疫病の方法の一つとして大いに有望視されています。

みかけ体の柔らかい人

2021.06.16 | Category: 健康

ストレッチ運動の必要性はその柔軟な筋肉に取り戻す為に行われ、ウォーミングアップやクールダウンとしてスポーツでは欠かせません。

例えば、ジョギングを暫くすると上体を真っ直ぐに保つ為に直立反射が働き、背筋群の緊張が高まりますので、背筋群の柔軟性は失われて、立位体前屈の可動域は低下します。

そこで背筋詳を伸ばす為のストレッチを数回繰り返すと柔軟性が回復します。

また、もう一つストレッチの重要な役割として、筋紡錘への働きかけがあります。

筋紡錘は筋肉の伸びをキャッチするセンサーの働きをしていますので、神経を介して脳に筋肉がもっと伸びたいという指令を送ります。

このストレッチの運動により筋肉と脳との命令のやり取りが続けられる事で、より円滑な運動が出来るようになります。

ところで、見かけは筋肉が柔らかである様に見える事があります。

運動を余りしない中高年者の中で特に肥満傾向のある人にその様な事が起こりますので要注意です。

立位体前屈をすると床に手のひらまで着いてしまう様な場合です。

これは生まれつき筋肉が柔らかなのでは無く、単に背筋群の張力が低下して背筋の抵抗力が無い為に、前屈に無抵抗になった為に曲がる様になるのです。

ですから柔軟でありながらしっかり張力レッチだけでは無くある程度の負荷のある運動も必要な訳です。

抗ウイルス剤

2021.06.16 | Category: 感染症

ウイルスに効く薬は無いというのが一般的ですが、インフルエンザ関しては効果があるとされる薬が認可されています。

抗インフルエンザウイルス薬としてアマンタジン(製品名シンメトレル)という薬がありましたが、A型のインフルエンザウイルスにしか効かない事や、副作用が強い為に使用が限られていました。

その後認可されたザナミビル(製品名リレンザ)はA、B型全てのタイプのインフルエンザウイルスに効果がある事、ほとんど副作用がないという事で使用が盛んになりました。

発症後48時間以内だったら発症期間を短くすることができます。海外の臨床試験ではザナミビルを投与していると症状が軽い事、症状の緩和が早いこと、解熱作用が優れている事、インフルエンザによる合併症が少なくなる(抗生剤の使用が少なくて済む)こと、副作用がほとんど無い事、等が実証されています。

またウイルスの変異に影響されずに効力を発揮する事等の利点もあります。

予防的に使用しても有効です。ただこの薬は投与方法が経口ではなく、吸入する方法をとります。薬を吸入する方法は喘息以外にはあまり無いのですが、ザナミビルの場合吸入する事で薬が感染部位の気道に直接作用するので作用が早く、全身への影響が少なくてすむのです。

その後スイスのロシュ社から発売されたオセルタミビル(製品名タミフル)に今は代わり使用が頻繁になっています。

しかしオセルタミビル乱用により耐性の問題が明るみになり、抗ウイルス剤の本当の発現はまだ道半ばです。

味覚障害と亜鉛

2021.06.16 | Category: 口腔

味は味蕾(みらい)で感知されて味神経を介して大脳に伝えられます。

ですから、その経路に何らかの障害がおきれば味がわからなくなってしまいます。

味覚障害のもっとも多い原因は亜鉛不足によるもので、次ぎは薬剤の副作用ですがこれも体内の亜鉛を薬が吸収してしまうからです。

亜鉛不足が味覚障害を起こすのは味細胞の特徴と関係があります。

味蕾のある味細胞は大変新陳代謝が激しい細胞なのです。

この様な細胞は新生細胞に必要な蛋白質合成が盛んに行われているので、その合成に必要な酵素が充分に供給されなければ合成は上手く行きません。

この酵素には亜鉛が必要です。その為、亜鉛が欠乏すると、味細胞の様な蛋白質合成の盛んな細胞が真っ先にやられてしまうのです。

亜鉛は身体の微量金属元素の中で鉄に次いで多い金属です。

成人男子で約2gあり、50%は血液中に、骨や皮膚に25%、その他は、膵臓、眼、男性性器や精子中に見出されます。

膵臓に亜鉛があるのはインシュリンの構造の一部であるからです。

ですから糖尿病患者は亜鉛不足に陥りやすいのです。現在までに100種類以上に昇る亜鉛酵素や亜鉛蛋白質が発見されているように、身体にとって非常に重要な微量金属元素と言えます。

特に中高年者は亜鉛不足に陥り易いといわれています。

インシュリンを大量に必要とする食生活や亜鉛を尿で流してしまうアルコール。

また、複数の薬剤服用、冷凍野菜や加工食品のポリリン酸の様に亜鉛と結合しやすい添加物等も亜鉛不足を加速させているのです。

当院のスケジュール