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ショック症状

2021.06.16 | Category: 未分類

ショックと言う状態は、突然おこる身体全体の末梢循環不全によって起こる症候群の事を言います。

ショック状態の身体的症候としては四肢冷感、冷や汗、意識障害、チアノーゼ、頻脈、呼吸困難それに血圧低下等が現れます。

その原因、発生機序、血行動態等から次ぎの様に分類されています。

発熱、嘔吐、下痢、外傷、出血等で急激に循環血液量が低下する為に血液や 血漿の減少、脱水等によるものを低容量性ショックと言い出血性ショックがその代表です。

また心筋梗塞や重篤な不整脈が原因で心筋障害や心臓や血管の圧迫閉塞によって起こる心原性ショック。

主にグラム陰性桿菌のエンドトキシンによって起こる細菌性ショック、敗血症ショックとも呼ばれる事もあります。

また、循環血液量を超えた血管拡張が起こり、体内の血液分布がまばらになってしまい、相対的に循環血液量が低下してしまう血管運動性ショックがありますが、その代表的な物がアナフィラキシーショックです。

この血管運動性ショックを起こす中には麻酔や脊髄損傷、ワクチン、ペニシリン、更に消化管に出血を起こすワーファリン、ステロイド剤、アスピリン等の薬剤の服用でも起こる事があります。

更に急激な疼痛刺激によっても起こる事があります。

この疼痛刺激によってもショック症状が起こると言う事は、施術する者として常に留意する必要があります。

ショック症状が起こった時には、直ぐに呼吸、血流量、血圧等を安定させる事が必要なので、迷わず救急車を手配する事が重要です。


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