- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 25の記事一覧

6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 25の記事一覧

免疫系を自己制御する

2021.06.13 | Category: 自律神経

人間の臓器のほとんどは、交感神経と副交感神経の自律神経支配を受けていますが、白血球に関しては知られていません。

血管や臓器等の細胞が神経支配を受ける場合には、神経の終末が細胞付近に存在するのですが、白血球の膜上にもアドレナリンやアセチルコリンの受容体が確認され、自律神経支配を受けている事が最近の研究で明らかになったのです。

白血球には大別すると顆粒球とリンパ球があって、顆粒球は侵入病原体や不要細胞を貪食する細胞性と、リンパ球が増えてアレルギー症状が現れたり、鬱状態に陥ったりします。

顆粒球やリンパ球の過剰状態によって引き起こされている疾病は数多くあり、自律神経を調整する事でこれらの疾病はかなり改善すると考えられます。

自律神経のセルフコントロールにはシュルツの自律調練法をはじめ、いくつかの自己制御法があり、これらの方法で自律神経を調整すれば白血球をコントロールする事が可能なのです。

ライフスタイル療法

2021.06.13 | Category: 自律神経

生活習慣病はライフスタイルを変える事で予防・改善ができます。生活習慣を変えるのは非常に難しいものですが、行動療法を応用したライフスタイルのコントロールでは次のようなステップを試みます。

1.問題行動を具体的に捉える(セル フモニタリング)
例えば「どんな時に食べ過ぎるか」「その結果どう感じるか」等、行動とその時の状況との関係を知ります。記録や日記をつける事も有効で、これだけで行動が改善する場合もあるほどです。

2.効果があって、できそうな目標を立てる
「食べ物をストックしない」「必ず家族と食べる」等、具体的でできそうな事から試みます。一度に多く設けないで、7、8割できそうな事から始めます。

3.改善したらその変化を強化しながら新しい行動を少しずつかたち作る
「ウォーキングを始める」「血糖値や血圧を自分で測る」等、それまで生活の中に無かった新しく望ましい行動を始めます。

ポイントは、悪い所は自分で気づく様に工夫する事が大切ですが、まず長所を伸ばす事で欠点を目立た無くする事です。

目標は「意志を強く持つ」等の性格的な事や抽象的な事で無く、上記の様に具体的な行動を設定します。

過食や禁酒、禁煙ではじっと我慢せざるを得ない面がありますが、その時は「好ましく無い行動を起こしそうな状況にならない様にする(例:食べたくなったら外出する)」等して同時にできない行動に置き換えて環境を変える等の工夫をします。

行動療法では具体的な目標を実効する事が達成感にも繋がり、この技法自体がストレスを軽くする効果があるといえます。

行動療法

2021.06.13 | Category: 自律神経

行動療法とは1950年年代に出現した心理療法です。他の心理学が人間の深層心理や無意識の面から、人間全体にアプローチしていく様な哲学的な体系が多いのに対して、対象とその反応(=行動)を変化させる為の技術的方法の全体に過ぎないといっても良いでしょう。

その考え方のベースにあるのは、人の行動は言葉で説明する事ができ、予測や制御をする事ができる、つまり定式化できるという事です。

人は刺激に対して反応し、その繰り返しの仕方が、その人特有の生活パターンや行動パターンを作ります。

つまり、行動療法とは刺激と反応の枠組みの中で行動を捉え、そこで明らかになった問題を実際の場面で応用する技術なのです。

もちろんその場合、単なる“行為”だけでなく、不安や憂鬱感等の感惰、思考や物の見方等も含めます。感情や思考も、ある刺激とそれに対する反応が積み重なって、その人のパターンとなっています。

もちろん行為と感情と思考は互いに作用し合います。その様に刺激・反応の繰り返しで出来上がったその人の行動パターンを言語化する事によって、問題点を自覚させます。そして好ましく無い習慣や行動を変えようとするのです。

ですから行動療法では、「なぜその様な行動をするのか、行動に隠された意味は?」という分析は問題にしません。

その行動は「現にどの様に起こっているか」に注目します。つまり当面の好ましくない行動(感情も含む)を変化させるためには、「今できる事」に注目して実行する事で、自動的になっている反応に介入して望ましい行動ができる様に仕向けるのです。

ですから具体的で、セルフコントロールとして誰でもが応用しやすい方法だといえます。

現に行動療法は、精神医学や心身医学の分野だけでなく、健康医学、リハビリ、教育、司法、環境など、実に広い分野で効果を上げており、方法も技術化されていて、バリエーションも実に多彩です。

自律訓練法

2021.06.13 | Category: 自律神経

セルフコントロール、というと誰もが知っているのが心理療法である自律訓練法です。

この自律訓練法はドイツの神経料医のシュルツが1932年に「自律訓練法一注意集中性自己弛緩法」を出版してから世界的に広まったストレス対処法です。

この訓練法は、当初催眠療法的な色合いが強かったのですが、次第に科学的訓練法として受け入れられるようになり、リラクセーションばかりでなく神経症や心身症の療法して発展してきました。

元々ストレスとは生物が生命の危機に面した時の緊張や不安が、自律神経系や内分泌系の反応を引き起こした状態だといえます。

このストレスに対応するための心身のリラックスを自分で訓練する事によってできるようになるといいます。

自律訓練法には、基礎的な標準練習、瞑想練習、自律性中和法、自律性修正法などがありますが、七段階の練習からできている標準練習が全ての基盤にあります。

自律訓練法では、原則として、必ず同じ言葉の「公式」を心の中で繰り返し唱えます。
背景公式(安静感練習)「気持ちが(とても)落ち着いている」
第一公式(四肢重量感練習)「両腕両脚が重たい」
第二公式(四肢温感練習)「両腕両脚が温かい」
第三公式(心臓調整練習)「心臓が静かに(自然に)規則正しく打っている」
第四公式(呼吸調整練習)「楽に(自然に)呼吸をしている」
第五公式(腹部温感練習)「太陽神経叢(あるいはお腹)が温かい」
第六公式(額部涼感練習)「額が(心地よく)涼しい」

このような順序で公式にそって、練習は一回3~5分程度、1日2~3回。初めの内は短めにした方が、集中が途切れずに良い様です。

また、訓練を終了する時には、屈伸、深呼吸、開眼の順に消去動作を行なうと良いでしょう。

ウエルラウンド・エクササイズ

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

生活習慣病の予防・改善の為の運動としてはウォーキングなどの有酸素運動(エアロビック エクササイズ)が重要な事は間違いありません。

しかし、最近ではそれだけでは十分ではないという考え方が出てきています。

有酸素運動の継続は心肺機能のアップだけでなく、インスリン抵抗性の改善等に有効ですから、第一番に考えるべき運動である事は間違いありません。

しかし下半身の筋力や柔軟性が衰えれば日常生活の活動が狭まったり転倒等に結びつき、QOLがひどく低下します。そこで、アメリカスポーツ医学会によってウエルラウンド・エクササイズ(Well-rounded Exercise)という考え方が推奨されるようになってきたのです。

ウエルラウンドとは、「十分に発達した」とか「バランスの取れた」という様な意味で、有酸素運動に加えて筋肉づくり(レジスタンス トレーニング)と柔軟性トレーニングも欠かせ無いという分けです。

これに加えてバランス運動も大切です。特に加齢に従って筋力の低下率が大きくなりますから、運動量の低下は生活習慣病やその悪化に結び付くので筋力の維持はどうしても必要なのです。

米国スポーツ医学会では次の様な指針を出しています。

脂肪肝は危険信号

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

お酒を晩酌程度に飲む生活習慣は百薬の長と言う事で良いのですが、度を超した飲酒習慣は肝臓障害を引き起こします。

肝臓のアルコール処理能力は体格の個人差や健康状態によって影響されますが、体重60kgの平均的な日本人は1時間で6.6gと言われています。

日本酒2合以内(ビール大2本)であれば約8時間で完全に排泄されるので、翌朝に残さないためには1日2合以内です。

通常肝臓には約3%の脂肪が蓄えられていますが、日本酒を毎日3合以上を3年以上続けている常習飲酒家が、過剰なカロリーの食べ物と一緒にアルコールを摂取続けると肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝になります。

肝臓に中等度(脂肪50%)が蓄積されても自覚症状はあまりなく、この段階で2~3週間の禁酒、食事制限、運動をすれば脂肪肝は治ります。

しかし、そのまま放置して飲み続けたら肝臓が壊死し、食欲不振、吐き気、黄疸、発熱などを伴うアルコール性肝炎になり、更にアルコール性肝硬変になってしまいます。

肝硬変になれば低蛋白血症や腹水等様々な症状が現れてきます。

このアルコール性肝硬変の長期生存率は断酒と関連しますが、久留米大学の谷川教授によると5年生存率は断酒群で89%、飲酒継続は44%、10年生存は断酒群65%、飲酒継続は25%という報告があり摂生する事が重要です。

健康診断で中性脂肪俯、コレステロール値が高い場合は脂肪肝予備軍。禁酒、食事制限、適度な運動をして生活習慣を改める事です。

軽くても安全でないタバコ

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

動脈硬化による血液循環障害の原因として喫煙習慣があります。

厚生労働省のタバコ白書によると肺がんは年間52000人死亡し、その内8割は喫煙が原因と推測しています。

タバコは肺がん以外にも身体のあらゆる部位に影響を与えます。タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素が含まれています。

ニコチンは毒性が強い依存性薬物で、中枢神経興奮・抑制作用や、心拍数増加、血圧上昇、末梢血管収縮、更にニコチンやニコチンによって副腎髄質からの分泌を促進されたカテコールアミンは血小板凝集能を高め、血栓が出来やすくなります。

タールにはベンツピレン等の発ガン物質を含みます。

一酸化炭素はヘモグロピンとの結合力が酸素の200倍以上で、その結合してできたカルボキシヘモグロビンは血管内皮を酸欠状態にし、内皮を傷付けたり、悪玉コレステロールを増やして動脈硬化を起こしやすくするのです。

心筋梗塞等の虚血性心疾患に関する研究では、一日20本を越える喫煙者は非喫煙者に比べて疾患の発生率が3.2倍という報告があります。

喫煙習慣はがん、冠状動脈疾患、肺気腫、気管支喘息、胃十二指腸潰瘍等の原因になる事は明らかになっています。

そこで健康の為にと低ニコチン、低タールなどの軽いタバコが、主流になってきています。

しかし厚生労働省の調べによるとパッケージに明記された軽さを示す数値の、最大で約7倍も多く吸い込む可能性がある事が分かったのです。

喫煙者は自分が満足できるニコチン量が入る様に、深く吸い込んだり、短くなるまで吸ったりするので重いタバコと煙害は変わらないのです。

やはりタバコは百害でしかないのです。

肥満とセルライト

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

肥満に関する記事やエステティックの情報で「セルライト」という語を最近よく目にします。

セルライトは肌の組織が余分な脂肪と水分を蓄えやすい状態になって、肌の表面が不規則にデコボコして、まるで柑橘類の皮の様に見えることから「オレンジピール・スキン」と呼ばれています。

この状態で生成された脂肪は分解代謝され難く、皮下に貯留しやすい傾向があり、女性の方が男性よりもセルライトができやすく、スリムな女性にも発生します。

セルライトが進行すると体脂肪率が増え、肥満等のトラブルをもたらします。

できやすい部位としては、腹部、ウエスト、脊部、背中、太腿、腕、首の付け根等、元々脂肪細胞の多い部分です。

セルライトの進行状態には4段階あって、正常な肌ではキメが整ってツヤと弾力があり、脂肪も適度に蓄えられていますが、第1段階になると、身体全体がむくみやすく脚がだるく重く感じられます。

脂肪部分をつまんで皮膚表面にデコボコが現れる様であれば、皮下ではセルライトの形成が進んでいます。

第2段階では皮膚をつままなくても太腿や腎部など、脂肪の多い部分がデコボコしてくる様になり、脂肪が硬くなってきます。

第3段階では、膝の後ろ等の細い血管が切れやすくなり、皮膚を押すだけで痛みを伴う様になります。

ここまでなら新陳代謝を良くする様なマッサージや皮膚の手当で回復も可能ですが、第4段階になると、肌は厚く角質化して乾燥してざらざらになり、新陳代謝も行われなくなります。

こうなると一般的なケアではセルライトを除いて普通の皮膚の状態に戻すのは難しく、特別な外科手術が必要となります。

脳卒中

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

脳卒中には大きく分けて脳出血と脳梗塞があり、脳出血は起こる場所によって脳内出血とクモ膜下出血に、脳梗塞は脳動脈の塞がり方によって脳血栓と脳塞栓に分けられます。

脳卒中は高血圧や動脈硬化等他の生活習慣病があり、そこへ過労や寒さ等の急なストレスが加わると起こり、突熱発症した様に見えます。

しかしそれぞれ何かしらの前兆があり、例えば脳出血では高血圧に伴う鈍い頭痛や吐き気等の症状が、クモ膜下出血では棒で殴られた様な激しい頭痛や眼痛や首や肩の凝り、めまい等があるのです。

脳梗塞は脳出血とは逆に血圧が下がった時、例えば血圧の下がる睡眠時に最も起こりやすいのです。

脳血栓と脳塞栓が起こる比率は7:1で、脳血栓の前兆には一過性の脳虚血発作があります。

頚動脈等で粥状硬化が進んで血小板が凝集した血栓が作られ、それが脳に流れて末梢血管に引っかかり、その血栓が崩れ去るまで手足の痺れや麻痺やめまい等を引き起こします。

これを何度か繰り返している内にやがて太い動脈を詰まらせてしまい、本当の脳血栓になってしまいます。

脳塞栓の方には特に前兆がなく、いきなり症状が起こり広い範囲の脳が障害され、片麻庫や言語障害等を来たします。

多くは心臓に弁膜症や心房細動等の心臓病があると、心臓内に凝血塊ができ、それが脳に流れて脳動脈を詰まらせるのです。

脳卒中の危険因子には、まず高血圧が上げられ、心疾患や糖尿病、高脂血症や肥満、酒やたばこやストレス等数多くあります。

また脳出血は血圧の上がる冬に多く、脳梗塞は脱水症状になりやすく血液の粘度が高まる夏に起きやすいのです。

高血圧の薬の種類と副作用

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

現在、降圧剤には働きかけるメカニズムによって4種類あります。高血圧の程度、高血圧のタイプ、患者さんの年齢、合併症の有無などで処方されています。最近では1日1回服用するタイプが主流になりつつあります。

○交感神経抑制薬
交感神経が興奮すると血管を収縮させ、血圧があがるので、その働きを遮断させて、血圧を下げる薬。
α遮断薬:血管の収縮に関与する神経のα受容体の作用を抑制させ、末梢血管を拡張させます。
β遮断薬:心臓にある心拍数を増やし、心拍出量を増加させるβ受容体の作用を抑制させ、血圧を下げます。
副作用 徐脈、だるさ、身体の冷え

○利尿薬
塩分等体内濃度が高くなると水分が血液中に引き込まれ、循環血液量が増加して血圧が上昇します。そこで腎臓に作用して、水分とナトリウムの排泄を促し、流量を減らし血圧を下げます。
副作用 脱水、低カリウム血症、高カリウム血症(カリウム保持性の利尿薬の場合)、光過敏性皮膚炎

○血管拡張薬
血管を拡張させて、末梢血管の抵抗性を減らして血圧を下げます。
カルシュウム拮抗薬:血管の収縮は血管平滑筋細胞内にCaが増加して起こります。その経路を閉じる事で血圧を下げます。また、脳や心臓、それぞれに腎臓などの血液循環も良くなりますので、日本では半数以上の患者さんに処方されています。
副作用 顔面紅潮、ほてり、頭痛、めまい、便秘、
グレープフルーツと一緒に飲むと下がり過ぎるので要注意

○レニンアンジオテンシン系抑制剤
肝臓、腎臓、血液中の酵素などのレニン・アンジオテンシン系の働きによる昇圧作用を抑制させ血圧を下げます。
ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬:ACEは血圧を上げる作用の途中の酵素でアンジオテンシンをⅠからⅡにする働きがあります。その酵素の働きを阻害する薬です。
副作用 重い副作用は無いが空咳、糖尿病の薬と併用は低血糖になりやすい(冷や汗、動悸)
アンジオテンシンⅡ拮抗薬:アンジオテンシンⅡが血管に作用するのを妨げる薬で、割と作用が穏やかで副作用が少ない
副作用 重い副作用は少ない

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