- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 39の記事一覧

6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 39の記事一覧

匂い環境

2021.06.11 | Category: 環境問題

嗅覚は視覚や聴覚と違って理性で判断するより、直感に働いて行動を起こさせるという特徴があります。

例えば焦げ臭い匂いがしたら、考える前にその匂いの方向に駆けつけようとし、嫌いな匂いを嗅いだ時は、とっさに鼻を覆うなど、その行動は本能的です。

匂いの元となる揮発性の化学物質は、鼻腔の天井の嗅細胞にくっ付き、その電気信号が情動反応と強く結び付いた大脳辺縁系に直行するので、認知・判断する前に感情を引き起こし、行動を促すのです。

匂いによって起こる感情は記憶と深く結び付いていて、人によっての快・不快な匂いは異なります。

人は概ね森林の匂いを嗅ぐと気持ちが落ち着いてリラックスし、逆に麝香等動物性の匂いを嗅ぐと興奮するという実験結果があり、人間の遺伝子には太古の記憶が組み込まれていると考えられます。

古来より香料は気持ちをリラックスさせたり体調を整えるものとして生活に取り入れられ、近年日本でもアロマテラピーも普及してきました。

反面、無臭が好まれるという現象も起きています。

気をつけたいのは、24時間付けっ放しにできるタイプの電子蚊取り器等、無臭にされた化学薬品です。

匂わない為危険を察知できなくて連続使用してしまい、強い毒性化学物質を連続吸入する事になってしまいます。

本来、人間に警告を発している匂いまで取り除いてしまうのは、危険で愚かな事です。

Zリスト

2021.06.11 | Category: 環境問題

甘味料:サッカリンナトリュウム・サッカリン

着色料:食用赤色2号及びアルミニウムレーキ/食用赤色3号及びアルミニウムレーキ/食用赤色40号及びアルミニウムレーキ/食用赤色104号・食用赤色105号/食用黄色4号及びアルミニウムレーキ/食用黄色5号及びアルミニウムレーキ

保存料:パラオキシ安息香酸イソブチル/パラオキシ安息香酸ブチル/デヒドロ酢酸ナトリュウム

酸化防止剤:ブチルヒドロキシアニソール(BHA)

防カビ剤:オルトフェニルフェノール及びナトリュウム/チアベンダゾール(TBZ)

品質改良剤:臭素酸カリュウム・過酸化ベンゾイル

食品添加物

2021.06.11 | Category: 環境問題

加工食品には多くの食品添加物が使われてますが、添加物の害は発がん性、アレルギー、催奇性等深刻な物が少なくありません。

現在使われている食品添加物は化学的合成物で約350種、天然添加物で約1200種類ですが、天然だから安全、化学的合成物だから危険とはいえません。

この中には発がん性など危険性が指摘されている物が多く含まれています。とは言え、私たちがとれる対応は“完璧”ではなく、“よりマジな方法という事になります。

それには、まず危険な添加物は避ける事です。現在特に危険とみなされる食品添加物に“Zリスト”という物があり、全国の生協等ではこれらが添加されている食べ物は取り扱わないという方針をとっています。

次に必要の無い添加物を避ける事です。食べ物の保存や生産上、やむを得ない添加物はありますが、見た目を良くする為だけの着色料、発色剤、漂白剤、香料等は本来必要ありません。

消費者として見た目にこだわらない、そういったものが入ったものは買わないという姿勢が身を守る事につながります。

また、やむを得ない添加物であっても総量を減らす姿勢も大切です。現在一人1日あたりの摂取量が8.5gというのは少ないとはいえず、複合毒性という面からも不安は拭えません。

つまり、Zリストを避ける、必要の無いものを避ける、総量を減らす、この三つを心がけるだけでも危険からだいぶ遠ざかる事ができます。

化学物質過敏症

2021.06.11 | Category: 環境問題

アレルギー反応は「コップの水が溢れる」と発症するという言い方をします。

同じ様に化学物質過敏症も体内に蓄積してくる化学物質があふれた状態になると主に自律神経系に症状が出てくるといわれています。

この化学物質過敏症の患者さんは、米国の疫学的な調査等で、全人口の約1割はいると推定されています。

最初の症状としてよく現れるのが、粘膜刺激による「目」の症状です。目のかすみ、ちかちかする、ごろごろする、視力低下、涙目、眼精疲労等です。

また自律神経系では発汗異常、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こり、消化器症状、だるさ等が起こります。

また精神症状では不眠、不安、抑うつ、思考力や記憶力の低下等があります。末梢神経系では知覚異常や運動障害等も起こる事があります。

この他にも呼吸器系や循環器系だけで無く、免疫系の疾患も起こる事があります。

その原因は大気の汚染、農薬や殺虫剤、住宅新建材、塗料、薬品、生活用品、食品添加物、農薬残留の食物、様々な洗剤等日常的に身体に入り蓄積して行く微量の化学物質によって起こるのです。

特に化学物質過敏症になりやすいのが家事労働等で化学物質を日常的に使っている女性で、全体の70%を占めています。

ですから、更年期障害の不定愁訴や男性の2倍はいるとされるうつ病の女性の中にはかなり化学物質過敏症が含まれていると考えられます。

女性が多いのは、種族保存の為危険な物質から避けようとして反応を起こす為とみている研究者もいます。

実際、ラットの実験でも雄より雌が化学物質に敏感に反応するというデータもあります。

病気と気象

2021.06.11 | Category: 環境

自然現象が心身に色んな影響を及ぼす事は昔から知られています。

例えば、低気圧が通過する前には神経痛やリウマチが出やすいとか、木の芽時には精神が不安定になるとか、引き潮の時に人は死ぬと言われてきました。

日本では気象庁の天気予報で春先花粉予報、紫外線情報、また光化学スモッグ予報等を報道する様になりました。

また厚生労働省はインフルエンザ予防情報も出しています。

気象医学の先進国のドイツでは春先は地域事のフェーン現象の予報を流しています。

そして、この予報では自動車運転は気を付けようと注意を呼びかける事までしているのです。

つまりフェーン現象下では、労働災害や事故件数が増加し、また精神的に不安定になり自殺者も増えるという統計的なデータがあるからです。

この様な研究は日本でも進んでいますが、環境適応には個体差があります。

現在気象情報は有料化によって細かい領域に限局して情報を提供するビジネスが一般化し利用されています。

問題なのは地球全体の温暖化と都市のヒートアイランド現象による亜熱帯化やエアコンなどの人工的な環境による影響です。

このような生活環境の変化がマクロ的にもミクロ的にも生態系を変えてしまい、今までには無かった病気が現れる可能性があるのです。

しかし、我々の環境適応の生体システムはそれに充分対応できずにいます。

このように二重の環境の変化に生体の適応力や防衛的な抵抗力にも狂いが生じています。

激増する花粉症は人為的な杉の過度な植林や温暖化による花粉の増加とも言われています。

がん医療

2021.06.10 | Category: がん

日本の医療は先端を歩んでいて、がん療法においても世界の中で進んだ方法を受けていると多くの人は信じています。

しかし日本で一般に行われているがん医療は欧米よりずっと遅れているというのが現実のようです。

特にがんの内科的療法においてはこの10年で放射線療法、化学的療法などが急激に進歩し、がんの種類によっては第一に選択されるものも増えているのに、あいかわらず外科手術一辺倒ですすめられています。

国内でのがん療法は病院や医師によって違っていて、胃がんの場合、進行度は同じでも5年後の生存率は大きな開きがあるとの学会発表もあるのです。

つまり日本のがん医療は標準医療といえるものがはっきりしていなくて、どの方法が最も効果的であるのか、その療法が何を目指してなされるのか(完治のためか、延命のためか、緩和のためかなど)もはっきりしないまま患者は手術を受け、副作用に耐えているわけです。

現に世界的にがんの標準薬として認められている薬でも保険診療で使用できない薬が多く、がん患者の会等は厚生労働省に対して早急の認可を求めています。

放射線療法は日本では海外に比べると低く海外では、第一手段として行われています。

放射線の効果を高める方法としてコータック療法ががんに対して有効ではないかと注目を集めています。

Kortuc療法とは過酸化水素(オキシドール)をがん患部注射してから放射線を当てる方法です。

10名中9人に効果があったとの報告もあり、初期の限局性のがんには有効ではないかと期待されています。

胃がんと健康食品

2021.06.10 | Category: がん

健康食品といわれるものはすっかり浸透していますが、「がんに効く」とか「がんから生還した」等のうたい文句は藁をもすがる気持ちを掻き立てます。

多くの医師は健康食品に対して好意的ではない様で、あからさまに反対はしなくても認めることはないので、医師に言わずに飲み続ける事も多い様です。

健康食品を用いる事のメリットは、・免疫力を上げて自然治権力を高める事、・放射線や抗がん剤等の副作用を和らげる事、・再発を予防する事、等で、がんその物を抑える効果の人に対するエピデンス(科学的根拠)が確立されているものは現在はありません。

とはいえ、がん患者のほとんどは何かしらの健康食品を飲んでいるとみられており、弱みにつけ込んだ詐欺まがいの製品も多く、玉石混淆の商品である事は事実です。

高いから効果も高いというものでもなく、確かな製品を選ぶ目と用い方に注意が必要です。

まず成分分折表が手に入るか、問い合わせに答えるか、領収書がもらえるかなどがメーカーを選ぶ際の目安になります。

また用いる場合、その健康食品がどの点に特徴があるのかを納得して用いる事が大切です。

つまり同じ作用の物を複数併用したりせず、作用の違うものを組み合わせる事が合理的といえます。

例えば免疫を高めるもの(AHCC、アガリクス、メシマコブ、乳酸菌エキス等)、血管新生を抑制するもの(サメ軟骨等)、アポトーシスを促すもの(フコイダイン等)等の作用を考えて目的とするものを用います。

また副作用もゼロでは無いので健康食品だからと過信するのも禁物です。

膵臓がん

2021.06.10 | Category: がん

膵臓がんは粘膜に発生する胃がん等と異なり、実質臓器に発生する為に早期発見が難しいがんです。

しかも膵臓がんの90%は悪性度が高く、転移も早く、発見された時はすでに大半が3 cmを越える進行がんの段階で発見されているのです。

小さくて無症状の状態で発見された場合でも、手術してみるとリンパ節や肝臓に転移している事もあり、再発も早いのです。

膵臓がんは近年増加する一方で、2014年の膵臓がん死亡者は31.716人で男性5位女性4位になり、20年前と比べると倍の死亡率になっています。

従来のがん検診ではCT検査だと1 cm刻みの輪切り画像しか得られないため、1cmより大きいがんでないと発見できず、腫瘍マーカーもがんが小さい段階では陽性と出にくいのです。

しかし最近の画像診断技術は格段に進歩してきていて、「胆管・膵管磁気共鳴画像診断(MRCP)」や「ポジトロン断層撮影(PET)」を行われています。

また膵臓がんの遺伝子診断はまだ実用化には至っていませんが、Kras遺伝子の変異やがん抑制遺伝子P53の欠損などはその糸口になるようです。

患者自身の注意点としては、がん細胞のために膵臓のラングルハンス島からのインスリン分泌が低下する事があるので、糖尿病発症して2年以内の人は検査を受ける事が必要です。

また膵管ががんで狭窄すると、急性膵炎に似た腹部の鈍痛や胃の裏あたりの痛みといった症状が出てきます

前立腺がん

2021.06.10 | Category: がん

前立腺がんの症状は前立腺肥大症と非常によく似ていて、頻尿や残尿感、尿の勢いが無いなどの排尿障害があります。

進行すると尿や精液に血が混じったり、更にはがん細胞が骨に転移して腰痛を起こす事があります。

前立腺肥大症と合併する事が多く、前立腺肥大症の約15%にがんが見つかるという報告があります。

前立腺がんかどうかの診断は直腸診で前立腺に硬いしこりがあるかどうかを調べ、生検で確認していましたが、現在では血液検査で腫瘍マーカーPSA(前立腺の細胞でつくられる糖蛋白)の前立腺特異抗原と超音波検査法を組み合わせて、簡単で詳しく分かる様になりました。

PSA値は血液中3.0ng/ml以下が正常で、進行がんだと2000~3000ng/mlにもなります。

療法はがんが前立腺内に限局していれば、ホルモン療法・放射線療法・外科手術(前立腺全摘手術=前立腺と精嚢腺全てを切除)から病期段階によって選びます。

がんが前立腺周囲に拡がってしまった場合はまずホルモン療法(男性ホルモンを抑制)を行って前立腺を萎縮させてから、外科手術や放射線療法を行います。

前立腺がんは日本人等アジア系には少ないがんで、欧州の白人やアフリカ系米国人には大腸がんや肺がんと並んで発生頻度の高いがんです。

世界各地の50歳以上の男性を調べてみると、欧米人・アジア人に関係無くどの人種でも30%という確率で前立腺にがん細胞が発見されます。

これは病的な臨床がんに成長するとは限らない潜在がんです。

日本人の臨床がんは10万人中5、6人ですがハワイやロサンゼルスに住む日系人は10万人中35~40人とアメリカ人全体と変わらない罹患率になります。

これはやはり食事と生活環境からきていると考えられ、今後の日本は食の欧米化と高齢化が重なって、前立腺がんが一層増えてくるものと考えられています。

大腸ポリープは前がん病変

2021.06.10 | Category: がん

毎年約6万人が発病するとされる大腸がんは、女性は肺がんを抜いて1位になり日本人で最も多くなると予想されています。

大腸がんの検診も普及し、その時にポリープが見つかる事があります。

ポリープとはイボのような突起物を意味し、大腸の粘膜が内側に飛び出しているのです。

大腸のポリープはがんの可能性がある腫瘍性とがんとは無関係な非腫瘍性に分かれますが、将来の大腸がんを予測する重要なサインになります。

腫瘍性が全体の8割を占め、これを腺腫(良性)といいます。

非腫瘍性は潰瘍性大腸炎やクローン病で、大腸が炎症して粘膜が隆起した炎症性ポリープと、粘膜細胞が増殖して盛り上がった一種の老化現象である過形成ポリープがあります。

最近の報告では炎症性ポリープもがんになる事が分かってきました。

腺腫はS状結腸や直腸によくでき、症状はなく便潜血反応が陽性になり、内視鏡検査で発見されます。

腺腫は全てが前がん状態といわれていましたが、現在では膿腫の直径が1~2㎝になるとがん(悪性)になる可能性が80~90%になる事が分かり、その大きさの腺腫があれば切除する事になります。

また5mm以下では99%が腺腫、6mm以上では腺腫が88%で、がんが12%含まれるといわれ、6mm以上の腺腫は日本では摘出の指標になっています。

しかし専門家によっては発見されたポリープは全て切除するという考えもある様です。

ポリープを切除すれば大腸がんのリスクは減少するのですが、ポリープがある人はポリープができやすい体質であり、大腸がんになりやすいといえるのです。

腺腫を切除した人や5mm以下の小さな腺腫がみつかった人は定期的に大腸の検査を受ける事が大腸がんの予防に繋がる様です。

また食生活を中心にしたライフスタイルを変える事も大切です。

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