- Blog記事一覧 -6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 38の記事一覧
6月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 38の記事一覧
うつ病では体重の減少や不眠、気力減退、思考力低下、性的関心の消失等様々な症状を伴いますが、一番注意する事は自殺です。
うつ病は職場や家庭での対人関係、引っ越し、進学、昇進等生活の変化等が過剰ストレスとなって心身を蝕む事で引き起こされます。
また真面目で几帳面、責任感が強い、仕事熱心な完全癖といった性格の人はストレスをまともに受けてうつ病になりやすいと言えます。
うつ病は休養が必要ですが、この様な性格の人は、どうしてうつ病になったのか、早くこの状態から抜け出したいと焦り苦しんでいます。
更に何事に対しても意欲がなく、無価値感や罪責感に悩まされ、「死にたい」とか、「自分は必要がない人間」と強く感じ、自殺をほのめかす自殺念慮が強くなります。
この状態の人には不用意な対応をしないことが大切です。
例えば突然、会社や学校を辞めたいといった決断をしてしまう場合がありますが、大きな決断は現時点ではしないようにアドバイスするべきです。
また、励ましの言葉は更に苦しめます。「がんばりなさい。」「一日も早く良くなれ」「怠けているんじゃないか」等の言葉はタブーです。
接する時は気持ちを推し図って、共感を持って対応する事が大切です。焦りの強い人には「早く治そうと焦らないでゆっくり治して行こう」と気持ちに余裕を与えたり、また思い悩んでいる人にはこの様な状態になって大変ですね」と共感してから、「うつ病は必ず治る病気ですから」と安心させる事です。
自殺は衝動的に実行される事があるので、専門医に早く受診させる事が大切です。
内科を受診する人の20人に1人、入院患者(精神科以外)の5人に1人がうつ病だとみられています。
様々な身体的愁訴をかかえて施術院を訪れる患者さんの中にも当然うつ病の方がいると考えられ、そのことは施術を進めて行く上でも念頭に置いておく必要があります。
多くの場合最初は精神的な愁訴よりも身体的な愁訴、疲労感、倦怠感の訴えが多く出ます。
外見的にも活気が無かったり、動作が辛そうで緩慢、表情が暗い様であればうつ病の可能性があるとみられます。
更に会話の中で睡眠の状態や食欲等を聞いて、不眠や食欲不振があればよりうつ病の疑いは濃くなります。
抑うつ感だけでなく、これまで好きだった事までやる気が起こらないとか、何でも無くできていた日常の行動や仕事等を努力しなければできなくなった、先々を悲観的に考える等の症状があれば受診が必要な段階といえます。
カウンセリング的対応や行動療法などの認知療法はうつ的傾向にある人や再発予防の為には有効ですが、既にうつ病を発症している様な場合は抗うつ剤と休養が療法の中心と考えるべきです。
体の病気のほとんどは精神的なストレスと無関係では無く、精神的ストレスは消化器、循環器を始め全ての身体部分に機能的、器質的疾患を起こします。
この様に心因的なものと非常に関係の深い疾患を心身症というくくり方をしますが、うつ病もいわば脳に起こった心身症といえます。
うつ病は心の病気ではありますが、脳が長期的に受けたストレスの結果、中脳一辺縁系で神経伝達物質のカテコールアミン(ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン等)やインドールアミン(セロトニン等)の刺激伝達機能が上手く行かなくなっている事は分かっています。
また前頭葉の血流低下やグルコース代謝の低下も起こっている様ですが、回復すると正常化します。
つまり、体質的に脳のアミンの代謝や機能に弱点のある人が、社会的環境、心理的ストレス、肉体的変化(思春期、更年期、老化)等の慢性的ストレスによって代謝が上手く行かなくなり、自律神経障害を含む身体症状や精神症状が起こると考えられるのです。
また脳の部分では、例えば帯状回という部分が興奮すると不安感が起こり、扁桃体が過剰に抑制されてもうつの状態になります。
脳は使っているとその部分の血流が増えシナプスが増えて強化されます。
思考の傾向で不安や怒りの感情を持ち続けると辺縁系の帯状回や扁桃が刺激され続け、強化されてしまうのです。
一方明るい思考や喜びの気分は側座核や前脳基底核の中隔核を刺激、強化します。
つまり日頃の思考パターンや感情そのものが脳の回路パターンを作るのだともいえるわけです。
うつ病が発症すれば心掛けや精神力では治りませんが、治った後負の回路を強化し続ける様な思考・感情生活をしていれば再発する事になります。
精神療法や認知療法はうつ病の予防・再発予防にとってこそ必要だといえます。
ペットブームが衰えません。最近では犬、猫だけで無くハムスター、フェレット、ウサギ等室内で飼われる事が多くなり、接触する機会が増えています。
しかし動物は人間には無い細菌を持ち、その菌が原因で人畜動物感染症(ズーノーシス)を引き起こす事を理解して、過剰なスキンシップには注意する事が大切です。
特に抵抗力が弱い高齢者や幼児、免疫性疾患のある人は注意が必要です。
感染経路は水や食物の経口感染、糞や尿等が乾燥して浮遊し吸い込む経気道感染、かみつきや引掻き、ノミ、ダニ等による経皮感染が考えられます。
厚労省の調査では犬75%、猫100%で口の中にパスツレラ症の菌がいる事が分かっています。また猫の20%は爪にも保有しているので、咬まれたり、引っ掻かれたりして感染すると、赤く腫れ上がる事があります。
顔を舐められたり、菌を吸い込んだりして呼吸器感染も多い様です。更に犬・猫の糞のからは犬・猫回虫、猫ひっかき病、トキソプラズマ症、鳥からはオウム病、ハムスターやウサギ等のげっ歯類からは皮膚糸状菌症等があります。
投薬として抗生物質を服用する事になります。またペットの唾液、毛、フケ等がアレルゲンなりアレルギーを発症する場合があります。
ペットと付き合う場合は、過剰な触れ合いは控える、口移しで餌を与えない、ベッドでー緒には寝ない、唾液や粘液に触ったら必ず手を洗う、動物の身の回りは清潔にする、糞尿は早く処理する、室内飼育では換気を心がける、等十分に注意する事が大切です。
快適な睡眠を得るには、寝室の睡眠環境を整えると随分違ってきます。
寝室の保温・保温・遮光・遮音・防風・防臭・防塵・防虫等、五感に刺激を与えない様に工夫をすれば良く、物理的にも心理的にも安全だと思えないと熟睡できません。
音では、屋外からの騒音もありますが、家庭内の物音も問題です。時計の音等、いつも出ている音は慣れますが、中高年はトイレを流す音等の急な物音で目が覚めたりします。
寝室を遮音する為には、床にカーペット、壁に遮音材、窓や出入り口に厚手のカーテンをする等の工夫が有効です。
温度・湿度は、夏と冬では異なりますが温度は布団の中で33度、湿度は55%が快適だとされています。
温度が5度高くても低くても、徐波睡眠という深い眠りが2割も減ってしまいます。
電気毛布やエアコンを使うと温度管理はできても湿度が低くなり過ぎて、喉が乾いたり、高齢者では脱水を起こす危険があります。
マットレスが柔らかい場合、腰部と肩甲骨が沈むと腰椎が反り返るので、腰痛のある人には負担となります。
逆に硬過ぎる場合はクッション性が弱いため、肩甲骨や腰骨、踵等が圧迫され、どの姿勢も長く続けられないので深い眠りが訪れません。
特に高齢者では背中の筋肉が薄くなっていて、出っ張った骨の部分が床ずれを起こしやすいので要注意です。
ウォーターペッド、エアークッション、最近流行りの体圧分散機能を持つマットレス等試してみるのも良いでしょう。
枕では6~9センチの高さが最も安眠できるというデータがあり、材質も頭が沈み込むパンヤでなく、ある程度の形が保てるビーズやパイプ等がいいのです。
ガン、循環器疾患など、タバコが健康に及ぼす悪影響は確実です。唯一アルツハイマーの発症を抑えるかもしれないとのタバコの効用も最近の疫学調査で否定されてしまいました。とはいえ、喫煙は個人の問題といえますが、喫煙が作る環境、つまり受動喫煙となると、話が違ってきます。ご存知のようにタバコの煙には主流煙と副流煙があります。主流煙とは喫煙者がタバコの煙を吸い込んだ時の煙で、副流煙は喫煙の合間に手に持ったり灰皿に置いたりした時に出るタバコの煙の事です。主流煙より副流煙の方が有害だという情報はよく知られる様になりましたが、今でもまだ無頓着な場合が多い様です。実際主流煙と比較しても副流煙はー酸化炭素で4.7倍、タールで3.4倍、ニコチンで2.8倍、二酸化炭素で1.3倍、ホルムアルデヒドで50倍、ニトロソアミン52倍にもなります。主流煙に対して副流煙の化学物質が多いのは、吸い込まれる主流煙は燃焼温度が高く、フィルターを通して吸い込まれるのに対して、副流煙は燃焼温度が低い為に有害物質が濃い状態で発生するからです。実際喫煙習慣を持つ夫の非喫煙妻は肺がんにかかる率が有意に高く、夫の喫煙本数が増えるに従って高くなります。夫の喫煙本数が20本以上だとそうで無い人に比べて2倍近くにもなります。もっと影響が大きいのが妊婦や乳幼児に対してで、分娩異常や胎児の成育に影響を与えたり、乳幼児も気管支炎や肺炎になりすい事が分かっています。過度な嫌燈の主張は人間関係もギクシャクさせますが、喫煙者は家庭や職場、公共の場などで副流煙の害を無くす努力をする事は喫煙者のエチケットといえます。
今や紫外線は危険だという事が分かってきて、紫外線対策は徐々に浸透しています。
1998年からは母子手帳から赤ちゃんの日光浴のすすめが削除されています。
紫外線が危険なのは、一言でいえば活性酸素を発生させ、繊維組織やDNAを傷つけ損傷させるからです。
紫外線には波長の違うA波、B波、C波の3種類があって、地上に届くのはA波(320~400m)とB波(280~320nl)の紫外線です。
A波は紫外線のほとんどを占めていて、メラニン色素を増やしたりコラーゲンを壊すので皮膚の老化を進めてシミやシワを作ります。
皮膚を黒くする(サンタン)のはこのA波、皮膚を赤くする(サンバーン)のはB波のせいです。
B波は量的には全体の3%位ですが、サンバーンカはA波の1000倍以上もあり、サンバーンが免疫を抑制し皮膚がん等の原因となります。
日焼けをしてすぐに黒くなる人よりも赤くなる人の方がB波の影響を強く受けている訳で、日に焼けたとき赤くなりやすい人は特に対策を講じなければいけません。
UVカットをうたったローションや化粧品が出回っていますが、その効能の度合いを表すがPA十とかSPF10などの文字です。
PAはB波を、SPFはA波をブロックします。
普段の生活ではPA十、SPF10で十分ですが、戸外でスポーツしたり太陽光に対してデリケートな人はPA十十十、SPF50を選べば良いでしょう。
その他に紫外線から身を守るには長袖を着る、帽子を被る、サングラスをつける等も有効です。
また10時から15時の紫外線は15分被曝するだけで朝、夕の3時間分もの影響があります。
また紫外線の半分以上は散乱光なので、日陰にいるから安心ではなく、日焼け対策は日陰でも必要です。
カビすなわち真菌が生育する場所はダニの繁殖にとっても好条件です。
カビもダニも湿度が50~80%、気温が25℃~28℃が最適な環境なのです。
この条件では人間でも快適であると感じるところが一部ダブってきますので、機密性の高い住居ではカビもダニも油断するとどんどん繁殖してしまうのです。
カビが原因で起こる物を真菌症といいますが、カビの毒による食中毒を起こすもの、水虫やおむつかぶれ等を起こすもの、アレルギー性の鼻炎や時には肺炎を引き起こすカビもあります。
また、カビはダニの絶好の餌になるので、ダニによる病気を起こす手助けをしているのです。
アレルギーの原因の一つと考えられているヒョウヒダニもカビが好物なのです。
ですからご家庭でのカビ対策はダニ対策でもあるわけです。カビの繁殖を防ぐ最大の防術策は室内の湿度を下げる事です。
その為には、エアコンや除湿機を利用するのが最も手軽で一番効果があります。
ただし、エアコンも最初に可動する時に、カビが繁殖している事もあるので、窓を全部あけて30分程度送風する事が大切です。
特にエアコンのフィルターはカビの発生源ですのでこまめに掃除する事が必要です。
できれば梅雨時は使用前とスイッチを切る前に送風運転をして内部を乾燥させる事も有効です。
また浴槽には水を張らない、観葉植物を置かない様にすると、そこからの水分の蒸発を防ぐ事ができます。
天気の良い日は窓を開けて室内の空気を入れ替える等、換気を心掛けてください。
風の入り口を狭く、出口を大きく開けると空気の流れが良くなり換気の効果も一段と高まります。
カビとダニ対策には温度計と湿度計は必ず室内に置く事をお勧めします。
人は周波数20~2万Hz程度の音域を聞く事ができ、それを可聴域といいます。
可聴域の中でも20~100Hz程度の聞き取り難い音を低周波音といい、20Hz以下の聞こえない音は超低周波音と呼びます。
この低周波音が人に圧迫感や振動感を与えたり、また建具のガタガタ音を発生させる等して、頭痛、耳鳴り、不眠、イライラ、吐き気といった不定愁訴症状を起こさせる事があります。
和歌山市の内科医、汐見文隆医師はこれを低周波音症候群と言っています。発生源は私たちの身近な環境にあるエアコン、洗濯機、冷蔵庫等電化製品のモーター、車のエンジン、高速道路、橋梁などあらゆる所から発生します。
周波数の大きい騒音であれば遮音壁や防音室といった事で音を遮る事ができます。
しかし低周波音は距離減衰が少なく、反射・吸収されずに回り込んだり透過する等の特性を持つので遮音し難いのです。
また騒音があるとかえって、低周波音の苦痛が緩和されるマスキング効果があるので、騒音を無くすと低周波音を際立たせる事になって、逆効果になる場合があります。
さらに低周波音対策を難しくしているのは聞こえる人と、聞こえない人との個人差があり、その為にその苦痛が理解されにくいようです。
被害を訴えるのは中年の女性が多く、その症状から更年期と診断されてしまうようです。
昼間は至るところから音が聞こえるので、低周波音は気にはなりませんが、深夜の静かな時間に聞こえる低周波音はかなり深刻です。
深夜の車のアイドリングや洗濯、掃除等は低周波音を発生しているのです。
15人に1人とも10入に1入とも言われる化学物質過敏症は、一旦発症すると微量でも症状が出たり、他の物質にも反応する様になります。
身体に馴染まない化学物質等の事を生体異物といいますが、入る時は少量ずつでも、生体異物は段々蓄積され、飽和状態になると一機に過敏症になります。
従って生体異物を体内に入れない様にすると共に、積極的に排出する事が化学物質過敏症の予防にもなります。
化学物質過敏症の外来を持つ北里研究病院では、発汗によって積極的に生体異物を排出させる事と、運動療法を薦めています。
発汗はぬるめの入浴を長めにしたり、体への負担が軽い低温サウナを勧めています。
発汗をする事で血液中の有機化合物が減少しますが、脂肪に蓄積された化学物質までは排出されないので、脂肪の中の化学物質は運動によって脂肪を落とす事で排出を狙います。
また生体異物の分解や排泄にはA、C、E等のビタミン、亜鉛、マグネシウム、セレン、モリブデン等のミネラル等を必要とします。
食物から入った化学物質は肝臓等によってある程度代謝、排泄されます。
しかし残念ながら70%は呼吸によって体内に入り、その場合は粘膜から直接吸収されて脂肪に蓄積されたり脳に影響を及ぼしたりします。
室内では常に換気を良くして化学物質の吸収を減らす事です。