- Blog記事一覧 -1月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 4の記事一覧
1月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 4の記事一覧
「痺れ」には感覚が鈍くなる知覚麻痺、ビリビリ、ジンジン、チクチクと感じる異常知覚、筋肉が麻揮して動かなくなる運動麻痺の3つの意味が含まれ、その痺れを起こす原因も数多くあります。
その中で末梢知覚神経線維が異常知覚を起す原因に血行障害があります。例えば正座をした時に、下腿の血行障害が起こって感じる異常知覚です。
末梢の血行障害は体性感覚神経の有髄線維(A線維)の軸索突起を被覆している髄鞘やそれに関わるシュワン細胞の代謝を障害し、その知覚機能を停止してしまいます。
この段階では痛覚線維の無髄線維(C線維)は障害されて無いので、圧迫刺激から起こる痛みが中枢に向かう事で異常知覚を感じるのです。
更にこの状態が続くと運動神経も麻痺し、次に無髄神経も機能停止して何も感じ無くなるのです。
血行が改善されると、逆の順序で神経の働きが戻ります。また異常知覚は化学物質の中毒が原因でも起きます。
有髄神経は化学的物質に強いのですが、無髄神経は弱い為に障害され、その障害がひどければ無痛になり、中途半端に障害されると化学物質の刺激症状として、強い異常感覚が発生すると言われています。
異常知覚の痺れも、その原因でかなりの違いがあるのです。
コロナウイルスに感染すると味覚障害になる事が一部の患者さんから起きている事は皆さんご存じですが、食べ物の味が分から無いと言った味覚の異常を訴える人が増えている様です。
その原因として亜鉛の摂取不足が問題になっています。味覚は口腔内に取り入れられた化学物質が味蕾の中にある味細胞を刺激して発現します。
この味細胞は新生を繰り返す細胞で、その細胞交代する時にガスチンという酵素が必要になってきます。
この酵素は耳下腺から分泌され、亜鉛を含むのが特徴です。亜鉛は人体中に2.5g含まれ、DNAとRNAの合成に不可欠で、細胞分裂に重要なミネラルですが、その血中亜鉛レベルが低下すると味細胞の病的変化が生じ味覚機能が障害されるのです。
その障害はガスチン量が正常者の5分の1に減少すると表れ、その患者に亜鉛を投与すると味蕾形態も正常化して、味覚障害も無くなります。
味覚障害を原因別に見ると食物からの亜鉛摂取不足による食事性欠乏性が約30%、投与されている薬が体内の亜鉛を取り込んで味細胞の再生を妨げる薬の副作用が約25%、胃腸の手術や肝炎、ネフローゼ糖尿病などの疾患による亜鉛欠乏症が約15%の順に多く、亜鉛不足が患者の約70%を占めます。
亜鉛不足に陥らない為には、動物性食品、ナッツ類、豆科野菜等を毎日の食事から摂取する事です。
またリン酸塩やフィチン酸と言った食品添加物が入っている加工食品は亜鉛の体内吸収を阻害するので注意が必要です。
一つの実験です。真っ暗い部屋に小さな光(タバコの光でも豆電球の光でも)を灯して少し離れた所からその光をじっと凝視します。
暫く見つめているとその光がふわふわとさまよったり、素早く動いたりする様になりますが、みつめ続けると更に動きは激しくなる筈です。これは自動運動現象と呼ばれる現象です。
一点を見つめ続けると眼球の筋肉が疲れ、眼球の固定点が光から外れようとし、それでも見つめ続け様とすると脳は筋肉に修正する信号を送り、筋肉を動かそうと努めます。
すると脳は筋肉の動きを光が動いていると勘違いしてしまうのです。
つまり光が飛び跳ねている様に見えるのは幻覚ではなく、知覚やそれを脳で構築する時のエラーによる物なのです。
この現象では、例えば一心に祈っていたらキリスト像が動いたとか、夜空に光るUFOが見えた等の“奇跡”の多くを説明する事が出来るでしょう。
更に脳は多くの先入観で満たされていますから、知覚のエラーが心理的な影響によって認知を間違わせる事もあり、知覚のエラーと認知の間違いが同時に起こる事もあります。
こうした現象は誰にでも起こりますから、一人だけの目撃では無く、多くの、時には何万人もの目撃者を作る事になり、“奇跡”が誕生する事になるのです。
一般に急性痛は短期間の痛み、慢性痛は急性痛を過ぎても持続している痛みと理解されています。
しかし急性痛と慢性痛は基本的に違った物と考えるのが適当です。急性痛は骨折や炎症など、はっきり分かる原因によって起こった結果としての痛みです。
例えば手術出来ない癌等によって痛みが継続的に続けぱ、それは痛みが急性期から慢性化したと考えるのでは無く、難治性の急性痛が継続的に続いていると言う事です。
つまり原因疾患と痛みは対応していて、その疾患から回復する事で痛みも減ってきます。
-方慢性痛は痛みの原因疾患が改善にも関わらず痛みだけが残っている物で、急性期の痛みとは質が違うと言えます。
ですから原因疾患は治っているのに痛みが残っているなら、と原因疾患の対策と同じ方法を続ける事は有効では無いのです。
アメリカのペインクリニックの報告では慢性痛を訴える患者さんのタイプを分けて・痛み無しでは要られ無い ・問題に執着する ・精神疾患による ・痛みは消えているのにそれを認めない、等の傾向があるとしています。
慢性痛の患者さんに対しては、その痛みが急性の痛みでは無い事、心因性で無い事、神経系の伝達に問題が無い事を判断した上で、急性痛とは達ったアプローチが必要と言えるでしょう。
1日周期の体内リズムは感覚にもあります。アメリカで3日間連続で4時間毎に味覚、嗅覚、聴覚の3つの感覚の鋭さを調べたところ、その感覚が最も鋭敏な時間帯になるのは午前3時頃である事が確認されています。
この時間は副腎皮質ホルモンのコルチゾール分泌が最も低い時間で、その時に感覚は鋭敏になり、高まると鈍くなる事が解ったのです。
こうした事から脳下垂体の異常で副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまうアジソン病に分泌リズムが応用されました。
この病気は甘さや酸っぱさを感じる感受性が時には普通の人の150倍ほどになってしまいますが、健康な人の分泌パターンを考慮してコルチゾールをリズム投与すると正常になるのです。
また痛みの感覚も時刻によってその鋭さや、強弱に違いがあります。
痛みの感じ方は、午後3時頃は鈍くなり、夜の11時ごろは同じ刺激に対しても痛みを強く感じ、昼間の30~40%も強く感じるという実験報告があります。
ですから鎮痛剤の飲み方も工夫が必要で、昼間は少なく、夜は多めに飲む事でより効果を上げる事ができます。
また胃の痛みや痛風は明け方、頭痛は午前、歯の痛みは夜の11時頃により強く感じられる様です。
人の体型や体格の基になる遺伝的要素として「体質」があります。この体質の分類のーつに胚葉性によるシェルドンの分類があります。
それによると、受精した卵子が分割して行く過程で内胚葉、中胚葉、外胚葉の三つの組織に分かれて、内胚葉由来は内臓になり、中胚葉由来は骨や筋肉、外胚葉由来は神経系・皮膚になるというものです。
その発達過程において、それぞれの発達の速度には個体差がある事に着目して、それを体質の分類にしたのです。
内胚葉体質では内臓(消化器系)がよく発達し、効率よく食べ物を体内に貯えられるので肥満タイプです。
中胚葉体質では運動器(筋肉や骨)がよく発達し、スポーツ選手にはこの体質の人が多く見られます。
外胚葉体質は、神経系や表皮の発達がよく、感覚神経系が優れています。もちろん、この混合型があり内・中胚葉型は脂肪も筋肉も多いタイプです。
また内・外胚葉型は太ったり痩せたりを繰り返します。生活習慣病のリスクファクターである肥満は内胚葉がよく発達した人であり、このタイプはじっとしていてもお腹が空いて来るので間食の傾向が顕著です。
また、運動が苦手ですので、自転車や水泳等と言った体重の負荷が軽減する運動が向いています。
中胚葉体質の人は中高年になり運動量が減ると体脂肪が付いて来てしまい動脈硬化、血液粘性、不整脈になりやすいので生涯に渡る持続的な運動が必要です。
外胚葉タイプは生活習慣病とは無縁の様に見えますが、ストレスを感じやすく喫煙や飲酒の習慣が過度に付きやすい傾向があります。
病気予防の強い味方と言えるのが、我々の腸に定住している腸内細菌で、善玉菌のビフィズス菌です。
大腸菌は約100種類以上あり100兆個も腸内に棲息しています。善玉菌は腸管内感染や慢性腸疾患(便秘や下痢)を防ぎ、ビタミン合成やコレステロール合成の抑制、生体の免疫力を高め癌の予防にも役に立っています。
例えば、肉食をすると癌を作る前駆物質が6~7種類は出来てしまいますが、ビフィズス菌300億を一緒に飲むと、前駆物質が出来なかったと言う報告もあります。
逆に悪玉菌と言われるウエルシュ菌、大腸菌が腸内で優勢であると、肝臓や腎臓の障害、動脈硬化、老化、癌等になりやすくなります。
特に、腸内細菌によりアミノ酸から腐敗産物のアミンが作られ、それが発色剤等に使用されているま亜硝酸塩と一緒になると強い発癌性を持つニトロソアミンが作られます。
また、動物性アミノ酸に多く含まれるトリプトファンは腸内で分解される過程でインドール、スカトール等の臭いガスを作り、これも癌に関与しています。
また、脂肪を多く摂ると胆汁酸が増えて、これも悪玉菌と結託して発癌促進物質を作ります。
毎日の快便と無臭のおならは健康のバロメーター、その為にも食物繊維をしっかり摂り善玉菌の繁殖を助ける事が必要です。
食事の内容は基本的には言うまでも無く和食中心にして、乳製品もしっかり摂り、肉より魚、1日30品目以上でバランスを心掛ける事が大切です。
高齢になると眼球の水晶体が白濁して来て、視力が衰える事は誰にでも起こります。
この老人性白内障の主な原因が紫外線です。角膜を透過した外光が水晶体で屈折した際、紫外線だけ水晶体で吸収されます。
この時水晶体を構成しているレンズ蛋白質のクリスタリンは、紫外線にあたるとアミノ酸が変成して活性酸素が発生し、整然と並んでいたアミノ酸分子に乱れが生じ、光を乱反射して白濁して来るのです。
元々水晶体は透過性を保つ為に新陳代謝を行わず、酸素を運ぶ血管も無く、内部にはビタミンC等の抗酸化物質を蓄えているのですが、白内障になった水晶体では失われています。
現在、白内障による失明者は全世界で1、600万人に昇ると言われ、紫外線の弱い北欧では少なく、ネパールやチベット等高地に住む人々に多い事が分かっています。
国連環境計画の報告ではオゾン全量が1%減少すると、白内障の発生が0.6~0.8%増加するとの予測があります。視力に影響が出てきて始めて白内障に気付く人が多く、進行してからでは手術しかありません。
予防するには、紫外線を浴びない事。日傘を差したりつばの広い帽子をかぶり、キチンと紫外線を遮断するサングラスをかける事を薦めます。
不足しがちな抗酸化物質(ビタミンC・E、βカロチン、赤ワイン等に含まれるポリフェノール、緑茶に多いカテキン類)を摂取する事は、身体の他の部分の老化も防いでくれるので欠かす事は出来ません。
現在、骨粗しょう症の患者は男性で約100万人、女性で約730万人と推定されています。
年齢別に見ると65才以上の約30%が罹っていると言われていますから、予防が重要な課題になります。
骨は主にコラーゲン(蛋白質)を主成分とする基質と、カルシウムとリンを主成分とする骨塩からなっています。
骨は骨形成と骨破壊を常に繰り返していますが、加齢や閉経等でそのバランスが崩れて、骨の破壊が上回ると、骨密度(単位容積当りの骨塩量)が減少して行きます。
この骨量の減少は、代謝の盛んな海面骨の多い部分、椎骨、骨盤、大腿骨や手首に表れやすく、その為これらの部位の骨折の頻度が高くなります。
ですから骨折を起し易い部位の適度な運動を日常生活の中に取り入れる事が必要です。
高齢者の中には関節痛を抱えている人も多いので温水プールでの歩行運動がお勧め。しかし、ただがむしゃらに毎日運動すれば良いかと言うとそうでも無い報告があります。
特に閉経後の女性では毎日1万歩ではかえって骨密度の減少が表れたそうです。
ですからベストとしては運動は週3日位にして、その人の状態に合わせて休息と運動のバランスを取っためりはりのあるやり方を指導する事が大切です。
食べ物ではカルシウムを摂る事は言うまでもありませんが、腸管から吸収する為にはビタミンDが必要です。
V.Dは太陽光により皮下で作られるので日光浴や天日干しの、しいたけを摂取するのも大切です。
またビタミンKが骨密度や骨折に影響する事が明らかされていますのでV.Kを含む納豆がお勧めです。
健康で丈夫な血管を持つ事が出来れば、人は脳卒中や心筋梗塞等の循環器系疾患で命を落とす事がずっと少なくなる筈です。
動脈硬化を起こし、血管を劣化させる悪玉コレステロールのLDLを減らすには注意する点がいくつかあります。。
コレステロールは、善玉のHDLと悪玉のLDLのバランスが大切で、HDLはLDLを運び去る働きがあります。
コレステロールは食品から摂取するよりも肝臓で作られる物が9割を占めるので、卵や魚卵等の高コレステロールですが良質蛋白質食品を避けるのはあまり得ではありません。
コレステロール値の高い食物を食べても、一緒に食物繊維を多く摂取すればコレステロールの自然な排出を促しバランスも取れます。
LDLを酸化させない為にはビタミンC、E等の抗酸化物質も有効です。また禁煙は酸化LDLを防ぎ、血圧を下げる為に大切です。
また過度の精神的ストレスは酸化LDLを生む原因となるので、避けねばなりません。
食品ではサラサラした血液を維持するには、納豆や刻んで暫く放置したネギ類、マグロやサバやイワシ等のEPAやDHAたっぷりの魚類汗が良いでしょう。
ミネラル・バランスとしてはナトリウムを控えて、果物や海藻等カリウムを含む食品を摂りましょう。あとは充分な睡眠と、ウォーキング等の適度な運動を続ければ良いでしょう。
健康な血管を保つと言う事は健康な内臓や筋肉を保つと言う事に繋がり、循環器障害全般だけで無く高脂血症や高血圧や糖尿病等の生活習慣病も防ぐ事が出来るのです。