- Blog記事一覧 -体質と生活習慣病
人の体型や体格の基になる遺伝的要素として「体質」があります。この体質の分類のーつに胚葉性によるシェルドンの分類があります。
それによると、受精した卵子が分割して行く過程で内胚葉、中胚葉、外胚葉の三つの組織に分かれて、内胚葉由来は内臓になり、中胚葉由来は骨や筋肉、外胚葉由来は神経系・皮膚になるというものです。
その発達過程において、それぞれの発達の速度には個体差がある事に着目して、それを体質の分類にしたのです。
内胚葉体質では内臓(消化器系)がよく発達し、効率よく食べ物を体内に貯えられるので肥満タイプです。
中胚葉体質では運動器(筋肉や骨)がよく発達し、スポーツ選手にはこの体質の人が多く見られます。
外胚葉体質は、神経系や表皮の発達がよく、感覚神経系が優れています。もちろん、この混合型があり内・中胚葉型は脂肪も筋肉も多いタイプです。
また内・外胚葉型は太ったり痩せたりを繰り返します。生活習慣病のリスクファクターである肥満は内胚葉がよく発達した人であり、このタイプはじっとしていてもお腹が空いて来るので間食の傾向が顕著です。
また、運動が苦手ですので、自転車や水泳等と言った体重の負荷が軽減する運動が向いています。
中胚葉体質の人は中高年になり運動量が減ると体脂肪が付いて来てしまい動脈硬化、血液粘性、不整脈になりやすいので生涯に渡る持続的な運動が必要です。
外胚葉タイプは生活習慣病とは無縁の様に見えますが、ストレスを感じやすく喫煙や飲酒の習慣が過度に付きやすい傾向があります。