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痺れの中の異常知覚

2021.01.10 | Category: 感覚

「痺れ」には感覚が鈍くなる知覚麻痺、ビリビリ、ジンジン、チクチクと感じる異常知覚、筋肉が麻揮して動かなくなる運動麻痺の3つの意味が含まれ、その痺れを起こす原因も数多くあります。

その中で末梢知覚神経線維が異常知覚を起す原因に血行障害があります。例えば正座をした時に、下腿の血行障害が起こって感じる異常知覚です。

末梢の血行障害は体性感覚神経の有髄線維(A線維)の軸索突起を被覆している髄鞘やそれに関わるシュワン細胞の代謝を障害し、その知覚機能を停止してしまいます。

この段階では痛覚線維の無髄線維(C線維)は障害されて無いので、圧迫刺激から起こる痛みが中枢に向かう事で異常知覚を感じるのです。

更にこの状態が続くと運動神経も麻痺し、次に無髄神経も機能停止して何も感じ無くなるのです。

血行が改善されると、逆の順序で神経の働きが戻ります。また異常知覚は化学物質の中毒が原因でも起きます。

有髄神経は化学的物質に強いのですが、無髄神経は弱い為に障害され、その障害がひどければ無痛になり、中途半端に障害されると化学物質の刺激症状として、強い異常感覚が発生すると言われています。

異常知覚の痺れも、その原因でかなりの違いがあるのです。


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