- Blog記事一覧 -1月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧
1月, 2021 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧
新型コロナウイルスの感染にマスクをつけなければと国民全体がマスクをつけていますが、昨年コロナウイルスの感染が始まった頃はマスクは効果無いとWHOのテドロス事務局長はしばらく言い続けていました。
一転マスクの有効性は高く特に不織布マスクをお互いに着けていた場合ヨーロッパの事例ですが美容室で2人がコロナに感染していましたが感染が確認されるまで仕事を続けて合計130人のお客さんを接していたそうです。
ただ感染予防にお互いにそれほど会話をせずにマスク着用をしていたところ、美容室では最低1時間程度は接近した距離で接客しますが誰一人うつらなかったそうです。
不織布のマスクは飛沫を8割〜9割抑制し1割から2割が外に出るそうです。しかし会話を控えれば鼻呼吸であればはるかにウイルスは抑えられます。相手が不織布マスクをしていれば更に確率が下がります。
最近はドラックストアでも以前の様な低価格で不織布マスクが購入できるようになりました。何度も使える布マスクを付けている方も見受けられますが、不織布マスクの高い性能が検証の結果出ていますので、できれば不織布マスクの着用を推奨いたします。
当院で腰痛のため来院の女性方が「腰の筋肉が弱いと言われた事があります」とのお話がありました。その方はスポーツクラブに通いだして、そこで各種測定をしたら通常の腰の筋力量だといわれたそうで、腰の筋力をどうやって鍛えたら良いのでしょうかと最近質問されました。
以前にも別の男性患者さんで「腰の筋肉を鍛えてください」といわれたから、どうやって鍛えたら良いのでしょうか?と尋ねられた事を思い出しました。
いずれも整形外科のドクターからお話があったそうですが、ドクターからいわれると腰の筋肉を付けなければと思いますね。しかしその男性は私よりも筋肉量ははるかに多くスポーツを毎日楽しみガチムチの体をしています。
筋肉量を確認してお話をされた方が患者様も誤解をされないでよいかと思うのですが、ドクターからの言葉は信用しますから。
腰の筋肉を鍛える事は私は良いと思いますが、それだけでは腰痛は改善しません。骨盤が後傾している方が腹筋運動をして更に後傾する事にもなります。姿勢や体が固い事の方が優先順位が高いのです。更に腰の悪い方は頭部前方腰部前方移動が多いのでハムストリングスや臀部を鍛えなければならないのです。腰が悪いから腰では無く姿勢が悪いから腰が痛くなっている現象を認知されていません。
当院では腰に痛みがあるから腰に理由を付けたりせず、多くはひずみのベクトルが腰や首、肩や膝などにかかっているからだと理解していただき原因を説明して施術をしています。
日本では2月末あたりを目標にコロナワクチンの接種が開始されるようです。海外では接種が開始されてG’7の中で日本だけがワクチンの承認が済んでいない為です。
安全性を確保するために日本での承認審査をして安全性、有効性を確認しなければならないからです。現在一番ワクチン接種が進んでいる国はイスラエルだそうで、それでも国民の20%アメリカがかなり先行しているようでも意外に5%です。
それを考えると日本で開始されてから国民全体にワクチン接種が届くのにどの位の日数がかかるのでしょうか?イギリスの様に海外治験段階で治験情報収集し平行して審査が行われイギリスとほぼ同時にワクチン接種が行われる事ができればと思います。
国民一人あたりのベット数が世界一、患者数も海外に比べて一桁少ないのに医療崩壊が話題になっています。感染症の分類変更も野党やマスコミも反権力の立場で失敗や責任問題を追求します。
そのためすべてに現状の中での法律や規制や世論を見てと海外とは違う道を歩んでいます。
日本は私のホームページにも書いてあるようにエビデンスや信頼性の為に相当な遅れを椎間板ヘルニアの手術にしても遅れています。
現在コロナ感染者の自宅療養の数がどんどん統計上増えています。皆様お大事に感染症対策をなさってください。
食べ物や飲み物を美味しいと感ずるには、味覚と嗅覚が微妙に連携して働いています。そして飲食物は味と匂いだけで味わうのでは無く、温かさや冷たさ、歯応えや舌触りと言った、温・冷・触の感覚が不可欠とされています。
また人だけが好む特殊な化学感覚として、例えば唐辛子の焼ける様な感覚やミント等の清涼感、酢のツンと来る感覚、炭酸の入った飲み物が喉にはじける様な感覚と言った物があります。
これらの感覚は口中では味覚と共に働き、鼻中では嗅覚と共に働くのですが、痛みや温度の伝達にも関与しています。
刺激成分では唐辛子のカプサイシン、アルコール、メントール、シナモン、炭酸ガス等で、これらの化学物質がどの様に感覚器に作用しているのかを調べる研究が進んでいます。
例えば溶存炭酸ガスは冷えたビールや清涼飲料中にあって爽快感を引き起こしますが、主に三叉神経舌枝によって刺激が受け取られます。
水や炭酸ガスに反応する味蕾は喉の奥から食道上部に沢山在り、喉越しの旨さとして感じられるのです。炭酸ガスのピリピリする感覚を感ずるには、上皮組織に存在する炭酸脱水酵素の働きが必要なこともわかってきました。
また嗅覚が衰えた老人は、食べ物の匂いの刺激に代わる物として、かなり大量の香辛料を好む傾向があります。
嗅覚の代わりに別の化学感覚である三叉神経に刺激を求めようとする訳ですが、高齢者の栄養を改善する方法として香辛料の研究は重要な事かもしれません。
新生児歩行反射と言うのがあります。生まれたばかりの赤ちゃんを脇で支え、直立姿勢にして、脚を床に着けると、床に着いた脚を交互に縮め、まるで歩行するかの様な運動をします。
しかし、生後2ヶ月を境にして消失してしまいます。しかし、これ以後でも水中で同じ条件にすると歩行動作をします。
この事から、人間が歩行運動を発達させて行く過程では、運動中枢システムの発達と同様に体重の増加や身長の伸び、筋肉の発達、姿勢の増加、姿勢の変化と言った体の発達や環境の重力などが運動に密接に関わりがある事が分かりました。
また視覚や皮膚感覚だけで無く筋肉や関節等の深部感覚は身体の各部位の位置を確認していて全体の身体のイメージを作り上げています。
また、指で物をつかむ時、その物の質量により軽くつかんだり、しっかりつかんだり、微妙に力加減を調節していますが、これも深部感覚の情報により調節しているのです。
この時、その物の大きさや向きや重さ等に関する情報も筋肉や縫の負荷により、目をつぶっていてもあるイメージを持つ事が出来るのです。
つまり、筋肉や鍵の伸展の度合いにより、常に重力に抗して運動する身体の全体の非常に複雑なバランスを保つ働きがこの深部感覚であるのです。
特に、視覚や触覚は質感を確認しているのですが、物の軽重等の量感は深部感覚の重要な働きであるのです。量感は重力のある環境の中で絶えず鍛えられているのです。
身体のバランスを保つには、目、内耳の前庭迷路や深部感覚の筋肉や関節の情報が正常に働いて、統合的に小脳で調節しています。
しかし、その中の感覚の情報がおかしくなると、バランスを失い情報に即した感覚や反射が出来無くなります。
その様な状態がめまいです。めまいは一般に平衡感覚器の内耳の障害によって起こると言われています。
特に周囲がくるくる回る様な回転性のめまいは内耳から来るもので命に関わるもので無いと説明されて来ました。
その代表的な疾患がメニエール病ですが、吐気、嘔吐、動悸、顔面蒼白等の自律神経症状や難聴、耳鳴り等の随伴症状が起こるのが特徴です。
原因は内耳の水腫(リンパ液の異常)と言われています。しかし、めまいの種類は回転性だけで無く、浮動性、動揺性、眼前暗黒感あるいは失神発作等があり、中には命に関わる病気の場合があります。
ふわふわした浮動感やゆらゆらする動揺性等は内耳の場合もありますが、中枢前庭系性や椎骨脳底動脈循環不全等でも起こります。
また、最近中高年の回転性のめまいには、一過性脳虚血性発作が増えています。
この症状は吐気、嘔吐、等の自律神経症状を伴いながら、内耳から来る耳鳴りや難聴等を示さ無いのが特徴です。
脳梗塞の前駆症状や動脈硬化や高血圧等で内頚動脈の流れが悪くなる間欠性内頚動脈不全等でも起こるので生活習慣病の患者さんのめまいには注意が必要です。
一口に耳鳴りと言っても、問題の無い物から隠れた病気の現れとなっている場合まで色々なケースがあります。
環境雑音の無い非常に静かな事をシーンとしていると表現しますが、実はシーンという耳鳴り(筋肉の動きや血管の音)が聞こえる程静かだと言う意味で、誰でもある「自然な耳鳴り」で病気ではありません。
ジージーとかシャカシャカとか蝉が鳴いている様な耳鳴りの場合、一番多いのは中耳炎とか外耳炎等の耳鼻科領域の炎症性の病気が考えられます。
キーンと鋭い音がしてスーッと消える様な耳鳴りの場合、血圧が上昇している事が多く、もし我慢出来ない様な痛みを伴う耳鳴りなら、脳内出血や脳腫瘍のサインです。
耳鳴りに加えてめまいも吐き気もすると言う場合はメニエール病が疑われ、また耳鳴りと共に鼻血が出て後頭部がひどく痛む時は高血圧によるクモ膜下出血など、重大な脳のトラブルの前兆です。
高血圧や高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、心臓や肝臓の病気、ストレスや鬱病、アレルギーや更年期障害等でも耳鳴りが起こります。
緊急対応が必要な耳鳴りには突発性難聴があり、早期に対応する程回復が早いのです。
また耳鳴りはサリチル酸や抗生剤やリウマチ、喘息、心臓の薬等の副作用で起きる事もあります。
歳を取ると感覚細胞や神経細胞の数が減り内耳機能が低下します。加齢に伴う耳鳴りは小さな音や高い音が聞き取れ無くなり、同時にノイズが聞こえる様になって起こるのです。
痛みと言うのはなかなか他人には伝わり難い物ですが、特に高齢者からの痛みの訴えは時として理解し難い場合があります。
一口に痛みと言っても、持続時間、繰り返し、強さや広さ等色々な表現が考えられます。
痛みの表現は、繰り返しの表現としてはチクチク、ズキズキなどがあり、深さや広さでは「針で突く様な」とか「締めつける様な」等の言い方をする事が出来ます。
大きく分ければズキズキ等の擬音的な言葉と「針で突く様な」と言う抽象的で象徴的な表現に分ける事が出来ます。
老化すると知力も低下し抽象的な表現も損なわれると考える為、高齢者に対しては抽象的、象徴的な言葉を避けて、優しい表現で接し様とします。
そこでチクチクやズキズキ等の擬音・擬態語を使いがちになる訳です。ところが高齢者と中年層に対する痛みに関する語彙の調査によると、高齢者の場合では前者の擬音的な表現の境が曖昧になり、抽象的な表現に差は無いという結果が得られたのです。
これは高齢者は身体機能が衰えて来る為、それに従って身体性とより強力に結び付いた擬音・擬態語も変化するのだと考えられるのです。
-方で疼痛や圧迫痛を表しやすい、「針で突く様な」とか「キリで揉み込まれる様な」等の象徴性の高い語彙は身体との直接的な繋がりが薄い分、理解力がより残りやすいと言えるのです。
高齢者だから分かりやすい言葉を選ぶつもりで擬音語などを多様すると、かえってコミュニケーションが取り難くなりかねません。
痒みは皮膚の傷や炎症がある時に起きますが、痛覚を麻酔すれば痒みも消失するので、痛みのごく軽い刺激が続く時に起こると考えられています。
外傷や炎症があるとヒスタミンが遊離され、自由神経終末を刺激します。虫刺されや蕁麻疹等が痒い時、暖めると一層痒くなって来るのは、血行が良くなると痛い所が余計に疼くのと同じ原理です。
痛みの急性期に冷やすと痛みが抑えられる様に、痒みも冷やすといくらか抑えられます。しかし皮膚の老化に伴い、皮膚にこれと言った症状がないのに身体のあちこちが痒くなる事があります。
これは老人性皮膚掻痒症と言って空気が乾燥する秋から冬にかけてかゆくなる症候で、皮脂腺と汗腺の分泌機能が低下した為皮膚がカサカサになって起こるのです。
高齢者では、お風呂好きでいつも石鹸でよく洗う、入浴後も保温剤も塗らない、高温の風呂を好む、電気毛布で寝ている、と言うケースが目立ちます。
こうした痒みを防ぐには脂肪分を落とさない様に入浴回数を減らしたり、いつも石鹸でゴシゴシ洗うのを避け、お風呂上がりに油分と水分を補う事が大切です。
また同じ様な皮膚のカサカサでも、陰部の痒みと小さな水泡がブツブツ出来るのは、糖尿病のサインです。
糖尿病によって体内の水分が失われ始めて皮膚がカサカサし、外陰部に尿糖があるのでカンジダが住みついて擬膜を作り、しつこい痒みが起こるのです。
人には「くすぐったい」という感覚がありますが、くすぐったさの感覚受容器がある訳ではありません。
指先で軽く圧をかけて触られたり撫でられたりすると、触、痛、温、冷等の感覚が複合刺激となって脳に伝わり、くすぐったいと感じるのです。
しかし足の裏や腋の下を、自分で触っても何とも無いのに他人に触られるとくすぐったいと感じます。同じ刺激でも、神経の興奮となって脳に上がってきた段階で「それが自分によるか、他人によるか」という判断が加わり、感覚を変化させているのです。
皮膚感覚というのは受け取る側の気持ちや意識やその時の状況により、心理的な面が強く影響して変化すると考えられています。
この心理面に恋愛感情があると、くすぐったさは性感として感じると言われています。大脳の前頭葉でその感覚の意味を覚えていて、くすぐったいのか性感なのかを切り変えるスイッチがあると考えられているのです。
ちなみに人間以外ではチンパンジーが腋の下や足の裏を触ると顔の表情を緩めたりくすぐったそうな仕草をしますが、日本ザルにはみられません。
人間も赤ちゃんの時は感じない様ですが、少し成長するとキヤキヤと騒ぐようになるので、くすぐったさとはかなり発達した感覚の様です。
患者さんのくすっぐたいという感覚を、何とかすると言う事は私たちが施術する上でも重要な課題です。
いずれにしても、患者さんとの信頼感というた心理的なファクターが関係していることは間違いの無いところです。