- Blog記事一覧 -痒み
痒みは皮膚の傷や炎症がある時に起きますが、痛覚を麻酔すれば痒みも消失するので、痛みのごく軽い刺激が続く時に起こると考えられています。
外傷や炎症があるとヒスタミンが遊離され、自由神経終末を刺激します。虫刺されや蕁麻疹等が痒い時、暖めると一層痒くなって来るのは、血行が良くなると痛い所が余計に疼くのと同じ原理です。
痛みの急性期に冷やすと痛みが抑えられる様に、痒みも冷やすといくらか抑えられます。しかし皮膚の老化に伴い、皮膚にこれと言った症状がないのに身体のあちこちが痒くなる事があります。
これは老人性皮膚掻痒症と言って空気が乾燥する秋から冬にかけてかゆくなる症候で、皮脂腺と汗腺の分泌機能が低下した為皮膚がカサカサになって起こるのです。
高齢者では、お風呂好きでいつも石鹸でよく洗う、入浴後も保温剤も塗らない、高温の風呂を好む、電気毛布で寝ている、と言うケースが目立ちます。
こうした痒みを防ぐには脂肪分を落とさない様に入浴回数を減らしたり、いつも石鹸でゴシゴシ洗うのを避け、お風呂上がりに油分と水分を補う事が大切です。
また同じ様な皮膚のカサカサでも、陰部の痒みと小さな水泡がブツブツ出来るのは、糖尿病のサインです。
糖尿病によって体内の水分が失われ始めて皮膚がカサカサし、外陰部に尿糖があるのでカンジダが住みついて擬膜を作り、しつこい痒みが起こるのです。