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耳鳴り

2021.01.12 | Category: 感覚

一口に耳鳴りと言っても、問題の無い物から隠れた病気の現れとなっている場合まで色々なケースがあります。

環境雑音の無い非常に静かな事をシーンとしていると表現しますが、実はシーンという耳鳴り(筋肉の動きや血管の音)が聞こえる程静かだと言う意味で、誰でもある「自然な耳鳴り」で病気ではありません。

ジージーとかシャカシャカとか蝉が鳴いている様な耳鳴りの場合、一番多いのは中耳炎とか外耳炎等の耳鼻科領域の炎症性の病気が考えられます。

キーンと鋭い音がしてスーッと消える様な耳鳴りの場合、血圧が上昇している事が多く、もし我慢出来ない様な痛みを伴う耳鳴りなら、脳内出血や脳腫瘍のサインです。

耳鳴りに加えてめまいも吐き気もすると言う場合はメニエール病が疑われ、また耳鳴りと共に鼻血が出て後頭部がひどく痛む時は高血圧によるクモ膜下出血など、重大な脳のトラブルの前兆です。

高血圧や高脂血症や糖尿病などの生活習慣病、心臓や肝臓の病気、ストレスや鬱病、アレルギーや更年期障害等でも耳鳴りが起こります。

緊急対応が必要な耳鳴りには突発性難聴があり、早期に対応する程回復が早いのです。

また耳鳴りはサリチル酸や抗生剤やリウマチ、喘息、心臓の薬等の副作用で起きる事もあります。

歳を取ると感覚細胞や神経細胞の数が減り内耳機能が低下します。加齢に伴う耳鳴りは小さな音や高い音が聞き取れ無くなり、同時にノイズが聞こえる様になって起こるのです。


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