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環境問題の記事一覧
新築住居の建材等から発生する化学物質が原因で身体の不調を引き起こすシックハウス症候群がありますが、安全である筈の学校の校舎に使っている建材や壁紙等に使用してある接着剤、印刷物のインク、床ワックス、樹木の殺虫剤、トイレの芳香剤等の化学物質が原因で起きるシックスクール症候群があります。
学校に行くと頭痛、脱力感、鼻血が出る、手足のシビレ、記憶力の低下、視力の低下等の症状を訴えるのです。
原因物質が多く特定出来ない為に症状も様々で、その為に病気が理解されない場合があります。
身の回りには膨大な数の化学物質がありますが、身体にはその物質の受け入れる能力の限界があり、これをトータル・ボディ・ロードと言います。
この限界を超えると微量な化学物質でも反応してしまうので、軽症だからと言ってそのまま放置すれば、重症な化学物質過敏症になるきっかけになるのです。
学校は子供たちが一日の大半を過ごす場所だけに改善が必要です。
一般的な対策としては症状を引き起こす化学物質を身の回りから無くす事や換気を充分に行う事です。
文部科学省も天然素材を利用する様に各都道府県に依頼文を出しました。
化学物質を解毒する方法としてフィルターで水や空気を浄水、浄化する、ヒダミンやミネラルを補給して解毒作用を高める、低温サウナで汗と共に排出して新陳代謝を良くする事等が考えられますが、決め手には欠ける様です。
人は周波数20~2万Hz程度の音域を聞く事ができ、それを可聴域といいます。
可聴域の中でも20~100Hz程度の聞き取り難い音を低周波音といい、20Hz以下の聞こえない音は超低周波音と呼びます。
この低周波音が人に圧迫感や振動感を与えたり、また建具のガタガタ音を発生させる等して、頭痛、耳鳴り、不眠、イライラ、吐き気といった不定愁訴症状を起こさせる事があります。
和歌山市の内科医、汐見文隆医師はこれを低周波音症候群と言っています。発生源は私たちの身近な環境にあるエアコン、洗濯機、冷蔵庫等電化製品のモーター、車のエンジン、高速道路、橋梁などあらゆる所から発生します。
周波数の大きい騒音であれば遮音壁や防音室といった事で音を遮る事ができます。
しかし低周波音は距離減衰が少なく、反射・吸収されずに回り込んだり透過する等の特性を持つので遮音し難いのです。
また騒音があるとかえって、低周波音の苦痛が緩和されるマスキング効果があるので、騒音を無くすと低周波音を際立たせる事になって、逆効果になる場合があります。
さらに低周波音対策を難しくしているのは聞こえる人と、聞こえない人との個人差があり、その為にその苦痛が理解されにくいようです。
被害を訴えるのは中年の女性が多く、その症状から更年期と診断されてしまうようです。
昼間は至るところから音が聞こえるので、低周波音は気にはなりませんが、深夜の静かな時間に聞こえる低周波音はかなり深刻です。
深夜の車のアイドリングや洗濯、掃除等は低周波音を発生しているのです。
15人に1人とも10入に1入とも言われる化学物質過敏症は、一旦発症すると微量でも症状が出たり、他の物質にも反応する様になります。
身体に馴染まない化学物質等の事を生体異物といいますが、入る時は少量ずつでも、生体異物は段々蓄積され、飽和状態になると一機に過敏症になります。
従って生体異物を体内に入れない様にすると共に、積極的に排出する事が化学物質過敏症の予防にもなります。
化学物質過敏症の外来を持つ北里研究病院では、発汗によって積極的に生体異物を排出させる事と、運動療法を薦めています。
発汗はぬるめの入浴を長めにしたり、体への負担が軽い低温サウナを勧めています。
発汗をする事で血液中の有機化合物が減少しますが、脂肪に蓄積された化学物質までは排出されないので、脂肪の中の化学物質は運動によって脂肪を落とす事で排出を狙います。
また生体異物の分解や排泄にはA、C、E等のビタミン、亜鉛、マグネシウム、セレン、モリブデン等のミネラル等を必要とします。
食物から入った化学物質は肝臓等によってある程度代謝、排泄されます。
しかし残念ながら70%は呼吸によって体内に入り、その場合は粘膜から直接吸収されて脂肪に蓄積されたり脳に影響を及ぼしたりします。
室内では常に換気を良くして化学物質の吸収を減らす事です。
嗅覚は視覚や聴覚と違って理性で判断するより、直感に働いて行動を起こさせるという特徴があります。
例えば焦げ臭い匂いがしたら、考える前にその匂いの方向に駆けつけようとし、嫌いな匂いを嗅いだ時は、とっさに鼻を覆うなど、その行動は本能的です。
匂いの元となる揮発性の化学物質は、鼻腔の天井の嗅細胞にくっ付き、その電気信号が情動反応と強く結び付いた大脳辺縁系に直行するので、認知・判断する前に感情を引き起こし、行動を促すのです。
匂いによって起こる感情は記憶と深く結び付いていて、人によっての快・不快な匂いは異なります。
人は概ね森林の匂いを嗅ぐと気持ちが落ち着いてリラックスし、逆に麝香等動物性の匂いを嗅ぐと興奮するという実験結果があり、人間の遺伝子には太古の記憶が組み込まれていると考えられます。
古来より香料は気持ちをリラックスさせたり体調を整えるものとして生活に取り入れられ、近年日本でもアロマテラピーも普及してきました。
反面、無臭が好まれるという現象も起きています。
気をつけたいのは、24時間付けっ放しにできるタイプの電子蚊取り器等、無臭にされた化学薬品です。
匂わない為危険を察知できなくて連続使用してしまい、強い毒性化学物質を連続吸入する事になってしまいます。
本来、人間に警告を発している匂いまで取り除いてしまうのは、危険で愚かな事です。
甘味料:サッカリンナトリュウム・サッカリン
着色料:食用赤色2号及びアルミニウムレーキ/食用赤色3号及びアルミニウムレーキ/食用赤色40号及びアルミニウムレーキ/食用赤色104号・食用赤色105号/食用黄色4号及びアルミニウムレーキ/食用黄色5号及びアルミニウムレーキ
保存料:パラオキシ安息香酸イソブチル/パラオキシ安息香酸ブチル/デヒドロ酢酸ナトリュウム
酸化防止剤:ブチルヒドロキシアニソール(BHA)
防カビ剤:オルトフェニルフェノール及びナトリュウム/チアベンダゾール(TBZ)
品質改良剤:臭素酸カリュウム・過酸化ベンゾイル
加工食品には多くの食品添加物が使われてますが、添加物の害は発がん性、アレルギー、催奇性等深刻な物が少なくありません。
現在使われている食品添加物は化学的合成物で約350種、天然添加物で約1200種類ですが、天然だから安全、化学的合成物だから危険とはいえません。
この中には発がん性など危険性が指摘されている物が多く含まれています。とは言え、私たちがとれる対応は“完璧”ではなく、“よりマジな方法という事になります。
それには、まず危険な添加物は避ける事です。現在特に危険とみなされる食品添加物に“Zリスト”という物があり、全国の生協等ではこれらが添加されている食べ物は取り扱わないという方針をとっています。
次に必要の無い添加物を避ける事です。食べ物の保存や生産上、やむを得ない添加物はありますが、見た目を良くする為だけの着色料、発色剤、漂白剤、香料等は本来必要ありません。
消費者として見た目にこだわらない、そういったものが入ったものは買わないという姿勢が身を守る事につながります。
また、やむを得ない添加物であっても総量を減らす姿勢も大切です。現在一人1日あたりの摂取量が8.5gというのは少ないとはいえず、複合毒性という面からも不安は拭えません。
つまり、Zリストを避ける、必要の無いものを避ける、総量を減らす、この三つを心がけるだけでも危険からだいぶ遠ざかる事ができます。
アレルギー反応は「コップの水が溢れる」と発症するという言い方をします。
同じ様に化学物質過敏症も体内に蓄積してくる化学物質があふれた状態になると主に自律神経系に症状が出てくるといわれています。
この化学物質過敏症の患者さんは、米国の疫学的な調査等で、全人口の約1割はいると推定されています。
最初の症状としてよく現れるのが、粘膜刺激による「目」の症状です。目のかすみ、ちかちかする、ごろごろする、視力低下、涙目、眼精疲労等です。
また自律神経系では発汗異常、手足の冷え、頭痛、めまい、肩こり、消化器症状、だるさ等が起こります。
また精神症状では不眠、不安、抑うつ、思考力や記憶力の低下等があります。末梢神経系では知覚異常や運動障害等も起こる事があります。
この他にも呼吸器系や循環器系だけで無く、免疫系の疾患も起こる事があります。
その原因は大気の汚染、農薬や殺虫剤、住宅新建材、塗料、薬品、生活用品、食品添加物、農薬残留の食物、様々な洗剤等日常的に身体に入り蓄積して行く微量の化学物質によって起こるのです。
特に化学物質過敏症になりやすいのが家事労働等で化学物質を日常的に使っている女性で、全体の70%を占めています。
ですから、更年期障害の不定愁訴や男性の2倍はいるとされるうつ病の女性の中にはかなり化学物質過敏症が含まれていると考えられます。
女性が多いのは、種族保存の為危険な物質から避けようとして反応を起こす為とみている研究者もいます。
実際、ラットの実験でも雄より雌が化学物質に敏感に反応するというデータもあります。
環境ホルモンは、エストロゲン様化字物質、内分泌かく乱化学物質、ホルモン阻害化学物質ともいわれています。
化学物質の中で女性ホルモンと同じ様な働きをする物は、現在のところ約70種見つかってます。
ゴミ処理場などで問題になっているダイオキシン類やプラスチック原材料のビスフェノールAやある種のPCB、カドミウム、鉛、有機氷眼、有機スズ、洗浄剤や酸化防止剤に使用されているアルキルフェノール等です。
しかしこれらの合成科学物質は約8万種の中で確認された物の中の正に氷山の一角なのです。
人類が地球環境に撒き散らした合成化学物質は、現在もなお増え続けています。
1991年7月にこの問題はアメリカのウィングスプレッドで多方面の専門家によって討議されて以来、地球環境と人類の危機として多くの専門家が研究を続けています。
この環境ホルモンの身体への影響として特に注目されているのは生殖異常と問題行動の二点です。野性生物への影響が確認きれているのは次の通りです。
鳥と魚類における甲状腺機能不全・鳥、魚、貝および哺乳類の生殖能力減退・鳥、魚、カメの孵化率低下と先天性欠損・鳥、魚、哺乳類における新陳代謝異常・鳥の異常行動・鳥、魚、哺乳類のオスのメス化・鳥、魚のメスのオス化・鳥および哺乳類の免疫不全・
更にスウェーデンの研究では人間の精子がこの20年間に1ccあたり1億個あったものが6000万個に減少しているというデータもあり、更に様々な国々で精子の減少が続いています。
また、問題行動としては動物実験で環境ホルモンの影響による異常な性衝動や高い攻撃性や子育て放棄等があります。
最近の先進国(高濃度の環境汚染エリア)社会で起こっている青少年による犯罪やいじめ、家庭内暴力、幼児虐待、子育て放棄等の現象も環境ホルモンの影響があるのではないかと一部の専門家は指摘しています。
自然環境を破壊し合成化学物質で汚染しつづけたツケが露呈し始めてきたのです。環境ホルモンは人間社会の内部崩壊を招くばかりで無く地球の生態系破壊と人類絶滅という最悪のシナリオも提示しているのです。
海洋汚染の最強の毒物といわれているのが有機スズ化合物(トリプチスズ)です。
1980年にフランスの養殖カキが大西洋岸のアルカション湾で大量に死に、その原因を究明するなかで浮かんだのが有機スズ化合物だったのです。
これ以降アメリカや英国や日本でも原因不明のバイガイや魚の大量死がありました。
環境庁が1985年に行った「生物モニタリング調査」で多くの場所からこの有機スズが検出されたのです。
現在は「劇物」に指定きれていまずが、それ以前は防カビ剤としておしめカバ一 下着などの日用品にも使用されてました。
しかしこの有機スズ化合物は軍艦、商船、タンカーなどの船底の塗料として使用され続けたのでした。船底にこびりつくフジッボの幼生やアオノリの胞子を簡単に殺すことができるからです。
そして一回有機スズ塗料を塗ると5~6 年は持つという高い経済性からなかなか全面禁止にはならず1990年にようやく禁止となりました。
環境保護団体のグリーンピースは、欧米など17ケ国で塩化ビ ニール性のおもちゃや歯固めを使わないようにと呼びかけています。
問題としているのは、塩化ビニールの樹脂に軟らかさと弾力を与える可塑材として添加されているフタル酸エステルで、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、生殖障害を起こす環境ホルモンの一種だからです。
デンマーク環境庁やオランダ保健省の実験によると、乳幼児が歯固めやおもちゃを噛んだり舐めたりすると、フタル酸エステルが唾液に溶け出すというのです。それにも増して気になるものに、学校給食で使われている、ポリカーボネート(PC)製の食器があります。
このプラスチックは衝撃に強くコストも安いのですが、原料としてビスフェノールAという化学物質を使用 しているのが問題です。
環境庁が認定した7O種の環境ホルモンの内、唯一これ以上摂取しては危険だという、取り締まり基準値が設けられている猛毒なのです。
プラスチック製容器に関して米国では、保管方法やどの食材の場合は何度の熱で何分間熱するなどと、20項目もの厳しい使用基準が設けられています。
日本ではプラスチック製品の安全性を確保するための具体的な規格が「食品、添加物等の規格基準」として昭和34年に(厚生省告示第370号として)定められました。
この規格基準はその後逐次改正され、「合成樹脂製器具又は容器包装の規格基準」(最終改正平成18年3月31日厚生労働省告示第201号)として個別規格が定められています。