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プラスチックと環境ホルモン

2020.07.18 | Category: 環境問題

環境保護団体のグリーンピースは、欧米など17ケ国で塩化ビ ニール性のおもちゃや歯固めを使わないようにと呼びかけています。

問題としているのは、塩化ビニールの樹脂に軟らかさと弾力を与える可塑材として添加されているフタル酸エステルで、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをし、生殖障害を起こす環境ホルモンの一種だからです。

デンマーク環境庁やオランダ保健省の実験によると、乳幼児が歯固めやおもちゃを噛んだり舐めたりすると、フタル酸エステルが唾液に溶け出すというのです。それにも増して気になるものに、学校給食で使われている、ポリカーボネート(PC)製の食器があります。

このプラスチックは衝撃に強くコストも安いのですが、原料としてビスフェノールAという化学物質を使用 しているのが問題です。

環境庁が認定した7O種の環境ホルモンの内、唯一これ以上摂取しては危険だという、取り締まり基準値が設けられている猛毒なのです。

プラスチック製容器に関して米国では、保管方法やどの食材の場合は何度の熱で何分間熱するなどと、20項目もの厳しい使用基準が設けられています。

日本ではプラスチック製品の安全性を確保するための具体的な規格が「食品、添加物等の規格基準」として昭和34年に(厚生省告示第370号として)定められました。

この規格基準はその後逐次改正され、「合成樹脂製器具又は容器包装の規格基準」(最終改正平成18年3月31日厚生労働省告示第201号)として個別規格が定められています。


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