- Blog記事一覧 -10月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧

10月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧

おしっこで分かる事

2020.10.06 | Category: 体液

赤血球は出来てから120日位で柔軟性が無くなると毛細血管を通れなくなり肺臓の細胞で分解されます。

赤血球にぎっしり詰まったヘモグロビンは分解されてピリルビンが出来ます。

ビリルビンはそのまま排泄される訳では無く、肝臓で代謝されて胆汁になったり、一部はウロビリノーゲンとして水に溶けやすくなって尿の中に排泄されます。

ウロビリノーゲンは無色ですが、酸化すると褐色になってウロビリンになります。このウロビリンが尿の色を決めているのです。

1日に出来るビリルピンの量は大体一定ですから排泄されるウロビリノーゲンは尿の量によって増減する事はありません。

ですから尿の量が増えればウロビリノーゲンの濃度は薄くなり、尿量が減れば濃度は濃くなるという訳です。

ところが肝臓疾患などでピリルビンが肝臓で代謝出来なくなるとウロピリノーゲンが増えて尿が暗褐色になります。

また胆石などで胆汁が十二指腸へ出る事が出来なくなると直接ビリルピンが血液に逆流する様になります。

すると腎臓でろ過されて尿の中に直接ピリルビンが出てきて赤褐色の尿になるのです。この時黄色く泡立ちます。

ヘモグロビンや赤血球が直接混じれば鮮紅色の、いわゆる血尿となります。また尿が自く濁っていれば膿が混じっていると考えられ、尿路化膿性の疾患が疑われます。

胸郭出口症候群

2020.10.05 | Category: 上肢

肩コリの原因のひとつに胸郭出口症候群があります。

若い女性に多く見られる疾患、体型は痩せ型で肩幅が狭く、なで肩、円背傾向の体型に顕著に現れます。

左右の第1肋骨とその上の鎖骨の間には8~15mmの隙間があります。

頚椎の3~6横突起から起始する前斜角筋lが弟l肋骨に停止していますので、腕神経叢及び鎖骨下動脈は前、中斜角筋の間から、静脈は前斜角筋の前方を通り、全ての神経・血管はこの胸郭出口と呼ばれている狭い肋鎖間隙を通っています。

ですから、体型や仕事等によりその間隙が狭くなると、神経と血管の圧迫による症状が出て来る訳です。神経障害としては肩コリ、上肢の痛み、痺れ、ダルさや持続性の鈍痛感があります。

又腕の内側や尺側の4、5指に痺れやチクチクした感じもしばしば起こります。

血管障害としては、動脈性では上肢の冷感やこわばり、それに虚血痛として手全体や前腕の強い持続痛をもたらします。

静脈性では、腕の腫脹、チアノーゼ、皮膚のまだら模様等が見られます。

胸郭出口がより狭くなる動作である上肢の挙上や肩関節の外旋運動や臥位より立位で症状が出る場合は胸郭出口症候群の疑いが強くなります。

ですから上肢を酷使するコンピュータ作業者や挙上動作の多い美容師、教師に好発する疾患でもあるのです。

女性の痺れ手根管症候群

2020.10.04 | Category: 上肢

手が痺れる病気にも色々ありますが、女性に多いのが手根管症候群で、親指・人指し指・中指・薬指の親指側半分の、手の平側が痺れたり痛んだりします。

横手根靭帯と手根骨で囲まれた手提管には指の知覚や親指の筋肉を支配する正中神経や屈筋腱が9本も通りていますが、何らかの理由で正中神経が圧迫されて痛みや痺れが起こるものです。

最初の頃には夜間痛や知覚障害、朝方の指のこわばり等がありますが、慢性になると痺れだけが残る様になります。

進行すると親指の付け根の筋肉が細り、細かい作業が出来難くなって日常生活に支障を来す様になります。

こうした自覚症状の他に、手の平の付け根を叩くと痛みや痺れが上記の指に響いたり(チネル徴候)、両手の甲を付けて60秒押し付けて異常感覚が指に感じられる(ファレンテスト)と手根管症候群と考えられます。

手の使い過ぎによる腱鞘炎やガングリオン等によって正中神経が圧迫される他、老化による変形性関節炎、糖尿病等による神経の感受性の高まりによって発症しますが、突発性の多くは原因がハッキリしないことが多い様です。

その様な場合は両手に症状が出ます。

妊娠、出産、更年期の時期に発症する事が多く、女性は男性の5倍も発症する事から、ホルモンに関係しているのではないかと見られています。

変形性頚椎症

2020.10.03 | Category: 上肢

60才以上の70%が変形性頚椎症と言われています。

変形性頚椎症では後頭部痛、肩コリ、背中や腕の痛み、痺れだけに限らず運動障害や歩行障害、時には排尿障害すら起こします。

原因は頚椎、特に第5・第6・第7番目に変形が起こる事が多く、慢性的な負担や外傷によって起こりますが、一般的には老化の一つと言え、ある程度は避けられ無い病気と言えるでしょう。

まず椎間板がヘルニアを起こしたり擦り減ったりする他、骨も異常に硬くなったり、骨棘が出来たりしてこれが神経や脊髄を圧迫して色々な症状を起こす訳です。

椎間板の弾力性は水分と関係が深く、年齢と共に減少していきます。

椎間板は動く事で水分と共に老廃物等が絞り出されたり栄養分や酸素を取り入れたりとスポンジの様な働きをしながら代謝しています。

椎間板に動きが無く固定されていると椎間板内の水分の移動が無くなり、代謝が悪くなり弾力性も悪くなって来ます。

症状は対症療法療法によって軽減出来ますが、変形その物を元に戻す事は出来ませんからどうしても再発しやすくなります。

予防としては頚椎の一部にだけ荷重がかからない様に頚椎全体で頭の重さを支える、つまり姿勢を良くすると言う事が第一で、椎間板の代謝を落さない為にも動く事も大切です。

肩ー手ー指症候群

2020.10.02 | Category: 上肢

肩に可動域制限があると肩一手一指症候群になる事があります。

肩関節周囲炎、肩腕の骨折、脳血管障害による片麻樺、心筋梗塞、ギプス固定等の後に起こります。

兆候としては手の腫脹特に手指の背側に浮腫が表れ、次第に手全体が腫脹します。指の屈曲も次第に出来無くなって来ます。

時には神経性の血管運動の変化による強い痛み熱感が起こる事もありますが、この場合は反射性交感神経ジストロフィー、カウザルギー(熱と痛みという意味)等にも分類される事があります。

主な原因は上肢の動静脈とリンパの循環障害による肩の可動域の悪化により、肩のポンプ機能が低下して腕から静脈やリンパ液の還流が上手く行かなかったり、腕や手を動かさないでいると手のポンプ機能が働かずに静脈とリンパを還流出来無くなる為です。

その状態が長く続く事で症状は近位と遠位に広がって行きます。

この肩一指一手症候群の兆候は手に出て来ますので、指背側の浮腫による皮膚のてかりや拳や指の背側で健側よりシワが無くなって来たりしたら要注意です。

肩コリは宿命?

2020.10.01 | Category: 上肢

肩の関節は球関節ですが、股関節と違って関節高が浅く、関節を包んでいる関節包も緩いのが特徴です。

その為安定性が悪く脱臼しやすい構造になっています。その分3次元方向に広く勤かす事が出来る様になっている訳です。

もちろん関節上腕靭帯や上腕横靭帯等の各種靭帯が肩関節の安定性を保ってはいますが、これらの靭帯だけでは十分な安定は得られません。

そこでカフ筋と総称されている肩甲骨下筋、韓上筋、練下筋、小円筋などの短筋群が補強しています。ただし関節下面には補強出来る筋肉がありません。

つまり肩の関節は安定性が悪いにもかかわらず大きな運動性を持つ為に靭帯、筋肉共に他の部分に比べて大変緊張しやすいと言えるのです。

又、元々4つ足だった人の体は頭を支え、腕をぶら下げるような関節や筋肉の構造になっていない為、立っているだけで肩や首の周りの筋肉は緊張し収縮します。

筋肉は収縮したままでは硬く萎縮して血行が悪くなり、老廃物や疲労物質を運び去る事が出来ず、柔軟性を失って行き肩コリとなって行くのです。

つまり人が直立姿勢でいる以上、肩コリから逃れるには腕や屑を動かすしかないのです。

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