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おしっこで分かる事

2020.10.06 | Category: 体液

赤血球は出来てから120日位で柔軟性が無くなると毛細血管を通れなくなり肺臓の細胞で分解されます。

赤血球にぎっしり詰まったヘモグロビンは分解されてピリルビンが出来ます。

ビリルビンはそのまま排泄される訳では無く、肝臓で代謝されて胆汁になったり、一部はウロビリノーゲンとして水に溶けやすくなって尿の中に排泄されます。

ウロビリノーゲンは無色ですが、酸化すると褐色になってウロビリンになります。このウロビリンが尿の色を決めているのです。

1日に出来るビリルピンの量は大体一定ですから排泄されるウロビリノーゲンは尿の量によって増減する事はありません。

ですから尿の量が増えればウロビリノーゲンの濃度は薄くなり、尿量が減れば濃度は濃くなるという訳です。

ところが肝臓疾患などでピリルビンが肝臓で代謝出来なくなるとウロピリノーゲンが増えて尿が暗褐色になります。

また胆石などで胆汁が十二指腸へ出る事が出来なくなると直接ビリルピンが血液に逆流する様になります。

すると腎臓でろ過されて尿の中に直接ピリルビンが出てきて赤褐色の尿になるのです。この時黄色く泡立ちます。

ヘモグロビンや赤血球が直接混じれば鮮紅色の、いわゆる血尿となります。また尿が自く濁っていれば膿が混じっていると考えられ、尿路化膿性の疾患が疑われます。


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