- Blog記事一覧 -3月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧

3月, 2020 | 伊勢原市笠窪 鶴巻温泉治療院 - Part 3の記事一覧

ピロリ菌

2020.03.07 | Category: 胃腸

ヘリコバクター・ピロリ菌感染すると、胃粘膜が萎縮や腸上皮化生 (胃の粘膜が形態的・機能的にも腸の組織の性状を帯びる事)を起こし、胃酸の分泌が低下して消化下良なり慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍の原因となる事は。広く知られる様になりました。そこからの問題ですが国立癌センターで開かれた第I1回国際がん研究シンボジウムで、大分医大の藤岡教授はピロリ菌に感染させたスナネズミに発癌性物質を投与すれば冑癌ができる事を発表しました。ピロリ菌が冑癌の発症に大きく関わっているとされたのです。また因果関係が明確で無いとする説もあります。欧米の疫学調査でも、ピロり菌の陽性率が低下すると共に胃癌の患者が急減したという報告があります。世界で約半数がピロリ菌の感染者だと考えられ、日本では約6千万人が感染しているとされています。特に50歳以上に感染者が多く、60%が感染者と推定されます。日本では毎年20万人から25万人が新たに胃癌と診断されています。6千万人がピロリ菌に感染しているのに、25万人しか胃癌になら無いのであれば、ピロリ菌と胃癌の関係を疑問視する声が上がるのも仕方ないのかもしれません。困った事に最近では薬剤耐性ピロリ菌が出現しています。とりあえず現状では1994年、ピロリ菌感染は胃癌の発癌因子であると世界保健機関(WHO)によって認定されています。

肺がんと高齢化

2020.03.06 | Category: がん

肺癌が最も現れる年齢は60歳台、次に多いのが70歳台で、次いで50歳台です。と言う事は、肺癌は高齢者ほど多いのですから、これから超高齢社会になれば益々増加する癌と言えます。既に、肺癌の死亡者数は男性では1位ですし、女性でも胃癌を追い抜き大腸癌の次に来ています。肺癌の一次予防といえば禁煙ですが、この喫煙で肺癌になるものは扁平上皮癌と小細胞癌です。しかし、煙草を吸わない人達が増加している現在、実は扁平上皮癌と小細胞癌の増加率は低下して来ているのです。それにも関わらず、肺癌が急速に増加している原因傾向との因果関係が溥いと言われている腺癌なのです。この腺癌は原発性肺癌の約半敬を占め、特に女性の肺癌では約 75%を占めているのです。この腺癌はほとんど肺末梢に発生して、肺門部発生は極めて稀なのです。また増殖速度も他の肺癌と比べるとゆっくりした物もあり、l年間でもほとんど大きさに変化の無い物もあります。この事からも、高齢者の肺癌が増えている事と、緩慢な進行を考え合わせると、呼吸器系に影響を与える安全基準の範囲と言われている環境汚染物質の影響も十分考えられます。とは言え、喫煙は今の所どの統計を見ても最も危険である事は変わりません。

足の筋力低下

2020.03.05 | Category: 骨格筋

足は第二の心臓 といいます。人間筋肉の約3分の2は腰から下に付いていて、足を使う事によってその筋肉を伸縮させる事で血昔の循環を促進させ、心臓を助けています。ですから身体全体の代謝にとっても足の筋肉は大変重要な働きをしている事が分かります。しかし、労働科学究所の調査では、20歳代の筋力は60歳になると背筋や腕力は70%の力を保っているのに、脚力はわずか40%になってしまうとされます。使わない器官は退化し萎縮するという汎用性萎縮の法則がありますが、現代人は足をしっかり使わない為にハッキリ退化して来ているのです。古代人と現代人の足形を比較すると、明らかに現代人は重心位置がしだいに踵寄りになっていると言います。つまり、そっくり返った姿勢になってきて、このまま重心の位置が更に踵側に寄れば、ちょっと押しただけで倒れてしまうかもしれません。この原因は、子供の頃から足指を使う事が無くなり、指がしっかり発達しないために前寄に体重を支えきれなくなって次第に重心位置がが後退してきたからです。1日1万歩で転ばぬ先の足を作る事がなにより大切です。

前立腺肥大

2020.03.03 | Category: 泌尿器生殖器

50歳を越えた男性の3人に1人は前立腺肥大症だと言われています。尿が出にくい、近くなったという症状のある人は肥大症の疑いがあります。前立腺肥大症になる原因はハッキリしていませんが、50歳過ぎると男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れる為だと考えられています。医療法としては薬物療法や外科的療法になりますが、この医療を行うと副作用の心配があります。特に外科療法では出血、逆行性射精(膀胱に精子が逆流する)、尿失禁、性障害といった事が問題になっていました。経尿道的前立腺切除術(TURP)は最もスタンダード的な医療法で特殊の内視鏡を用いて、経尿道的に前立腺の肥大した部分を切除する方法です一般にこの手術は少なくとも数日間、長くは2週間ほどの入院が必要となります。その為今では温熱療法を用いる手術もあります。この方法は尿道からアンテナ、冷却装置、光センサーの入ったカテーテルを入れて、アンテナから1296MHzのマイクロウェーブを肥大した前立腺の中心部に照射して、45度以上の熱を加えるのです。周りの正常な組織の温度が上がらないように光センサーによる冷却安置が働く様なコンピュータシステムになつています。この熱が加わると組織が変性して縮小を始め、それまでバンバンに張っていた前立腺の身が柔らかさを増し全体が縮む事で、尿道の圧迫も取れ尿が出やすくなります。その医療時間は1時間で、一度変性した組織は元には戻らないので一回の医療で完了し副作用も少ないそうです

バイアグラの作用機序

2020.03.02 | Category: くすり

1998年4月に米国で、ファイザ一社が 開発した経口インポテンツ(ED)医療薬バイアグラが発売され、爆発的な人気を呼び、バイアグラ、シアリス、レビトラなどのED薬の偽薬が問題になっています。多数の輸入代行業者がインターネット上で個人輸入を募ったりしていますがほとんどの業者は問題無いと思いますが中には悪徳業者が存在します。バイアグラの主成分はシルデナフィルで、これは本来心臓の血管を広げ血圧を下げる目的で開発されたのですがそちらの方の薬効はいまひとつで、「困った前作用」として報告された症状が薬効に昇格したものです。勃起のメカニズムは、性的興奮により大脳から陰茎中の化学物質サイクリックGMPを増量せよという信号が出されます。これは海綿体をリラックスさせ、GMPにより局部の動脈が広がり、一気に大量の血液を流れ込ませるのですが、静脈からは常に流出、しかし一時的に血液の流入の方が多い為に勃起が持続します。インポテンツの男性はGMPの分泌、が少ないのか、もしくGMPを破壊する酵素の分泌量が多すぎる為静脈から必要な血液が流れ出してしまうのです。バイアグラはこのGMP を破壊する酵素の的きを弱める事により、勃起を促進させるのです。日本ではバイアグラを処方箋で手に入れられますが中高年、高齢者が快楽追求の為規定量以上飲んだりするケースもあり、心臓疾患や高血圧の薬を服用しているのであれば、医師に相談のない併用は命取りになりかねません。

運動と免疫

2020.03.01 | Category: 免疫

適度な運動をすると免疫力がついて風邪にかかりにくくなるという報告がある一方で、過度な運動をすると上気道感染症にかかりやすくなるなど、運動と免疫との関係は一面的には捉えられない様です。確かに運動をすると単球とかリンパ球などの白血球数が増加します。マラソンなどの超過激な運動に限らず、ある程度の運動をすると筋肉では多かれ少なかれ障害が起こりますがそれは筋が炎症している事を意味します。すると免疫システムは炎症を抑える方向に働く、つまり白血球の増加に結びつくのです。そして体は炎症を抑え、筋組織を修復していくのですが、それが連動を繰り返し行っていると、筋では酸化的な代謝が高まり、繰り返えされる筋障害に対してサイトカインが増加するなどして身体は予備能力を高めて予防体制をとる様になるのです。運動をしている時の免疫の反庇はトレーニングをしている人として無い人とでも似ていますが、トレーニングを積んだ人は身体に運動というストレスが 起きた時の免疫力を保持しようとする予備力を備える様になっています。ラットの場合ですが、持統的に運動をさせている老齢ラットでNK細胞が活性化したり、リンパ球が増値する力を亢進したり、マクロフアージの貧食能力が高まる事が確認されています。それは若いラットに近づくほどの活性化であるといいます。この時、蛋白質の量が少ないのは論外ですが、高蛋白であれば免疫力も付くのかと言えばそうでは無く総エネルギー中蛋白質は20%位で最も免疫力が高まったと言います。過激な運動というのは筋の障害下炎症が多くなる分けで、過激な運動で免疫力が落ちると言う事もこれでよく分かります。

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