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へその緒がリウマチを改善

2019.10.05 | Category: 免疫

「血液の癌」と言われている急性骨髄性白血病や再生不良性貧血病等の医療には骨髄移植をします。移植する為には提供者と移植者の白血球の型(HLA)が適合する人から骨髄を採取するのですが、全身麻酔をかけたりして提供者に肉体的な負担も多いのです。そこで提供者の負担が少なくて済む方法として赤ちゃんのへその緒や胎盤から採取した臍帯血を使うのです。隋帯血には骨髄と同様、赤血球、白血球、血小板など血球の元である造血幹細胞が含まれ増殖力も強いのです。また免疫能力が低い事から、骨髄移植よりも拒絶反応や移植片対宿主病も少ないのです。課題としては採取量が少ない為に小児には移植出来るのですが、成人には出来ない事です。東北大学血液免役科張替秀郎教授らは研究を進めています。またこの細胞を特洙な培養法で50倍に増やして、成入に移植し成功した報告がされています。また骨髄や臍帯血の造血幹細胞の移植で慢性関節リウマチ等の自己免疫疾患の患者に移植する事で改善をしようという試みがあります。これはたまたま骨詮移植を受けた患者が併発していな自己免疫疾患が改善してしまったという事が報告されたからです。もし効果がある事が分かれば、現在、厚生労働省が特定疾患(難病)指定している130の半数の自己免疫疾患に対してこの医療行為が可能になるのです。


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