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免役の空白部位

2019.09.27 | Category: 免疫

光は透明な所で無ければ通過出来ません。ですから目玉も角膜から入った光が網膜に届くまでの間を硝子体と言う透明な物質で満たしています。もちろん目にも栄養は必要ですから、眼球の周りを包んでいる膜(虹彩、毛様体、脈絡膜を作っているブドウ膜)を通して栄養物質が補給されるのですが、その時酸素やグルコース等必要最低限の透明な物質だけを濾過して供給しているのです。つまり血管や赤血球はおろか白血球ですら光を真っ直ぐに通さ無くなるので、膜を通過させずに硝子体を透明に保つ事を優先させているのです。と言う事は眼球の中には免疫が届か無いと言う事になります。ですから細菌等にとっては最適の場所となる訳で、怪我や病気で目に細菌等が入れば大変になります。点滴で栄養を入れる中心静脈栄養等で真菌等が入った場合、他は何とも無いのに目だけが真菌性の眼内炎を起こす事もあり得るのです。しかし免疫が働か無いと言う事は拒絶反応が起こら無いと言う事でも有り、HLAの適合を考え無くても良いので角膜の移植にとってはやり易い事になります。角膜移植が早くから実用化されていたのはその為と言えます。


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