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緑内障はなぜ起きる

2021.06.16 | Category:

眼球の角膜や水晶体・硝子体には光の透過性を保つ為に血管がなく、これらは毛様体動脈から浸出するリンパ液からなる眼房水によってのみ栄養されています。

眼房水は毛様体で少しずつ作られ、その分少しずつ排出されて常に眼圧は10~20㎜Hgに保たれています。毛細血管圧と連動はしているものの高血圧者の眼圧でも決して高くはなりません。

眼房水の出口管がなんらかの理由で閉塞したり細くなって流入と流出のバランスが崩れると眼圧が徐々に高くなってきます。

25㎜Hg を越えると、強い眼圧で押されて視神経が障害を起こし、瞳孔が広がって物を見る時に焦点が合わ無くなり、激しい眼の痛みや頭痛・吐き気を伴う緑内障発作を起こします。

一刻を争うのは、結膜の充血・浮腫や角膜の浮腫・混濁があり対光反射が消失している場合で、失明の危険がある為深夜でも眼科的応急処置が必要です。

緑内障は中高年期以降に起こる事が多く、加齢は緑内障の大きな原因と考えられ、神経質な女性に多く発症します。

心身の疲労や睡眠不足等が誘因となり、最初は片方の眼だけですが時間が経つと両方に症状が現れてきます。

緑内障かどうか簡単に眼圧を調べるには、患者さんに閉瞼してもらって上眼瞼の上から両手の人差し指で左右の眼球を交互に圧迫し、指先に感じる波動の状態を感じる方法があります。

緑内障があれば硬く、石ころを触っている様にカチカチに感じる事が多い様です。


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