- Blog記事一覧 -万病の元カルシウム不足
日本人の10%が骨粗群症だともいわれ、特に閉経後の女性の骨粗群症は男性よりも数倍多いのは良く知られた事です。
女性に多いのは閉経後のエストロゲンが減少する為ですが、骨粉齢症は、エストロゲン不足だけが原因ではありません。
骨の代謝は色んなホルモンが作用しあっていて、エストロゲンの低下はひとつの要因にすぎません。
骨雅義症の根底にあるのはカルシウムの不足なのです。
しかもカルシウム不足は骨粗鬆症だけで無く、生活習慣病の様々な症状を引き起こす導火線ともいえるのです。
と言うのも、カルシウムは生体になくてはならないミネラルで、骨を作るだけではありません。
血液の中のカルシウムは筋肉の収縮、神経興奮の伝達、血液凝固等を行い、細胞内のカルシウムは神経伝達物質やサイトカイン、消化液等の分泌促進、代謝促進、細胞増殖等の働きをしています。
つまり細胞の内外共にカルシウムの濃度は絶対に不足させる訳にはいかないのです。
ですから、いったん血液や体液にカルシウムが不足しているとなれば、副甲状腺ホルモンが大量に分泌されて骨からカルシウムを調達しようと骨を溶かしてカルシウム濃度を上げ(骨吸収)、骨はスカスカになってしまうのです。
その時血液中の副甲状腺ホルモンの濃度は高くなっています。
しかも副甲状腺ホルモンはカルシウムを骨から引き出すだけでなく、本来は余りカルシウムのない部分、例えば血管の壁や脳細胞、免疫細胞や膵臓(インスリン分泌細胞)、軟骨の中等にカルシウムを入れてしまいます。
そうなれば、当然血管は硬くなり動脈硬化、高血圧を始め、糖尿病、がん、アルツハイマー病、関節症等を引き起こす事になるのです。
つまりカルシウム不足は単に骨粗義症やイライラの原因となるだけでなく、様々な生活習慣病を引き起こす大きな要因ともいえるのです。
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