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冷え性は立派な生活習慣病

2021.06.13 | Category: 生活習慣病

多くの女性が悩んでいる“冷え症”も一種の生活習慣病です。外気が冷えると、身体は体の熱を放出しない様に手足の毛細血管を収縮させるので毛細血管の血液が減り手足が冷えます。

冷え症の人は一度収縮した毛細血管が拡がり難いのが特徴で、その為に手足がいつまでも冷たいままになっているのです。

原因としては貧血や低血圧の他に、筋肉の量が少ない事も大きな原因です。

血液を送り出すポンプは心臓と筋肉ですが、筋肉の力が弱いと末梢の血液が滞り、流れが悪くなります。

ですから女性は男性に比べて筋肉量が少ないので冷え症になりやすいのです。

それに運動不足が重なるといよいよ末梢の血行は滞ります。つまり血行不良が習慣化する分けです。

また血沈は交感神経によってコントロールされていますが、血流の悪さから冷えが続くとストレスとなり、それが交感神経の働きを狂わせ、更に体温調節がスムーズに行かなくなります。

つまり血行不良と冷えと自律神経の乱れとが三位-体の悪循環に陥って冷え症になってしまうのです。

冷え性の人は手足の冷えが辛いので、靴下を重ねて履いたり、寝る時でも厚い靴下を履いたりと涙ぐましい努力をしますが、これは間違っています。

昼間の靴下の重ね履きは血管を圧迫して血行不良を促進します。睡眠中は副交感神経が優位になって血管が拡張して血沈は良くなるものですが、靴下を履いていると発汗によってかえって足が冷えてしまいます。

どうしても寒ければ靴下よりも足首を暖めるゆったりしたレッグウォーマーの方がお勤めです。

体幹部分が暖かいと身体は熱を放散しようとして末梢血管を広げて血流を増やします。

ですから手足が冷えたら体幹部分を暖めた方が良いのです。背中等の大きな筋肉を動かす事で末梢の血流も改善します。


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