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リウマチ

2021.06.11 | Category: 免疫

2002年4月日本リウマチ学会総会において従来の診断名「慢性関節リウマチ」は『関節リウマチ』へと病名が変更されました。

というのも、関節リュウマチの病態解明が進むに連れて早期発見、早期改善である事が解ってきたからです。

ですから進行してから受診するというイメージの『慢性関節リュウマチ』はふさわしくないとされたのです。

また、関節リウマチがすべて慢性という経過をたどるわけではない点も挙げられます。

この関節リウマチは膠原病と並んで自己免疫疾患の代表的な物で、病状の記述は古く黄帝内経常問にも「痺症」という病名で載っています。

正常な人の身体は、自己の成分に対して免疫応答を起こさない様になっていますが、それが過剰応答してしまうのが自己免疫疾患です。

身体を構成する特定の部分を攻撃してしまいますが、関節リウマチの場合は関節の滑膜を攻撃するのです。

その為に滑膜が炎症して腫脹や増殖が起こります。

そして次第に軟骨や骨にびらんができて行き、更には関節の破壊や変形へと進んで行きます。

初発症状では、朝の手足のこわばり感やぎこちなさが特徴です。

この関節リウマチは手指や足指の小さい関節にも好発しますが、肩・肘・手首・股関節・膝・足首等の大きな関節もやられます。

最初はバラバラに症状が出ますが、段々対称性に症状が固定し、関節の腫脹は紡錘型になります。

手指の場合、第二関節や指の付根の関節が腫れる事が多く、スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位がみられます。

特に初期症状のときには、非対称性におこる事もあり、関節リウマチの好発年齢の30才から40才台の肩の痛みは四十肩と重なり、間違いやすいので注意が必要です。

また関節リウマチの発症率は1000人に3~4人で、女性が男性の3~4倍多い事も特徴です。原因の全体像はまだ分かっていませんが、遺伝的素因やTリンパ球、生理活性物質のサイトカイン等と考えられており、初期受診が大切な自己免疫疾患なのです。


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