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高齢者の食事

2020.06.01 | Category: 食事

老化に伴い生活環境が変わり、身体機能は衰えて精神・心理的にも変化して行く中で食生活も大きな影響が出て来ます。

在宅者でも施設利用者でも、いずれもヱネルギー摂取量は足りているのですが、蛋白質、カルシウム、鉄、ビタミンA摂取量は欠乏する傾向があります。

また独居者や寝たきりの高齢者は不規則な食事や食欲不振により低栄養に陥る事もあり、更に亜鉛およびピタミン Eの摂取里も低下します。

亜鉛は常に薬を服用していると薬の中には亜鉛の吸収を妨げる成分があり、亜鉛不足は褥瘡の発生や回復の遅れにも関係してきます。

また歯の脱落や咬合不全による摂取量の低下や食品の種類も柔らかい物に偏る事から起こります。

また咀嚼が上手く行かなくなる事で味覚誘因物質を遊離させて食欲増進を起こさせる事が出来無くなり消化吸収も低下して、更に脳血流によい刺激も少なくなり脳の活動が低下してしまいます。

又これまで味覚は加齢と共に低下すると見なされていました。確かに塩味と苦味に対する感覚は若干衰えますが、最近の調査では老化によると言うよりも、疾病から来る味覚変化の方が影響が大きいと考えられます。

また味覚と同様に臭覚も食べ物を選ぶ重要な要素ですが、臭覚は高齢者では明らかに低下していますから、臭覚の変化が味覚に強い影響を与えているとも考えられます。

味覚の強弱よりも、香りを強調するような調理で食欲を高める事も出来そうです。


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