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精子数減少

2020.01.30 | Category: 内分泌

若い男性の精子の数が半減しているらしいという報告は、環境ホルモンをにわかにクローズアップさせました。最初はそんな事は有り得ないという反論もありましたが、世界各地での研究の結果、精子数の減少は事実である事が追認された様です。ヒトの場合1㏄当り1億個はあった精子数がこの50年で半減しており、日本の若い男性の椅子数の平均値は6000万個位で、減少の度合いは今でも続ていると言います。1992年デンマークのスカベクのデータでは40代の精子数7800万個から20代4580万個で20年間の年齢差で3220万個に減少しているそうです。2000万個を下回ると不妊という事ですから、この数は段々と危険水域に近づいていますが辛うじて能力が保たれる数字と言えます。しかも異常な精子の割合が急増している事も確認されています。異常な精子とは、頭が2つ有る物、頭が無い物、直進出来ない物、元気が無い物等でこれらの精子では妊娠能力が無く、妊娠したとしても正常に発育する事が出来ません。こうした椅子の異常の原因はタバコや酒、化学汚染物質、更に生活習慣の激変による物だとする見方がありますが、だとすると高年齢層でも精子やその数に異常が見られる筈です。こうした現象は若年になるほど顕著で、最近では原因は妊娠中の発育状態にあると考えられています。動物実験でも妊娠中にエストロゲンレベルが高くなると成長した後に精子数が減少するという結果が出ており、エストロゲン様に働く外因性の化学物質が影響している事は疑えない様です。


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