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脳と腸は直結している

2020.01.28 | Category: 内分泌

脳と消化管両方に共通するホルモンをブレイン・ガット・ホルモン(腸脳ホルモン)と言います。このホルモンは内臓の働きを調節し、更に脳内に存在し神経伝達物質と共に、食欲や睡眠、不安や焦燥などの情動や、記憶、学習能力を司るなどの働きをしている事が分かって来ました。今分かっている所では、血管作動性小腸ペプチド(VIP) 、コレシストキニン、セロトニン、モチリン等があります。VIPの働きは腸内で消化管の毛細血管を拡張させます。脳内でも同じ様な働きをし、血の巡りを良くし、神経細胞が活性化し大脳の働きを良くするのです。このVIPをネズミの脳に注射すると喜びのホルモンであるドパーミンが分泌された時と同じ様に興奮して活発に動き回るのです。またコシシストキニンは注射すると不安感や恐怖感が出ると言う研究報告があります。「腹をたてる」「腹をすえてかかれ」という言葉を何気なく使っていますが、おなかの状態と大脳は関連がある事がこのホルモンの発見で分かってきました。 緊張が続いている時に身体の力を抜いて腹式呼吸をしたり、おなかをマッサージするとリラックス出来るのはこのホルモンが分泌されるからでしょう。


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