- Blog記事一覧 -PNFとマッスルエナジー
これらは手技療法では多く用いられています。昔のあんまマッサージ指圧師のひたすらもみほぐしをするのは気持ちいいのですが、筋繊維を横引きする手技をファンクションマッサージと呼びます。
PNFやWET/マッスルエナジーテクニックは抵抗運動を行う際に主導筋が収縮すると拮抗筋が弛緩する反射の事をいいます。
※PNFやMETによる相反抑制について
「それは拮抗筋の筋電図の振幅および収縮力の観察可能な低下をもたらす。」
しかし ↓
「この反応は弱く、非-機能的で、数ミリ秒しか続かない。それは連続的に(持続的に)誘発されることはできない。」※1ミリ秒=0.001秒
「さらに、相反抑制は研究現象であり、実験室での研究中に観察される生理学的な人工物である。」
「しかし、それは通常の運動中には起こらない。通常の状況下では、相乗作用を持つ対の筋に対する制御は同時かつ中枢的に制御される。」
「それは、機械的受容器の刺激によって、末梢からコントロールされない。」
「さらに、運動中、相乗作用を持つ対の筋の共収縮がしばしばあり、これは相反抑制がないことを意味する。」
「そのような共収縮は、MET/ PNF活動期の間に証明された。」
「METの研究で、我々は上腕二頭筋のマッスルエナジー テクニック中に、上腕三頭筋が同時に共収縮することを証明することができた。」
「上腕二頭筋の収縮力が大きいほど、上腕三頭筋の共収縮が大きくなります。」
「もし相反抑制が存在する場合、上腕二頭筋収縮中に上腕三頭筋の筋電図活動が見られなかったはずです。」
参考文献:Therapeutic Stretching/Laderman著/ELSEVIER
痛みは固有受容器集中しています。固有受容感覚は関節周辺でありつまりは筋腱移行部腱に多くあり、骨膜や筋膜にも存在します。
痛みの固有受容に対してアプローチするのであれば必然的にマッスルエナジーとかカウターストレインが必要になってきます。筋組織の柔軟性が逆に邪魔をしてしっかりと侵害組織にアプローチできないのです。
頸椎を例に挙げるとよくわかります。寝違えに対し広頚筋や僧帽筋をもみほぐしをしてもペイン係数の下がるのはありますが、大きな変化はありませんが、PNF等を用いると大きな可動域の変化が生まれます。
これは筋繊維の柔軟性が邪魔をして各部の筋肉が伸長しただけの結果した起きていないからです。ではどうすればこの問題を解決できるかは、当該筋肉を一つの物体化させてしまうことです。
私自身のテクニック理論では等張性収縮、等尺性収縮どちらでも私自身は構わないと考えます。関節によっては双方できるものもあればどちかかしかできない関節もあるからです。
固く硬直させた状態を私はカイロプラクティックでいう関節アジャストの「ティッシュプル」そしてスタートの姿位を「セットアップ」と考え関節アジャストに準じたしっかりとしたセットアップがなければならないと考えます。
これは特に体幹部分の回旋に有効です。もちろん四肢にも有効でこれにカウターストレイン的なアプローチ、コンタクトポイントがあり、なおかつすべての患部は点ではありません。
私は幹部は点とは考えず、3次元的な物、組織で充満された物体であると考え物体には中心軸が存在して、中心軸に対して回旋運動があり、そのモーションロックがあるのが原因と考えます。
この理論は私が考えた仮設でありこれからも検証を重ねていきます。