- Blog記事一覧 -腰痛は腹筋強化で予防
脊柱は、前に曲げる脊柱屈筋群の腹筋群と後方に曲げる脊柱伸筋群の背筋群があり、腹筋群30%、背筋群70%の引っ張り合う力で脊柱をバランスよく支えています。
中高年になって運動不足や肥満になると腹筋群が弱くなって、30%の引っ張りが保て無くなります。
更に腹圧の脊椎支持能力が低下して、立位では腰は反り返って腰背筋群が緊張し腰椎の椎間孔も狭くなって腰痛の原因になります。
その腹筋の低下を補うために腸腰筋や大腿直筋に過度の負担がかかります。
腸腰筋は腰筋と腸骨筋からなり上半身あるいは下半身を起こす筋肉です。
大腿直筋は、膝関節の伸展と股関節の屈曲として働く筋肉です。腹筋が弱くなるとこの筋肉が脊柱の屈筋として働く為です。
腸腰筋は腹部の奥の方にあるので触れる事は出来ませんが、大腿直筋の上部の方を触って硬縮が強ければかなり疲労が溜まっていると言う事です。
そのままでは腰痛の原因にもなるので、ストレッチやマッサージで硬縮を改善しますが、根本的に負担を軽くするには腹筋群を強化する事です。
背筋群は歩いたり正しい姿勢を保つ様にすれば筋力低下を防ぐ事ができますが、腹筋は意図的に鍛え無いと筋力低下していきます。
腹筋の鍛え方は仰向けに寝て必ず膝を曲げ、おへそが見える位まで上体を起して2呼吸ほど停止、それを5回ほど繰り返します。
膝を伸ばしたままで起き上がると腹筋よりも腸腰筋や大腿直筋に負担をかけ腰痛の原因になります。