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糖尿病が最小血管障害を起すわけ

2021.06.19 | Category: 糖尿病

糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症こ神経障害ですが、これらはいずれも細小血管障害と関係しています。

では血糖が高い血液はどうして血管障害を起す様になるのでしょう。

最も有力視されているのが蛋白糖化反応亢進説です。プドウ糖と蛋白質は特定の酵素が無くても結合する事が出来ます。

血液の中にブドウ糖が沢山あると、それらは蛋白質と結合し、最終的には変化しにくい終末生成物と呼ばれる化合物に落ち付きます。

問題はその最終生成物が作られる過程で活性酸素が作られるのです。

これらの化合物や活性酸素は血管内皮細胞を傷付けたり、細胞内の脂質を酸化させる結果、血栓を形成したりして血管を閉塞させると言う訳です。

ですから当然三大合併症に限らず大血管障害にも繋がり、虚血性心疾患や脳血管障害を引き起こす可能性が高くなるのです。

糖尿病患者の虚血性心疾患では胸痛を感じない狭心症や心筋梗塞が多いのが特徴です。

更に糖尿病患者の脳梗塞はそうで無い人に比べて2~6倍も発症しやすく、無症状であっても小さな脳梗塞が多数ある場合が多いのです。


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