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心臓リハビリテーション

2021.06.19 | Category: リハビリ

欧米では盛んに心臓リハビリが行われていて、虚血性心疾患の再発を防止する為の運動療法、医学的な評価、教育、カウンセリング等を実施しています。

この中で生活習慣の改善の指導と心理的不安に対するカウンセリングなどは回復期のリハビリで始めますが、なにより重要なのが「運動療法」です。

もちろん心臓が悪い人の運動療法はリスクを伴いますので、受診後の心臓の機能や心筋の虚血の状態、身体全体の運動能力を調べる事が重要です。

特に「運動負荷試験」により心筋虚血や心室性不整脈の状態を正確に捉えて運動量を決定します。

この運動療法により運動能力が改善しますが、これは最大酸素摂取量が増加し骨格筋の酸化能力が増えるからです。

更に運動療法を持続的に続けると心拍数と収縮期血圧が下がりますので心筋の酸素消費量が減少する事になり再発が起こり難くなるのです。

またコレステロールと中性脂肪も確実に減少し、遂に善玉コレステロールは増加します。運動としては歩行、走行、水泳、サイクリング等大きな筋群を使う物が良く、激しい運動は当然お勤めではありません。

また、運動の強さとしての目安は最大酸素摂取量の40~85%、最高心拍数の55~85%と相当幅広く設定されていますが、心臓の状態の個人差がある事と運動の内容にもよるからです。

運動強度としては「少しきつい」と感じる程度に運動量を止める事が大切です。この「少しきつい」は有酸素運動を持続しやすく有効な運動強度と言えます。


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