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脊髄損傷とリハビリ

2021.06.19 | Category: リハビリ

脊髄損傷による麻庫と言えば、交通事故です。転落事故やスポーツ等でも脊髄損傷を起しますが、多くは自動車事故特に若い人のバイク事故で、かなりの頻度で頚椎を損傷し、手足の麻痺を起します。脊髄損傷には完全損傷と不完全損傷があります。

また、どの部位が損傷したかによってどのレベルの支配神経が麻痺するか違う訳ですから、病態によってリハビリの目標は変わっていきます。

特に完全麻痺の場合では、頚椎骨の一番の違いで機能残存筋が変わっていきます。しかし頚椎3番より上の頚椎での損傷では首から下の機能残存筋はありません。

胸髄、第2腰髄と下位に降りて行くに従って機能残存筋が増えて行きますので、リハビリによりADLの向上はより可能になります。

また、頚髄損傷や胸髄損傷の場合、事故直後から急性期にかけて注意しなればならないのが呼吸器合併症です。

これは、肋間筋等の呼吸補助筋群の麻疹により痰の排出が上手く行かない為に起こります。

いずれにしても、脊髄損傷の部位により、その後の生活は大きく変わってしまいます。

特に男性の場合、中々人には言えない切実な問題はセックスが出来無くなった事や子供が作れない事でした。

ところが最近話題になっているバイアグラによって勃起が可能になったという報告や、電気刺激や振動刺激で射精が出来る様になり、人工授精による妊娠、出産の事例も出てきました。

これらは外国の事例ですが日本でもこの分野が注目されてきましたので脊髄損傷の患者さんには朗報です。


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