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下肢筋肉は第2の心臓

2021.06.19 | Category: 骨格筋

血液を毛細血管まで送り出すには心臓の力だけでは無く筋肉のポンプ作用(ミルキングアクション=牛の乳搾り)が必要です。

例えば上腕を曲げると上腕二頭筋が収縮して力こぶが出来ますが、その圧力は内部にも加わり、その力で筋膜の中を走る毛細血管も圧迫され、血管の中を流れる血液が押し出されます。

逆に筋肉を伸ばせば、その圧力から解放されて血管が膨らみ血液を吸い込む事で循環しているのです。

その為筋肉が第2の心臓と言われていますが、全身の骨格筋の約7割が下半身にある事から、脚が第2の心臓とも行われています。

脚の位置は心臓から最も離れ、更に重力も加わる中で、血液循環出来るのは逆流を防ぐ静脈弁の働きもありますが、この筋肉による筋肉ポンプが重要な役目をしているからです。

老いは脚腰からと言われていますが、運動不足や、老化の為に脚の筋肉が衰え、更に全身の筋肉量が減って来ると、筋肉ポンプの作用も低下して心臓に負担がかかり血圧の上昇にも繋がります。

またエコノミークラス症候群が問題になっています。

飛行機の座席に長時間座っていた為に足の静脈に血の塊が出来、歩きだすとその塊が血流に乗って肺の血管を塞ぎ呼吸困難や心肺停止を招く肺塞栓を起こすのです。

その予防は機内で足を動かして血流を良くするのです。

筋肉は身体を動かしたりするだけで無く、血液の循環にも重要な役割があるのです。


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