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骨格筋は反射以外では運動神経からの電気刺激によって収縮します。1個の運動神経が支配する筋線維を運動単位と言いますが、その1運動単位の中の筋線維の数は筋肉の機能によって違いがあります。
指や舌、眼球など精緻な動きが必要な部位では神経細胞1コ当たりの筋線維数が少なく、大ざっぱな動きで良い部分ではl個当たり多くの筋線維を支配するのです。
例えば広頸筋ではl個の神経当たり25個の、前脛骨筋では560個以上の筋線維を支配すると言う具合です。
ところで骨格筋線維は脳からの刺激を受けて収縮しますが、一つ一つの筋線維の収縮の強弱は、刺激の強弱による物ではありません。
刺激を受けた筋線維は収縮しないか、収縮するかの違いがあるだけで刺激の度合いによって収縮の度合いが変わる訳では無いのです。
筋線維の収縮が起こるぎりぎりの最小刺激を閾値と言いますが、その閾値に違すれば筋肉は最大の収縮をします。
刺激がいくら大きくても収縮がより強く起こる訳では無いのです。もちろん実際の骨格の動きには強弱があります。
これは、筋線維毎に刺激に対する閥値が様々だからです。
刺激が弱ければ同値が低い筋線維だけが動きますが、刺激が大きくなれば同値の高い筋線維も加わり、収縮する筋線維の総数が増えて大きな動きに結び付くのです。
骨格筋は様々な大きさの運動単位からなり、筋線維のタイプ゚や活動電位がどの様な頻度で発せられるかの違い等によっても動きにバリエーションが生まれるのです。
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