- Blog記事一覧 -増えている側弯症
子供の現代病と言われている側弯症は、単に姿勢の悪さや腰痛から来て原因を除けば治る物もありますが、先天的に骨に異常がある場合や、脳性麻痺、筋無力症、筋ジストロフィー等神経や筋肉の病気が原因の物もあります。
原因が分かっている側弯症は20~25%位ですが、それ以外は「特発性側弯症」と呼ばれ、ずっと原因不明でした。
しかし最近の研究によると特発性側弯症は脳の松果体ホルモンのメラトニンが関係している事が関係しているのでは無いかとも言われて久しいです。
特発側弯症は10~15歳の頃の思春期に約80%が発症、特に女子に多くて男1に対し女8の割合です。
最初は軽い背骨の曲がり程度ですが、成長と共に進行して捻じれが加わると胸郭が変形し片側の肋骨が背中に突き出て、左右の肩や肩甲骨の高さが違って来ます。
更にひどくなると肺活量が滅少し、肺や心臓の合併症を引き起こしたり、生涯背中や腰の痛みに脳まされる事になります。
従来であれば矯正体操や水泳などで自然の経過を観て、半年に弯曲が5度以上も進む様なら矯正装具(コルセット)をし、更に側弩がひどくなれば手術による矯正しかありませんでした。
研究の結果この様に進行の早い患者は睡眠中の血中メラトニン量が少ない事が判明、毎晩メラトニンを服用する事で進行が抑えられ、あるいは改善する例もあり、その後の解明が未だ進みません。
遺伝的要素、ホルモン、中枢系の異常等他、諸説がありますがそれが断定するとも言えず更なる研究が進められているのですが今後に期待する状況です。
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